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2024-10-18

喪服とは?お葬式に適した服装を男女・子ども別に分かりやすく解説

お通夜やご葬儀では、ご遺族は深い悲しみの中にいらっしゃいます。ご葬儀でのマナー違反などにより、相手の方々に失礼があれば、関係に亀裂をもたらすかもしれません。そのような事態を防ぐためにも、ある程度の心構えと準備は日頃から整えておく必要があるでしょう。そこで今回は、ご葬儀に適した服装を解説いたします。

そもそも喪服とは

喪服は、ご葬儀や法事法要で故人様の死を悼むために着用される服であり、墨黒や漆黒と呼ばれるような深い黒色の礼装服です。喪主の方やご遺族、ご親族だけでなく、参列者も着用します。

喪服の種類

喪服は大まかに分けると、正喪服、準喪服、略喪服の3種類に分類されます。

・正喪服

主にご葬儀では喪主やご遺族、三親等以内のご親族が着用します。男性は紋付羽織袴もしくはモーニングスーツ、女性は黒紋付の着物かブラックフォーマルです。着る機会はあまり多くないため、実際に持たれている方は少数です。

・準喪服

正喪服に次ぐブラックフォーマルで、ショッピングセンターの実店舗やネットでも手に入りやすい喪服です。主にお通夜やご葬儀、追善法要などで、喪主やご遺族、参列者が着用します。

・略喪服

主にお通夜や法要などで、参列者が着用します。黒・濃紺などの落ち着いた色合いのスーツです。また、女性はダークカラーのワンピースでも構いません。

「平服でお越しください」と指定があった場合は、略喪服を着用して参列するのが一般的です。

礼服との違い

礼服とは、冠婚葬祭で着用できる正装(フォーマルウェア)の総称です。シルエットはゆったりめで、光沢のない生地で仕立てられています。喪服は礼服の一種であり、冠婚葬祭のうち、ご葬儀などの弔事で着用されるものを指します。

お葬式に適した服装を紹介

ここからは、ご葬儀に参列するための具体的な服装、身だしなみをご紹介いたします。性別などでそれぞれマナーの違いがあるため、確認してから用意するようにしましょう。

「男性」のお葬式に適した服装

ご葬儀は格式の高い場であるため、喪服の着用は必須です。しかしながら、お通夜などの急に駆けつける際は、 略喪服とみなされる黒いビジネススーツでも問題ないとされています。後日に執り行われるご葬儀では、喪服を着用しましょう。

「男性」の喪服

ご葬儀では、格式のある喪服を着用しましょう。なお、一見喪服に見えるダークカラーのビジネススーツで格式の高い場に参列するのはマナー違反です。光沢ありきで細身のビジネススーツを着用した方が、厳格な喪服の方々と並んでしまうと、生地の違いからもその差は一目瞭然です。お通夜に関しては、略喪服でも問題ありません。

立場 喪服の種類 服装例
・喪主
・ご遺族
・三親等以内のご親族
正喪服または準喪服 モーニングスーツ
・前裾~後ろ裾にかけて曲線的にカットされたコート
正式礼装の和装
・仙台平の羽織袴
・インナーは白かグレーの羽二重
・角帯
ブラックフォーマル
・光沢のない墨黒生地のスーツ
・シングル、ダブルどちらでも可
上記以外の参列者 準喪服 ブラックフォーマル
・光沢のない墨黒生地のスーツ
・シングル、ダブルどちらでも可

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「男性」のお葬式に適したシャツ・ネクタイ・靴

ここでは、参列者の男性がご葬儀の際に身につける喪服以外の衣類や小物、身だしなみについて解説していきます。

ワイシャツ 生地はブロードの白無地、ボタンは白く小さなものが使われているシンプルなデザインのものを選びます。ご葬儀は格式高い場なので、肌の露出は避け長袖を選びましょう。
ネクタイ ご葬儀で着用するネクタイは、黒色の無地を選び、ネクタイピンなどはつけません。
ベルト ベルトも同じく、黒い無地のものを選びます。ヘビやワニ柄、スウェード生地など殺生を連想させる素材は避けましょう。
靴は、ひもで結ぶタイプの黒い革靴がベストです。金具のついているもの、光沢のあるエナメル素材のもの、カジュアル感の出るスウェード素材の靴は避けます。
靴下 靴下も、黒の無地が基本です。ハイゲージ(細い糸を用いた薄地)のものを選び、厚手のローゲージはカジュアル感が出てしまうので避けましょう。
髪型 ご葬儀は、故人様の死を悼むための格式高い儀式ですので、清潔感のある髪型や色に整えるのが基本です。ミドルヘアやロングヘアの方は、顔に髪が掛からないよう散髪するか、まとめ髪にしておきます。
髭は、剃らなくてはならない決まりはありません。ただし、目立つ髭を蓄えていることで、清潔感への配慮が欠けて見られる場合もあります。こだわりがない場合は、剃ってから参列されるのが無難です。

「女性」のお葬式に適した服装

女性の場合も、おおむね男性と同様です。格式の高いご葬儀では、ご遺族側も参列者側も共に喪服を着用します。では、具体的に女性はどのような喪服を着用すれば良いのか、以下で解説いたします。

「女性」の喪服

ご葬儀で女性が着る喪服の基本は、ブラックフォーマルです。光沢のない生地の漆黒で、アンサンブルかワンピースを選びます。肌の露出は控え、トップスは襟が狭いもの、スカート丈は膝が見えないものを選びます。

立場 喪服の種類 服装例
・喪主
・ご遺族
・三親等以内のご親族
正喪服または準喪服 正式礼装の和装
・黒無地、羽二重に染め抜きの五つ紋
・小物、草履、帯揚げは黒
・足袋は白
ブラックフォーマル
・光沢のない墨黒生地のアンサンブル、ワンピース、パンツスーツ
上記以外の参列者 準喪服 ブラックフォーマル
・光沢のない墨黒のアンサンブル、ワンピース、パンツスーツ

「女性」のお葬式に適したバッグ・アクセサリー・靴

ここからは、女性がご葬儀で身につける服装や小物、身だしなみについて解説していきます。

ストッキング 季節にかかわらず、30デニール以下の薄手を選びましょう。黒いストッキングは破けると目立つので、予備を持っていくと良いでしょう。
バッグ バッグは、黒い無地の布製のものを持参するのが基本です。殺生を思わせる革製品はマナー違反となります。大きさは、数珠や袱紗が入るぎりぎりの小ささのものを選ぶと上品です。また、折りたたみ傘や切手盆など荷物がかさむ場合は、A4程度の大きさのサブバッグを一緒に持っても構いません。
アクセサリー 華美な装飾がついたアクセサリーは控えます。「涙の象徴」とも称される真珠のネックレスを身につけるのは問題ありません。ただし、二重以上の連は「不幸が重なる」とされているので避けましょう。7~8mmの白、または黒の粒で、鎖骨に掛かる長さの1連にします。
また、指輪は結婚指輪だけならつけても構いませんが、ダイヤモンドのついた指輪はご葬儀には不向きとされていますので外していきましょう。
メイク メイクはナチュラルなものが基本です。リップやチーク、アイシャドウはラメを避けてベージュに近い控えめな色、ファンデーションはマットなものを選びます。
ネイル ネイルはしない方が好ましいですが、ベージュなど目立たない色の控えめなものであれば差し支えありません。

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子どものお葬式に適した服装

子どもあっても、ご葬儀のような格式の高い場では、相応の服装でなくてはいけません。しかしながら、無理に喪服をそろえる必要はありません。ここからは、子どもに着せるご葬儀の服装について触れていきます。

制服がない場合

幼稚園、中学、高校では制服がある場合は、そのまま制服を着いていけば問題ありません。しかしながら、小学校では制服が指定されていない場合が大半です。そのような場合は、できる限りフォーマルな服装でまとめて参列しましょう。

・男の子

トップス…真っ白なポロシャツか白シャツ

ボトムス…無彩色(黒、グレー、紺)の無地、柄なしのズボン

靴、靴下…無彩色(黒、グレー、紺)の無地、ボトムスが半ズボンならハイソックスにして肌の露出を控える

・女の子

トップス…真っ白なポロシャツか白シャツ

ボトムス…無彩色(黒、グレー、紺)の無地、柄なしのズボンかスカート

靴、靴下…無彩色(黒、グレー、紺)の無地、ハイソックスにして肌の露出を控える

なお、未就学の子どもでもキャラクターのついた派手な柄は控え、なるべく無彩色・無地の服を着せます。

制服がある場合

制服がある場合は、学校の制服を着せて参列させます。制服のリボンが派手な場合は、取り外しても良いでしょう。取ることが難しい場合は、そのまま参列してもマナー違反にはなりません。

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お葬式に持参する持ち物

お通夜やご葬儀、告別式には以下のアイテムが必需品となります。いざという時には迅速に用意できるよう、一つの場所へまとめておきましょう。

・数珠

仏事には必須の持ち物です。仏様や故人様に手を合わせる時、左手に掛けて使います。他の参列者から借りることはマナー違反ですので、必ずご自身の分を用意しておきましょう。

・財布

シックな色合いで、小さくて薄手の財布を用意しておくと重宝します。

・袱紗

仏事に必要な香典は、袱紗に入れるのがマナーです。ご葬儀であれば不祝儀用の袱紗が好ましいですが、無地の濃い紫色を購入すれば慶事にも使えます。

・ハンカチ

無地の白か黒を選びます。レースや刺繍が入った華やかなものは避けましょう。

・折りたたみ傘

急な雨に降られた時や日差しが強い時などに使用します。無彩色でコンパクトなものを持参しておくと便利です。

・予備のストッキング

女性の参列者は、黒いストッキングを着用することがほとんどです。破けてしまうと非常に目立ってしまうため、バッグに予備のストッキングを持参しておくと安心です。

まとめ

ご葬儀の機会は急に訪れるため、普段から準備をしておくといざという時の助けになります。ご葬儀の最中、ご遺族は深い悲しみの中にいらっしゃいます。そのような中でさらに負担を掛けることにならないよう、マナーをしっかりと守って参列しましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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