2025-04-25
ご家族が亡くなれば、ご遺族はご葬儀の支度に取り組まなければなりません。そのためには仕事を休まなければならなくなるため、会社に状況の報告と忌引きの申請をする必要があるのです。
忌引き申請をするまでには、周りの方への伝え方にも社会的なルールがあります。そこで当記事では、ご葬儀で休む際に会社や学校へ連絡する方法をご紹介していきます。
忌引きとは、大切なご家族が亡くなった際、ご葬儀の用意や出席のためにご遺族が仕事や学校を休むことを指します。忌引きは神道から伝えられたしきたりであり、神道での死は「穢れ」を意味するため、ご家庭の中の誰かが亡くなると、ご遺族は目立った行動をしばらく慎むことが礼儀だとされてきました。
ただし、近年においての忌引きは「死の穢れ」を重んじる意味で休むというより、ご家族を亡くしたご遺族の心の痛みやご葬儀の支度などが考慮され、会社が自主的に与えるお休みという位置づけとなっています。
忌引きという文字には、「お休み」の意味も入っています。つまり「忌引きのために休む」と伝えてしまうと、同じ意味の表現を繰り返すことになってしまいます。
ただし現代においては、忌引き休暇を取る際、口頭で「忌引きのために休みます」とお伝えすることが一般的に広く認知されているため、この言葉を用いても問題はありません。
忌引きの休暇は早めに周囲へ伝えることが重要ですが、その連絡手段はさまざまです。そこで、いざという時にうまく使い分けられるよう、連絡手段の方法を把握しておきましょう。
迅速に伝えるならば、口頭が一番です。仕事中などに聞いた訃報であれば、上司に事情を伝えます。忌引きのお知らせはスピード感が重要ですので、口頭で早急に伝えるのが好ましいです。
訃報をお知らせする時、近くに相手の方がいなければ電話をかけるのも有効です。夜中または早朝にご家族が亡くなった場合は、伝えるべき方の出社時間を考慮して、電話でお伝えすると良いでしょう。
また、取引先(社外)へ直接連絡するのは控えた方が良いでしょう。なぜなら、香典の催促だと捉えられてしまうことがあるためです。取引先へ訃報の連絡をするかどうかは、会社にお任せするのが無難です。
タイミングが合わず電話がつながらない時など、さまざまな事情で口頭や電話が使えない場合は、メールで訃報をお伝えして、忌引きの旨をお知らせします。
また、口頭や電話でお伝えしていても、詳細な情報が誤って伝わっている場合もあります。そのため、口頭で伝えてから、文章にして再度お送りするとより丁寧です。
訃報と忌引きの申し出は、分かりやすく要点をまとめて伝えることが重要です。口頭、電話、メールのどの方法であっても、以下の内容は必ず伝わるようにしましょう。
・自分の立場から見て、どのような方が亡くなったのか(続柄)
・何日まで休暇を取りたいのか
・休暇中の連絡先(つながりやすい携帯の電話番号)
ご葬儀の日程や会場は、決まり次第お知らせします。ここからは、例文とともに忌引きの伝え方をご紹介いたします。
お疲れ様です。(電話の場合:○○(名字)です。急なご連絡失礼いたします。)
突然なのですが、本日早朝に私の母が亡くなりました。
そこで、本日から○月○日まで忌引き休暇をいただきたいのですが宜しいでしょうか。
葬儀の日程は、詳細が決まりましたら改めてご連絡します。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
どうぞよろしくお願いいたします。
件名:忌引き休暇取得願いにつきまして
おはようございます。○○課○○(名字)です。
今朝お電話でご連絡しました通りとなりますが、本日から○月○日まで忌引き休暇を希望いたします。
なお、葬儀の日程や喪主の名前につきましては、詳細決定次第ご連絡申し上げます。
また、休暇中の緊急連絡先は○○○-○○○○-○○○○です。
この度は、急なお休みをいただくことになり大変申し訳ありません。
何卒よろしくお願いいたします。
いつもお世話になっております。○○会社 ○○部○○課の○○です。
突然ですが、昨夜私の父が亡くなりました。
そこで大変恐縮なのですが、本日から○月○日の間は忌引き休暇をいただくことになりました。
担当の引き継ぎは行っておりますので、明日のお約束は○○課の○○がお伺いします。
もしなにかありましたら、私の方へもご連絡ください。
電話番号は○○○-○○○○-○○○○です。
この度は急なお伝えとなってしまい、大変申し訳ございません。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
件名:忌引き休暇のお願い ○○会社 ○○部○○課 ○○○○(フルネーム)
いつも大変お世話になっております。○○会社 ○○部○○課の○○(名字)です。
昨夜、私の父が永眠しましたため、本日から○月○日の間は忌引き休暇をいただくことになりました。
なお、忌引き中の連絡先はこちらへお願いいたします 電話番号○○○-○○○○-○○○○
この度は急なお伝えになりまして、大変申し訳ございません。
何卒よろしくお願い申し上げます。
おはようございます、◯年◯組、◯◯◯◯の母です。
いつも◯◯が大変お世話になっております。
実は昨夜、○○(子どもの名前)の祖母(子どもとの続柄)が亡くなりました。
そこで、○○を本日から○月○日まで忌引きでお休みさせたいと思います。
突然で申し訳ございません。
もし、お休み中ご用のある場合は、○○○-○○○○-○○○○までご連絡ください。
どうぞよろしくお願いいたします。
件名:忌引きによる欠席のご連絡
○○先生、お世話になっております。◯年◯組、◯◯◯◯の母です。
昨夜、○○(子どもの名前)の祖母(子どもとの続柄)が他界したため、
本日から○月○日まで忌引きで欠席させたいと思います。
なお、葬儀の日程や喪主の名前につきましては、詳細が分かり次第ご連絡申し上げます。
ご用の際には○○○-○○○○-○○○○までご連絡ください。
どうぞよろしくお願いいたします。
ここからは連絡をする際の注意点をまとめていきます。基本的に、忌み言葉や重ね言葉を使用しないよう気をつけましょう。また、「死ぬ」という直接的な言葉もマナー違反となります。「亡くなった」「他界した」と表現するようにしましょう。
忌引きは、労働基準法で定められた有給休暇や、そもそも労働義務のない公休とは異なった休暇であり、会社や学校が独自に設定する休暇です。つまり、会社や学校の規則により、忌引きの有無や日程が決められています。いざという時のためにも、就業規則や生徒手帳などで、忌引きについての規定を確認しておくと良いでしょう。
仕事をしているご遺族は、会社への迷惑が最小限に抑えられるよう、極力早い段階での連絡を心がけます。直属の上司が職場で目の前にいる場合は、すぐにお伝えします。
電話でお伝えすることになった場合は、午前7時~午後9時ごろに電話しましょう。真夜中や早朝の電話はマナー違反となりますので、なるべく避けます。
近親者の死は、前触れもなく起こることも少なくありません。悲しみで気が動転してしまうのも無理はありませんが、まずは落ち着いて、周りには伝えるべき事項をなるべく早急に連絡できるよう、心がけておくと良いでしょう。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。