2025-04-04
弔事とは、ご葬儀や法要など、故人様の死を悼むお悔やみの場のことです。弔事は、故人様とのお別れやご供養を行う格式の高い儀式であるため、喪主の方やご遺族、参列者はそれぞれ守るべきマナーを心得ておく必要があります。
そこで当記事では、弔事の意味や読み方、行うべきことなどをご紹介いたします。
弔事(ちょうじ)とは、故人様が亡くなった際のお通夜やご葬儀、告別式、火葬、初七日、四十九日法要、納骨など、一連の儀式を指した言葉です。四十九日法要までを弔事と呼び、その後のご供養は「法事」「法要」と呼ばれるようになります。ただし、四十九日を過ぎた後で納骨式が行われる場合は、それも弔事と呼ばれます。
慶事(けいじ)とは、人生の節目となるおめでたい出来事についてお祝いすることです。結婚、出産、七五三、入学式、卒業式、長寿のお祝いなどが慶事にあたります。なお、お正月も慶事の一つです。
結婚式などの慶事は、基本的に華やかな装いで楽しく過ごすことがマナーであるのに対し、弔事は喪服を着用して厳かに執り行います。このように逆の意味を持つ慶事と弔事ですが、どちらも人生において重要な行事とされているため、合わせて「慶弔(けいちょう)」という出来事として扱われます。
法事は弔事と混合されやすいものの、目的が少しずつ異なる点に留意しましょう。弔事の目的は、故人様の死を悲しみ弔うことであり、期間は基本的に49日間を経た弔明けの儀式(四十九日)までです。
一方の法事は、故人様の御霊を供養することが目的であり、仏事全てを指す言葉です。四十九日が終わった後で行われる一周忌や三回忌、七回忌などの追善供養は、弔事ではなく法事として扱われます。また、お彼岸やお盆など、ご親族同士が一堂に集まり、故人様を偲ぶ行事も法事に含まれます。
ここからは、大切なご家族が亡くなった場合、喪主やご遺族がすることについて解説いたします。
まずはご家族やご親族、そして故人様の友人や知人、仕事関係の方などに、訃報(ふほう)の連絡を行います。すぐに知らせなければならない方には電話で伝え、必要があれば菩提寺にも連絡しましょう。
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続きを読む次に葬儀社と相談して、ご葬儀の規模、葬儀会場や火葬場の確保、僧侶の手配などを行います。菩提寺がある場合は、そちらにも相談しましょう。
お通夜・ご葬儀にあたっては、遺影の写真選びや挨拶文の作成、会食や返礼品の手配、祭壇の設置など、多くの準備をしなくてはなりません。葬儀社のサポートを受けながら、着実に進めていきましょう。
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続きを読むお通夜では、喪主が葬儀社とともに会場を確認して席順を決めます。弔電が届いている場合は、葬儀社のスタッフに渡して、読む順番を伝えます。葬儀社のサポートを受けながら、戒名の受け取り、参列者への対応、会食へのご案内なども行いましょう。
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続きを読むお通夜やご葬儀、火葬まで終えたら、法要の準備をしていきます。遠方からお越しの方が多い場合、ご葬儀の当日に初七日法要までを執り行うこともあります。
四十九日法要では、納骨や本位牌への魂入れといった重要な儀式を行うことが多いです。菩提寺や霊園で実施していますので、執り行う場合は早めに相談しておきましょう。
ここからは、弔事において参列者がやるべきことを解説していきます。
近年では、訃報は書面よりも電話やメールで受けることが多くなっています。ご自身の気持ちを添えて、相手の方へお悔やみを伝えましょう。なお、お悔やみの言葉は宗派によって表現方法が変わりますので、失礼にあたる言葉を用いないように注意しましょう。
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続きを読むお通夜では略喪服、ご葬儀では準喪服を着用して参列します。仏式のご葬儀の場合は、数珠と香典を用意しましょう。
香典の金額は、地域の慣習や宗派、故人様との関係性によって変わります。一般的に友人・知人の場合は5,000~10,000円、ご親族の場合は10,000~30,000円程度が相場です。
現地に到着したら、受付で香典を渡して、数珠を左手に持って会場に入ります。ご遺族には無理に話しかける必要はありませんが、挨拶する際は「心よりお悔やみ申し上げます」とお伝えしましょう。
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続きを読む法要では数珠と香典を持参し、弔事であれば準喪服、一周忌や三回忌など忌明け以降の法事であれば平服(略喪服)を着用します。
法要の際は、一緒にお供え物をお持ちしても問題ありません。また、会食がある場合は、香典の金額を多めに包みます。儀式の最中はスタッフの指示に従い、厳かなふるまいを心がけましょう。
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60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。