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2024-10-11

喪中のお正月にお年玉を渡してもいい?気を付けたいマナーも解説

故人様が亡くなった際は、ご家族は死を悼み喪に服す期間を1年間程度設けます。喪中では、ご家庭や地域、宗教により慶事に対してさまざまな制約を課されるのが一般的です。特に年間で最も賑わうお正月にあたり、お子様に渡すお年玉に対して、どう対処すべきか悩むこともあるかもしれません。

そこで今回は、喪中におけるお年玉の取り扱いやマナーについて解説していきます。

喪中のお正月にお年玉を渡してもいい?

喪中のお正月でも、お子様にお年玉をあげてはいけないという決まりはありません。お年玉は、近年では慶事と捉えられることは少なく、喪中でもお子様にはお年玉を渡している方が多いようです。

ただし、一昔前のお年玉はお祝いの象徴でした。したがって、ご自身や相手の方々が喪中だった場合は、お年玉を控えるのが本来の正しい行動といえます。

しかしながら、お子様を喜ばせたい気持ちを優先させたい場合は、ご自身が喪中でもお渡しして問題ありません。ただし、それはこちら側が喪中の場合に限ります。もしも、喪中の方が訪問してくる場合は、ご自身のお子様にお年玉をおねだりしないよう伝えておくことが大切です。

そもそもお年玉の由来

お正月では、年神様(としがみさま)をお迎えするために、さまざまな飾り付けを行います。その飾り付けの中の一つに、鏡餅があります。鏡餅は、年神様が自宅に滞在する間の依り代になり、神の魂が込められていると伝えられていました。

鏡餅は神様から年の始めに賜った年の賜とされ、それがお年玉の由来と考えられています。このことから、お年玉にはお祝いの意味があるため、喪中には相応しくないと考えられていたのです。

喪中でお年玉を渡す際のマナー

祝福の意味を持つとなると、喪中にお年玉のやり取りをするのは気が引けるという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、祝いを匂わせない配慮を行えば、互いに嫌な思いをすることなくお年玉をお渡しできます。そこで、ここからは喪中のお年玉マナーをご紹介いたします。

「おこづかい」など名目を変えて渡す

喪中にお年玉をお渡ししたい時は、お年玉の言葉を使わずに「おこづかい」「おもちゃ代」「文房具代」「書籍代」といった名目で用意するのが良いでしょう。

お年玉についての概念は人によってさまざまであり、喪中でのお年玉のやり取りを快く思わない方もいらっしゃいます。その場合は、事前に相手の方へ「お年玉という形以外でおこづかいを渡したい」と相談を持ちかけてみましょう。事前に話を合わせておけば、当日に気まずくなることもありません。

お祝いの言葉は口にしない

喪中の場合、お正月の挨拶で「あけましておめでとうございます」といったお祝いの発言をするのは控えます。相手の方からお正月の挨拶をされた場合は、「今年もよろしくお願いします」など、年始の挨拶を思わせる言葉をお返しするのが良いでしょう。お年玉を渡す際も、「おこづかいだよ」「好きなものを買ってね」など、無難な言葉を選ぶように心掛けます。

紅白のポチ袋は使用しない

喪中にあげるお年玉では、紅白や寿、お年玉を連想させるデザインのポチ袋を避け、無地の白い封筒を選びましょう。また、淡い色彩の封筒に「おこづかい」などと印字された袋もおすすめです。

渡す時期をずらすことも

お正月にお年玉をあげることにどうしても抵抗がある場合は、松の内の時期を過ぎてからおこづかいとして渡すのも一案です。多くのお子様はお正月のお年玉を心待ちにしていますので、お年玉の時期をずらす理由を説明するとより丁寧な印象を与えられます。

喪中のお正月に気を付けること

喪中のお正月では、祝いの言葉や正月飾りを控え、慎ましやかに過ごすのが一般的です。しかし、神棚の注連縄やお札の交換などは行っても良いとされており、縁起物の破魔矢や福笹、熊手を飾るのも問題ないとされています。ただし、忌中の時期にあたる方は神社に入れないため、お知り合いの方に購入してもらうと良いでしょう。

おせち料理やお雑煮もお祝いの食事なので控えるのが一般的ですが、喪中の概念がないキリスト教徒の方は食しても問題ありません。喪中では通常の食事のほか、ふせち料理を用意するご家庭もあります。

ふせち料理とは、喪中のご家庭でおせち料理の代わりにいただく精進料理のことです。正月の時期に、故人様への想いを馳せながらふせち料理を食すことで、改めて故人様へのご供養を行うことができます。なお、年間の厄落としとして年末にいただく年越し蕎麦はお祝い事ではないため、喪中でも食して構わないとされています。

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まとめ

喪中のお正月は、お祝い事に関する飾り付けや行動を避けるのが一般的です。ただし、お年玉に関してはおこづかいとして渡したり、渡す時期をずらしたりなど、配慮をすれば渡しても問題ないとされています。喪中は故人様を偲ぶ時期だと理解して正しい行動をすれば、改めて良いご供養に繋がるでしょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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