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2024-10-25

一周忌の香典について|金額相場や香典袋の書き方も分かりやすく解説

一周忌法要に招待された際、香典は事前に用意しておく必要があります。マナーや注意点を知っておかなければ、ご遺族に対して失礼にあたる可能性もあるので注意しましょう。

この記事では、香典に包む金額の相場や香典袋の書き方、渡し方といったマナーや注意点について解説します。三回忌、七回忌の香典についてもご紹介していますので、香典について不安な点がある人はチェックしてみてください。

一周忌に香典は必要?

一周忌に参列する際、香典を渡すのはマナーです。事前に香典を辞退する案内が来ている、会場の看板や受付などに辞退する旨が記載されているといったケースでもない限り、香典は用意しておきましょう。

香典とは、故人様の御霊にお供えするための、お香や供花に代わる金銭を指します。香典をお渡しする行為は、ご遺族への弔意と故人様に哀悼の意を捧げる気持ちを表すために行う古くからの伝統なのです。

金額は故人様やご遺族との関係性にもよるものの、5,000~10,000円程度とされています。故人様との関係性が深い場合は、10,000~50,000円ほどになります。外袋の表書きには「御仏前」と記載するのが一般的ですが、宗教・宗派によって異なるので事前に確認しておきましょう。

また、近年ではご遺族から香典の辞退を受けるケースもあります。事情はそれぞれで、参列者の負担を軽減するため、故人様の生前のご希望、お返しを選ぶ時間がないなどの理由が挙げられます。ご遺族から香典の辞退を受けた場合は、無理にお渡ししない方が賢明ですが、そのような提示がない限り、香典は必ず持参するようにしましょう。

三回忌や七回忌でも参列者は香典を渡すのがマナー

周忌以降の三回忌、七回忌でも、参列者は香典を渡すのがマナーです。三回忌・七回忌はご家族のみで行うケースもありますが、招待を受けた際は、基本的に断ってはいけません。相場については次項で解説していますので、故人様との関係性に合わせた金額を包むようにしましょう。

一周忌の香典の金額相場

一周忌で用意する香典の相場は、5,000~10,000円です。関係性が深い場合は10,000円以上を用意しておくとよいでしょう。それでは、具体的にどのような関係性で、どのくらいの香典を用意しておくべきなのか、相場を関係性別に以下の表にまとめました。

【香典の相場】
関係性 相場
故人様が自分の親 10,000~50,000円
故人様が三親等の親族 10,000~30,000円
故人様が友人 5,000~10,000円
故人様が会社関係の方 自身が20~30代 5,000円~
自身が40代~50代 10,000円~

上記はあくまでも相場なので、自分の年齢に応じて金額を調節しましょう。また、会食が設けられている場合は、香典に5,000~10,000円ほど上乗せして包むのがマナーです。

ただし、注意点として「4」や「9」は「死」・「苦」を連想させる数字にあたるため、香典の合計額に4や9の数が入らないよう気を付けましょう。

三回忌・七回忌の香典の相場

三回忌・七回忌における関係性別の香典相場を以下の表にまとめました。香典を用意する前に、一度チェックしてみましょう。

【香典の相場】
関係性 三回忌 七回忌
故人様が自分の親 10,000~30,000円 10,000~50,000円
故人様が三親等の親族 5,000~20,000円 5,000~30,000円
故人様が友人 3,000~20,000円 5,000~30,000円
故人様が会社関係の方 自身が20~30代
5,000~10,000円 5,000~10,000円
自身が40代~50代
10,000円~ 10,000円~

三回忌・七回忌となると、会社関係の方が参列することは少なくなりますが、同席する会社の方々がいる場合は、互いにご相談の上で金額を決めるのが妥当でしょう。会食がある場合は、一周忌と同様に5,000~10,000円ほど金額を上乗せするようにしましょう。

一周忌の香典袋の書き方

香典袋には外袋と中袋の両方が重ね合わせてあるものや、外袋のみになっているものもあります。ここからは、各袋の書き方(マナー)について解説します。

<香典袋の外袋・中袋について>

・外袋:表書きに名前を記載する(外袋のみの場合は名前、金額、住所全てを記載する)

・中袋:表面には金額、裏には住所(郵便番号)や名前などを記載する

一周忌の香典袋は、普通の筆ペン(黒墨)を使用します。ご葬儀でお渡しする香典袋は、故人様の急な死を悼む気持ちを伝えるため、薄墨で書くことが一般的です。ただし、四十九日以降の法要では普通の筆ペン(墨黒)を使用するため、一周忌では薄墨で書く必要はありません。なお、外袋の名前にボールペンを使用するのは、カジュアルな印象を与えてしまうため失礼にあたります。

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外袋の書き方

仏式の場合、一周忌でお渡しする香典袋の外袋には「御仏前」と記載します。ちなみに、四十九日前にお供えする香典は「御霊前」、四十九日以降の香典には「御仏前」と記載します。故人様の御霊は、亡くなってから四十九日が経つまで霊の状態であると考えられているためです。なお、神式やキリスト教のご葬儀では、仏の文字が入る「御仏前」の文字は使用しません。

また外袋の名前に書き方についても紹介しております。一人でご香典を供えるのか、連名でご香典を供えるのかによって、名前の書き方が異なりますので、ご注意してください。

【宗教別の表書きについて】
宗教 書き方・注意点
仏式 ・「御香典」「御仏前」
神式(神道) ・「御玉串料」「御榊料」「御神饌料」
キリスト教 ・カトリック / 「御花料」「御ミサ料」「御霊前」
・プロテスタント / 「御花料」「献花料」「忌慰料」
【外袋の名前について】
香典を供えるパターン 書き方・注意点
一人 ・水引(飾り紐)の下に名前を書く
・名前はフルネームで記載し、誰か分かるようにしておく
複数名 ・目上の人が外袋下段の真ん中になるよう書く
・左へ順に次の方の名前を書きくわえる
・上下関係がない場合は五十音順
・4名以上の場合は外同一と書いて、別紙に人数分の名前を書く
夫婦 ・中央に夫の名前(氏名)を書く
・左側には妻の名前
・故人様へ結婚報告ができていなかった場合は、中袋の左側へ旧姓も書く
会社 会社として名前を書く ・会社名でなく、代表者の名前を書く
・中央に社長の氏名、左側に会社名
同僚などと連名で名前を書く ・同僚などの連名の場合も、代表者名を書く
部署ごとに名前を書く ・部署ごとの場合は、右に会社名、その左に○○部一同と書く
・別紙にて、各氏名や金額、住所、連絡先を書き添えても問題ない

どのパターンにおいても、水引の下の中央部分に氏名や会社名を書くと、誰が香典を供えたかが分かりやすくなります。

中袋の書き方

中袋の記載内容は、主に金額、住所、名前です。

<中袋の書き方>

・中袋の表面

中袋が付いている場合は、表面の中央に金額を縦書きで記載します。金額は、旧漢字が基本です。(例:金壱萬円、金参阡圓)

なお、中袋がない香典袋は、表面に参列者の名前、裏面の左下へ住所とともに金額を縦書きで記入するのが一般的です。袋に枠などが印刷されている場合は、それに添って記載しましょう。

・中袋の裏面

中袋の裏面左下には、住所と名前を縦書きで記載します。中袋が入っている場合、外袋に書くのは参列者の名前のみです。したがって、中袋にはより詳しい情報を記載するといった感覚で覚えておくとよいでしょう。

<書く際の注意点>

香典を連名でお渡しする場合、中袋の表面には合計金額、裏面に代表者の氏名一人分と住所を書きますが、他の人の名前・住所・個別の金額は別紙に書いておき、金銭とともに封入します。香典に使用する筆記用具は、墨黒の毛筆か筆ペンです。

一周忌の香典袋の包み方

ここからは、一周忌にお渡しする香典袋の包み方について解説していきます。

折り目なしのピン札は避ける

一周忌に用意する香典には、折り目の付いている古札を用意します。新札を使うと、故人様との別れを待っていたととらえられてしまうためです。もしも手元に新札しかなかった場合は、真ん中に一つ折り目を付けてから香典袋へ入れます。

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お札の向きにも注意して包む

一周忌用の香典で渡すお札は、袋の表面に対して肖像画を裏側に向けます。また、肖像画側が下向きになるようにしましょう。複数枚のお札を入れる場合は、向きが全てそろうように入れます。

水引は包む金額によって異なる

水引とは、香典袋の表面に付いている和紙をこより状にしたひも飾りのことです。さまざまな色があり、中には袋に直接印刷されていることもあります。水引の色は、入れる金額によって変えましょう。

・水引が印刷されている…5,000円以下

・黒白か双銀の水引、本数は7~10本…10,000~20,000円

・双銀の水引で本数は10本…30,000~100,000円

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袱紗に入れて持参する

袱紗(ふくさ)とは、冠婚葬祭の式典に用いる金銭を包む布のことです。袱紗は慶事と弔事でデザインが変わりますが、濃い紫の無地を一つ持っていると両方に使用できます。袱紗はお渡しする相手に敬意を表す大切な道具ですので、日頃から常備しておきましょう。

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一周忌の香典袋の渡し方

一周忌法要で香典袋をお渡しするタイミングは、会場入り口付近に設置されている受付でお渡しするのが一般的です。「このたびはご愁傷様でございます」と伝えてから一礼し「御仏前にお納めください」との言葉を添えたあと、袱紗に不祝儀袋を乗せて相手の方へ向け、両手で差し出します。また、受付のない会場やご自宅での一周忌の場合は、法要前に施主の方へお渡しするようにしましょう。

まとめ

香典は、三回忌や七回忌でも参列する場合は用意しておくことがマナーです。故人様との関係性や参列者の年齢、会食の有無によっても包む金額の相場が変わってくるので注意しましょう。また、香典袋の包み方や書き方にもマナーがあるため、いざという時には本記事をお役立ていただければ幸いです。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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