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2023-02-10

【ご遺族向け】ご葬儀前に必要な準備まとめ|出棺時のご挨拶についても解説します

故人様が亡くなられてからご葬儀まで、実はあまり時間がありません。そのため、ご遺族は悲しみに暮れる間もなく準備する場合が多く、「ご葬儀の前には何をすればいいのだろうか」「出棺の挨拶は誰が行えばいいのだろうか」といった悩みを抱えてしまうことも珍しくありません。

今回は、「ご葬儀の準備に何が必要なのか」「出棺の挨拶は誰が行うべきなのか」など、ご葬儀の前にご遺族が行うべき準備内容について解説していきますので、抜け漏れのないように押さえておきましょう。

そもそもご葬儀とは?

ご葬儀とは、故人様が無事成仏されるようにお祈りするための儀式です。ご家族や親族だけでなく、友人・知人などが集まって故人様のご冥福をお祈りします。ただし、ご葬儀の内容は宗教・宗派によってさまざまです。

しかし、どの宗教・宗派であっても、故人様をお見送りするための大切な儀式に変わりはありません。心穏やかに故人様をお見送りするためにも、事前準備は非常に大切です。

ご葬儀前に必要な準備は?

ご葬儀の前には、主に以下のような準備が必要です。

・葬儀社と綿密な打ち合わせを行う

・弔電を選ぶ

・火葬場に行く方の人数を決める

・出棺時の挨拶について決めておく

ほかにも、お通夜の用意や書類の手続きなどこまごました作業を行う必要がありますが、ほとんどは葬儀社との打ち合わせによって解決されます。本項目では、主にご遺族が行う必要のある準備について解説していきますので、打ち合わせの前に確認してみてください。

葬儀社と綿密な打ち合わせを行う

葬儀社との打ち合わせを行う前に、ご遺族の中から喪主を決めます。喪主を務めるのは、配偶者→直系男子→直系女子→両親→兄弟姉妹の優先順位が一般的です。

また、事前に葬儀社が決まっていない場合は、葬儀社選びから始まります。葬儀社によってご葬儀の予算や内容が異なるため、選ぶ際は複数の会社から検討するのがおすすめです。

葬儀社選びが終わったら、打ち合わせにて以下の内容を決めていきます。

・ご葬儀の式場や火葬場の空き状況
希望日に火葬場やご葬儀の式場が使用できるかどうか、事前に空き状況を確認しておきましょう。

・ご葬儀の予算/ご葬儀のスタイル
ご葬儀には「一般葬」「家族葬」「直葬・火葬式」などさまざまなタイプがあり、それぞれの特徴を把握して決めるのが大切です。また、予算もタイプによって大幅に異なります。

打ち合わせの際には、医師からいただいた死亡診断書を葬儀社のスタッフに渡しましょう。その後、葬儀社の方で火葬許可申請や死亡届の手続きを行ってくれます。

また、ご遺族は以下の内容を決めておきましょう。

・遺影を選ぶ
遺影は、故人様の自然な表情が写っているものを選ぶのが一般的です。最近は背景を加工してもらえるサービスが増えたため、「背景が気になる…」といった際は葬儀社に相談すると良いでしょう。

・友人や知人にご葬儀の案内(訃報)を出す
ご葬儀の案内の発送は、葬儀社の方で代行してくれる場合もあります。そのため、ご遺族の方は案内を送付する先のリストを作っておきましょう。

・納棺時に入れておくものを用意する
納棺は葬儀社の方で行うので、ご遺族は棺に入れる品物を選別しておきましょう。

・喪服の用意
喪主として参列するので、正喪服がなければ用意しておく必要があります。

弔電を選ぶ

弔電とは、「ご葬儀には参列できないものの、お悔やみの気持ちを伝えたい」といった方が送る電報です。いただいた電報の中からご葬儀に読み上げるものを選びますが、実際に読み上げる電報以外は名前を紹介して終わる場合が多いです。

当日に読み上げる電報は2~3通ほどで、多くの場合、故人様との関係性が深い順に紹介していきます。また、同じくらいの関係性であれば、義理立てする必要のある方から読み上げます。

火葬場に行く方の人数を決める

火葬場に行く人数もあらかじめ確認しておく必要があります。基本的に、火葬場に行くのは故人様との関係性が深かった方だけで、大人数になることはほとんどありません。また、ご葬儀の式場と火葬場が離れていれば、バスの手配なども必要ですので、交通手段についても事前に確認しておきましょう。

出棺時の挨拶について決めておく

出棺時の挨拶をする方も決めておいた方が良いでしょう。ほとんどの場合は、喪主が挨拶を行います。ただし、何らかの事情によって喪主が挨拶できない場合、ほかの親族が挨拶しても問題はありません。

挨拶は葬儀告別式の閉式時、棺を霊柩車に乗せた後など火葬場へ向かう準備が整ったタイミングで行います。以下のような内容を入れて、挨拶をするのが一般的です。

・参列者へのお礼

・生前お世話になったことへのお礼

・ご遺族の気持ち

また、上記3点を意識して作成した例文もご紹介しますので、お困りの方は参考にしてみてください。

【例文】

本日はご多忙のところ、父◯◯の葬儀に参列していただきありがとうございます。

大勢の方に見送ってもらい、◯◯も喜んでいることでしょう。

ここに、生前の厚誼に対して厚くお礼申し上げます。

これからも、家族で助け合い邁進していく所存です。

皆様には、今後とも変わらないご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

本日はありがとうございました。

まとめ

ご葬儀は、故人様が無事成仏できるよう、お祈りする大切な儀式です。そのため、事前準備はしっかりと行い、悔いのないご葬儀にする必要があります。とはいえ、逝去からご葬儀までの時間はそれほど多くありませんので、いざというときに慌てないためにも、準備の内容や決めておくべき事柄をあらかじめ把握しておきましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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