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2024-06-21

終活のやることリスト9選まとめ|いつから始める?スムーズに進めるコツも紹介

この世の誰しも避けられないのが死ですが、近年では自らがこの世から旅立った後のことまでを考え、生前から人生を締めくくるための準備である「終活」を始める方が増えてきました。

そこで今回は、終活の具体的な意味、そして終活をスムーズに行うための準備方法9選について、詳しくお伝えしていきます。

そもそも終活とは

終活とは、ご自身の人生の終焉に向けて行う活動を指します。ご自身の人生を振り返り、どのような死を迎えたいのか考えて行動することです。

主に知られている内容は、残されたご家族へ迷惑がかからないように考え行動するというものですが、残された人生をより良いものに変えていくための前向きな準備と考え、活動する方も少なくありません。

終活は何歳から始める?

終活は、定年退職をしてから行うものだと考える方が多い印象です。しかしながら、近年では早い方で20代のうちから終活を始められる方もいらっしゃいます。つまり、終活を始める年齢に具体的な決まりはないのです。

終活は、絶対にしなければならないなどといったルールはありません。ただ、終活における身辺整理を早めに行っておくことで、残されたご家族の負担を軽くしたり、ご自身の老後の安定に繋げたりなど、さまざまなメリットを得ることができます。

終活のやることリスト9選

終活の目的は人によりさまざまで、ご自身が亡くなった後で誰にも迷惑をかけないようにすること、身の回りの不用品を断捨離しておくこと、人生を見つめ直し生き方の改善がしたいことなどが挙げられます。では、具体的に終活とは、どのようなことを行えば良いのでしょうか。以下のリストにまとめましたので、ご参照ください。

①エンディングノートの作成

終活で最初に用意すべきものは、エンディングノートです。エンディングノートとは、ご自身に万が一のことがあった時に備え、周りの方が行動しやすいように記しておく重要なツールです。市販のものでは、2,000~3,000円程度で購入できます。

その内容は主に、人生の振り返り、生活の備忘録、金銭に関わる重要な情報です。書き方や細かな内容は自由ですが、ご家族へのメッセージや現在契約されている保険、銀行口座、各サイトのパスワードなどを項目ごとにまとめておくと良いでしょう。

なお、エンディングノートには法的効力がありません。遺言書を残される場合は、後述の項目「⑤遺言書の作成」をご参照ください。

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②不用品の整理

終活において二つ目に重要なのは、生前の不用品整理です。やり方としては、資産に関わるもの、身の回りの生活品などを分類し、不要と判断できた分については思い切って処分します。不要物は捨てるだけではなく、資産価値のあるものは売ってお金にしておきましょう。

ご自身の死は、実際いつ訪れるのか誰にも分かりません。不用品の整理整頓は、年齢に関わらず定期的に行うことをおすすめいたします。

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③PCやスマホ情報の整理

近年では、ほとんどの方がスマートフォンやパソコンを所有していますが、その中に保存されたデータを整理するのも大切な終活です。デジタル終活とも呼ばれている作業ですが、必要なデータはハードウェアからSDカードやUSBへ移して保管し、不要なデータは削除します。

仮想通貨やネット証券で扱っている有価証券、ネット銀行に保存している貯金などのデジタル資産は、現物の通帳などがないため、非常に発見されにくいのが難点です。その存在をエンディングノートに知らしめておくのも、重要な作業の一つといえるでしょう。

なお、月や年単位で自動的に引き落とし、自動的に購入が行われるなどのサブスクリプション、ご自身が亡くなった時に消してほしいSNSのアカウントがあれば、IDやパスワードをエンディングノートへ記載し、削除の希望を記入しておく必要があります。

ただし、パスワードをそのまま記載するのは危険です。悪意のある方に盗み見られてもすぐにはアクセスできないよう、全ての記号番号を書くことはなるべく避け、ご家族だけに分かるヒントなどを記しておくと安全です。

④資産の見直し

次に行うべきは、資産の見直しです。老後の資金は十分なのか、大切なご家族にどのくらいの財産を残せるのかを把握しておきましょう。契約書などを確認し、保有する資産をリストアップすることをおすすめします。

〈資産リストアップ例〉

・クレジットカードの契約数

・銀行口座、証券口座を最小限にまとめる

・所有資産(不動産・車両など価値のある物品)の整理

・加入している保険契約の見直し

・債権、債務の整理

⑤遺言書の作成

遺言とは、亡くなった被相続人の財産を、誰にどれだけ渡したいのかといった意思表示です。遺言書は被相続人の意思を、死後適切に書面で周りへ伝えるための手段であり、誰にどの資産を渡すのかが明確になるので、遺産相続のトラブルを未然に防ぐことができます。

なお、遺言書には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3種類があり、多くの場合自筆証書遺言か公正証書遺言で作成されます。

自筆証書遺言は、目録以外の文書が全て被相続人の直筆で書かれていることが前提です。その他にもいくつか作成要件が定められているため、その条件に満たない場合、書類が無効になる可能性があります。公正証書遺言は、公証人や証人に立ち合ってもらい所定の方法で作成、保管されるため、書類が無効になる可能性はほとんどありません。

⑥医療・介護に関する意思表明

医療・介護に関する意思表示については、リビングウィルという書類が注目されています。リビングウィルは、ご自身の終末医療についての希望を、ご家族や医師に伝える事前指示書です。

延命治療の有無、尊厳死や安楽死、痛みや苦しみを和らげる措置など、いざという時にどのような治療をしてもらいたいのかが自分で伝えられなくなった時、大いに役立ちます。

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⑦お墓に関する意思表明

お墓に関する意思表明も、大切な項目です。先祖代々のお墓に決めているのか、購入した新たなお墓に入るのか、永代供養を望むのかなど、ご自身のご遺骨をどのように供養してほしいのか記しておくと良いでしょう。

ご家族にお墓の購入をお願いしたい場合は、貯金の場所や不動産の売却資金、解約された保険金など、費用が捻出できる方法も併せて記載しておきます。

⑧ご葬儀の準備

ご葬儀にこだわりがある場合、ご自身がどのような形で送り出してほしいのか、その希望を記載することも大切です。儀式の形式や規模、その資金はどこにあるのかなど、残された方々が後悔しないような内容を記載します。内容は、生前にご家族と話し合いながら決めましょう。

また、互助会などに入会している場合やご葬儀のご予約が済んでいる場合などは、その連絡先も記載しておけばご家族が困ることもありません。

⑨連絡先リストの作成

ご自身が亡くなった時、ご家族から連絡してほしい方々のリストを書いておくことも大切です。ご家族や親戚だけでなく、大切な友人や知人など、連絡先の情報も記載します。

終活をスムーズに進めるコツ

ここからは、終活をスムーズに行うためのコツをお伝えします。

自分のペースで行う

終活は、一気に進めようとしない方がいいでしょう。行うことは膨大ですし、内容も重要なものが多いです。慌てることなく、年月をかけて少しずつ進めていきましょう。

体力のあるうちに進める

体調が悪かったり、弱ったりしてしまうとなかなか進められないのが終活です。終活は、体力が必要なものから手を付けていくことをおすすめします。

専門家に相談する

終活は、独断で進めることのないようにしましょう。ご家族との話し合いも大切ですが、遺言書の知識に明るい弁護士や資産相続に詳しい司法書士、相続税の対策などに強い税理士、ご葬儀については葬儀社など、専門家の力を借りればより円滑に進められるでしょう。

まとめ

終活とは、死に向けた用意という意味合いだけではなく、人生を見つめ直すきっかけにもなります。終活の意味や内容を具体的に知ることができれば、ご自身に合った活動を早いうちから行えるでしょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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