2023-04-21
一周忌法要では、喪主による挨拶が必要になります。しかし、経験する機会の少ない式ですので「何を話せばいいのか」と悩んでしまう方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、一周忌法要における挨拶のタイミング・盛り込むべき内容・例文を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
一周忌法要では、喪主が挨拶を務める場合がほとんどです。厳密には、喪主ではなく施主が務めるべきとされています。しかし、社葬でない限り喪主と施主は同一人物が担う場合が大半なので、一周忌法要の挨拶は喪主(施主)が務めるとされています。
一周忌とは、故人様が亡くなられてからちょうど1年目に行われる年忌法要です。一周忌をもって喪明けとされるため、故人様やご遺族にとって重要な意味を持ちます。節目となる大切な法要が滞りなく執り行えるよう、挨拶のタイミング・マナー・注意点などを把握しておきましょう。
一周忌法要では、以下のタイミングで挨拶をします。
1.法要の前
2.法要の後
3.納骨式の前(一周忌に合わせて納骨する場合)
4.会食の前
5.会食の締め
挨拶の内容や例文については、『【状況別】一周忌法要での挨拶の例文まとめ』をご参照ください。また、僧侶へお布施をお渡しする際も喪主から挨拶とお礼をします。
一周忌法要を身内のみで執り行う場合、堅苦しい挨拶は必要ありません。身内のみの法要でかしこまった挨拶をすると、かえって不自然になってしまいますので、簡潔に済ませましょう。なお、親族を呼ばずに、同居するご家族だけで執り行う場合は、挨拶なしで進行する場合もあります。
ここからは、一周忌法要の挨拶文を以下のシチュエーションごとに分けて紹介していきます。
・一周忌法要前
・一周忌法要後
・納骨式
・献杯の挨拶
・会食の締め
・お布施を渡す際
どの状況であっても、基本的には手短に済ませるよう意識しましょう。時間は1〜2分ほどが目安で、長くても3分以内にまとめましょう。
一周忌法要を執り行う前は、参列者が着席し、僧侶が入場した後に挨拶をします。盛り込む内容は、「足を運んでくれたことへのお礼・法要を開始する旨・僧侶の紹介」です。最後に僧侶へ読経を依頼して、喪主の挨拶は終わります。
本日はお忙しい中お集まりいただき まことにありがとうございます
これより 故◯◯(故人様の名前)の一周忌法要を始めさせていただきます
本日の法要は ◯◯寺僧侶 ◯◯様(僧侶の名前)にお願いいたしました
それでは◯◯様 よろしくお願いいたします
一周忌では、故人様の名前ではなく戒名を用いるのがマナーです。しかし、近年は名前を用いる方も多くなっています。厳格な決まりではないため、状況・宗派・地域の慣習に応じて決めると良いでしょう。
一周忌法要が執り行われた後は、閉会の挨拶が必要です。挨拶には、法要が無事執り行われたことへの感謝と、法要を終了する旨を盛り込みます。また会食がある場合、移動手段や開催場所の説明も加えましょう。
皆様のおかげで 故◯◯(故人様の名前)の一周忌法要を終えることができました
故人に代わり心よりお礼申し上げます
法要はこれにて終了となりますが 細やかではございますが お食事の用意がございます
お時間がある方は ぜひ故人の思い出話などを聞かせていただければと思います
本日は お忙しい中お時間を頂戴し まことにありがとうございました
一周忌法要と併せて納骨式をする場合は、納骨式が終了する際にも挨拶が必要です。納骨・読経・焼香が終わったら、挨拶をしましょう。
本日はお忙しい中 故◯◯の一周忌ならびに納骨式にお越しいただき ありがとうございました。
無事終えることができたのも 皆様のおかげであるとお礼申し上げます
この後には 細やかではございますが お食事の用意がございます
お時間がございます方は ぜひお越しください
本日は お忙しい中お時間を頂戴し まことにありがとうございました
法要が執り行われた後、足を運んでくれた参列者や僧侶を労うために「お斎(おとき)」と呼ばれる会食が開かれる場合があります。喪主は、参列者が着席し、手元に飲み物が行き渡ったか確認してから挨拶をします。盛り込む内容は、参列へのお礼、法要が無事執り行われたことへの感謝です。
本日はお忙しい中 故◯◯(故人様の名前)の一周忌法要にお集まりいただき まことにありがとうございます
おかげ様で 無事法要を済ませることができました
深くお礼申し上げます
粗宴ながら お食事の席をご用意いたしました
お時間の許す限り ゆっくりとお過ごしいただけたらと存じます
それでは 初めに◯◯様(献杯を依頼している方の名前)より献杯の発声をお願いいたします。
挨拶と献杯の発声は別の方がする場合がほとんどです。そのため、挨拶の最後に献杯する方へスムーズに引き継げるような文章にすると良いでしょう。
お斎の進行具合を見計らって、締めの挨拶をしましょう。挨拶には、お斎へ出席していただいたことへのお礼、お斎をお開きとする旨を盛り込みます。例文は以下のとおりです。
本日はお忙しい中お集まりいただき まことにありがとうございます
皆様とお会いできて ◯◯(故人様の名前)もさぞ喜んでいることと思います
名残はつきませんが このあたりで終了とさせていただきたいと存じます
今後とも温かいご支援を賜りますよう よろしくお願いいたします
どうぞ足元にお気をつけてお帰りください
本日はまことにありがとうございました
法要でお経を読んでもらうときは、必ずお布施を用意します。渡す際には、お布施と一緒に挨拶を述べるのが礼儀です。渡すタイミングは「法要前・法要後・会食後」の3つです。それぞれの状況に応じた挨拶をするようにしましょう。
「本日はよろしくお願いいたします」と伝えた後、お盆にお布施を乗せてお渡しします。
「本日は大変お世話になりました」「心のこもったご供養ありがとうございます」のように感謝を伝えます。お布施を渡す際は、直接手渡しせずお盆などに乗せて渡しましょう。もし僧侶が会食を辞退された場合は、お布施にお膳料も含めて渡します。
ご葬儀に参列する立場のときは、受付やご遺族に対して挨拶をします。一周忌法要はご遺族にとって節目となる年忌法要です。適切な挨拶ができるよう、事前にマナーを心得ておきましょう。
受付では、一周忌法要へ招いていただいたことへのお礼を述べます。また、香典を用意した場合は、お渡しする際に一言添えるのがマナーです。
「本日はご案内をいただき 恐れ入ります」
「本日は心を込めてお祈りさせていただきます」
「ほんの気持ちですが」
「御仏前にお供えください」
もし一周忌法要が故人様の自宅で執り行われる場合は、ご遺族に挨拶をした後、仏前にお供えするか、喪主に直接お渡しします。地域によって渡し方が異なる場合もあるため、念のため長く住んでいる方に確認しておくと良いでしょう。
法要の会場についたら、まずご遺族へ挨拶をします。挨拶では、法要に参列できたことへのお礼を盛り込みましょう。
「本日は 一周忌法要に参列させていただきありがとうございます その後 お変わりございませんか」
「本日は 一周忌法要にお招きいただきありがとうございます あらためてご冥福をお祈り申し上げます」
ご遺族は、一周忌法要やほかの参列者に対応しなければならないため、挨拶はなるべく手短に行うようにしましょう。
法要が終了し、自宅へ戻る際にも挨拶が必要です。帰り際は参列者が一斉にご遺族へ挨拶に行くため、手短に済ませるようにしましょう。
「本日は参列させていただき ありがとうございました」
「昔の思い出話ができて嬉しかったです」
「どうかお体にお気をつけてお過ごしください」
ご遺族が忙しそうだからといって、挨拶せずに帰るのはかえって失礼にあたります。必ず一言挨拶をしてから帰宅しましょう。
一周忌法要では、「法要前・納骨式(一周忌で納骨する場合)・法要後・会食の前・会食の締め」といったタイミングで挨拶をします。また、僧侶にお布施を渡す際にもお礼と挨拶が必要です。供養してくれる僧侶や参列者にしっかりと感謝の気持ちを伝えられるよう、盛り込むべき内容を事前に心得ておきましょう。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。