意外と知らない葬儀の知識やマナー、お悩みをわかりやすく解説・解決
意外と知らない葬儀の知識やマナー、お悩みをわかりやすく解説・解決
知っておきたい葬儀の知識
知っておきたい葬儀の知識
動画でみる葬儀の知識へ動画でみる葬儀の知識
さいたま市の葬儀社セレモニーのHPへご葬儀はくらべて選ぶ時代
お問い合わせ・資料請求はこちら
お電話よる資料請求・お問い合わせ0120-41-1147

2023-03-24

出棺時に位牌・遺影・棺を持つ人は誰?|火葬場からの帰り道で位牌・遺骨・遺影を持つ人も解説

ご葬儀は、人生において数少ない経験になるがゆえに分からないことも多く、マナーなどで戸惑うことも出てくるでしょう。ですが、ご葬儀は大切な儀式なので、なるべく失敗したくないところです。ご葬儀ではさまざまなマナーが存在しますが、今回はご遺体やご遺骨とともに移動する場面での位牌や遺影、ご遺骨などの扱い方や注意点などについて詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

出棺時に位牌・遺影を持つ方

出棺の儀礼が終わった後は、棺とともに霊柩車へ向かいます。基本的には僧侶、位牌を持った方、遺影を持った方、棺を持った数人のご遺族の順番で霊柩車へ乗ります。まずは、位牌・遺影・棺の3つはそれぞれ誰が持つのかといった出棺時のマナーについて詳しく見ていきましょう。

位牌

基本的に、位牌は喪主が持ちます。たとえば故人様が夫の場合、喪主を務めるのは妻の場合が多いです。しかし昨今では、高齢の親に負担をかけないように、長男などの故人様の子どもが喪主を務めること多く、その場合は喪主を務める方が位牌を持つことになります。

遺影

遺影は、喪主の次に故人様と縁の深い親族がしっかりと胸に抱くようにして持ちます。たとえば、故人様の配偶者の方が喪主である場合、長男が遺影を持ちます。明確なルールはありませんが、長男、次男、長女、次女の順で誰が持つのかが決まることが多いです。

棺は大変重いため、葬儀社のスタッフまたはご遺族の男性が数人で霊柩車まで運ぶのが一般的です。しかし、地域によっては故人様の奥様や子どもが一緒に手を添えながら霊柩車まで歩いていく場合もあります。なお、家族葬が多い昨今では、男女問わずに参列者全員で棺を運ぶケースもあります。

また近年では、棺を運ぶための台車(棺台車)を用意してある会場がほとんどです。ゆえに、斎場から霊柩車までの道のりを棺台車で運ぶケースが多くなっています。

火葬場までの移動のマナー・注意点

多くの参列者にとって、出棺は故人様のお顔を見てお別れをする最後の機会となるため、喪主は心を込めた対応を取ることはもちろん、正しい振る舞いが求められる場面でもあります。ここからは、出棺時にご遺族が慌てないためのマナーや注意点などについて解説していきます。

故人様の足を先頭にして棺を車に入れる

霊柩車へ棺を納める際に気をつけるべきマナーは、故人様の足側を先頭に向けるようにするということです。これには、主に「故人様の魂が家に帰れないようにする」という意味合いが含まれています。

位牌・遺影は落とさないように抱きかかえて持つ

位牌には故人様の魂が宿っているといわれています。位牌は故人様そのものとみなし、丁寧に扱います。また、遺影も同様に抱きかかえて持つのがマナーです。

位牌・遺影を持つ方が霊柩車に乗る

出棺の際には喪主が位牌を持ち、その次に故人様と縁の深い親族が遺影や空の骨壺を持ち、霊柩車へと向かいます。近年用意されている多くの霊柩車は、位牌を持った喪主と遺影を持つご遺族の2名が乗れるタイプです。

また、葬儀社によっては、助手席を開けて後方の席に喪主1名だけを乗せる場合もあります。ほかにも、助手席に喪主、後方の席に2~3名のご遺族が乗れるリムジンタイプの霊柩車もあります。なお、乗れなかったご遺族は、自家用車を使って火葬場に行くことが多いです。

霊柩車を見送る方は見えなくなるまで一礼する

霊柩車が火葬場に向かって動き出したら、参列者は合掌し頭を下げて、故人様のご冥福を祈りながらお送りします。その際、コートなどの防寒着は脱いでおきます。やがて霊柩車が見えなくなりましたら、静かに退出しましょう。

なかには、焼香後に退出しても構わないという地域がありますが、僧侶の読経中は退出することのないようにします。できれば出棺までは立ち合い、故人様をお見送りすると良いでしょう。

参列者が火葬場に同行したい場合は事前に確認しておく

火葬場に同行するのは、基本的にご親族のみです。故人様と特に縁の深かった参列者で火葬場への同行を希望される場合は、事前に喪主への確認が必要です。

なお、昔は妊婦の方や子どもを亡くした方、高齢者の方は、火葬場に同行してはいけないといわれていました。火葬場の衛生面などの理由により同行の配慮がなされていたようですが、現在の火葬場は整備されていますので、本人の意思で同行する分には特に問題ありません。詳しい内容については、以下の記事を参考にしてみてください。

オススメ関連記事

参列者が火葬場に同行したい場合|火葬場に行ってはいけない人や火葬の流れを解説します

日本では、ご葬儀の後にご遺体を火葬する儀式を行います。火葬場は、故人様の姿を見られる最後の場所であり、「できれば見届...

日本では、ご葬儀の後にご遺体を火葬する儀式を行...

続きを読む
参列者が火葬場に同行したい場合|火葬場に行ってはいけない人や火葬の流れを解説します

火葬場からの帰り道で位牌・遺骨・遺影を持つ人

火葬場からの帰り道では喪主が位牌を持ち、次に縁が深いご遺族がご遺骨を、その次に縁が深いご遺族が遺影を持ちます。ここからは、位牌・遺骨・遺影の3つの持ち方について解説していきます。

位牌

故人様の魂が宿っている位牌は、喪主の方が持ちます。火葬場へ向かう際と同様に丁寧な扱いで持ち帰りましょう。

遺骨

ご遺骨の入った骨壺は、喪主の次に故人様と近しい方が持ちます。非常に重量がある上に壊れやすい陶器製なので、持ち運びには十分な注意が必要です。特に年配の女性が持つようなら、力のある男性のご遺族に変更した方が無難といえます。

遺影

遺影は、喪主の次の次に故人様と近しい方が持ちます。来たときと同様に、しっかりと抱えて持ちましょう。

火葬場からの帰り道でのマナー・注意点

火葬場から帰る際にも、気をつけなければいけないマナーがあります。最後に、マナー違反にならないための注意事項を紹介していきます。

行きと帰りの道を変える場合がある

火葬場へ向かう道と帰り道を変えるのは、土葬をしていた頃からの習慣によるものです。故人様の霊が家まで帰って来られなくするために行うという意味があります。この風習には故人様の安らかな成仏を願う清らかな想いが込められているとされています。

帰りは霊柩車はない

霊柩車は、斎場から火葬場まで片道のみの使用となるのが一般的です。再び斎場まで戻る、または自宅へ向かう場合、いずれも霊柩車を使用することはできません。帰路の際、追加で車の手配が必要かどうか確認をしておきましょう。

まとめ

ご葬儀ではマナーが重要視されます。それは、故人様とゆかりのある参列者が別れを悼み、故人様の安らかな眠りを祈るための大切なセレモニーだからです。事前に基本のマナーを押さえておき、大切な故人様のご冥福をお祈りしましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


「位牌」に関する記事

俗名とは?意味や戒名との違い、位牌に書かれる漢字について解説

俗名とは?意味や戒名との違い、位牌に書かれる漢字について解説

俗名とは、生前に使用していた名前、または仏弟子となる前に名乗っていた本名を指します。また、俗名に対して使用されている戒名は、出家後または故人様の死後に付けられる名前です。これは、仏教による考え方に沿った呼ばれ方になります。 つまり戒名は、仏教の儀式などで用いられる名称なのです。そこで当記事では、俗名と戒名の違いや使用用途、そして位牌に記された文字について解説していきます。

道号とは?意味やよく使われる文字の例、宗派ごとの違いを解説

道号とは?意味やよく使われる文字の例、宗派ごとの違いを解説

故人様が極楽浄土に向けて旅立つときに必要なものの一つとして挙げられるのが「戒名(かいみょう)」です。この戒名の一部に「道号(どうごう)」と呼ばれるものが用いられます。

過去帳とは?位牌との役割の違いや書き方について解説します

過去帳とは?位牌との役割の違いや書き方について解説します

お仏壇の引き出しに保管されている「過去帳(かこちょう)」は、ほとんど使うことがないため、いざ記入するとなった際、「どのように書いたらいいのか分からない」という方が多いです。 本記事では「過去帳」の役割を解説するとともに、過去帳の書き方や保管場所について解説していきます。

関連する記事「位牌」について

俗名とは?意味や戒名との違い、位牌に書かれる漢字について解説

俗名とは?意味や戒名との違い、位牌に書かれる漢字について解説

道号とは?意味やよく使われる文字の例、宗派ごとの違いを解説

道号とは?意味やよく使われる文字の例、宗派ごとの違いを解説

過去帳とは?位牌との役割の違いや書き方について解説します

過去帳とは?位牌との役割の違いや書き方について解説します

位牌はどうやって選べばいいの?位牌の基礎知識や選び方についてご紹介

位牌はどうやって選べばいいの?位牌の基礎知識や選び方についてご紹介




埼玉・東京・千葉葬儀場のご案内