2021-11-05
故人様の死を受け入れて、ご葬儀後の諸手続きもようやく落ち着ついた頃に執り行われるのが「四十九日法要」になります。四十九日法要は、一般的にその後の法事・法要に比べて多くの方をお呼びすることになりますが、初めて法事・法要を執り行う方は何から手を付ければよいのか分からない方も多いと思います。
そこで今回は、四十九日法要にお呼びする方の範囲や注意する点などについてご紹介します。
四十九日法要を執り行うにあたってまず悩みとなるのが、四十九日法要にお呼びする方の数やお呼びする範囲ではないでしょうか。漠然とお呼びする方を決めるのは難しいことですが、お呼びする基準が分かっていれば、悩むことなくお呼びする方の範囲を決められるようになります。
故人様から見て、血縁関係があるご親族とその配偶者、子どもが一般的にお呼びする範囲となります。四十九日法要にお呼びするのは、ご葬儀にご会葬いただいた方全員というわけではなく、血縁関係が故人様と近いご親族とそのご家族をお呼びするのが一般的です。また、四十九日法要以降は、故人様が亡くなられてから満1年となる一周忌法要まで法事・法要は執り行わないため、四十九日法要には全てのご親族をお呼びすると考えておくとよいでしょう。
高齢化社会である昨今において、ご親族の中にはご高齢のために、施設に入居されていたり、健康面で不安を抱えられている方がいらっしゃることもあると思います。また、遠方にお住まいの方は時間の関係で四十九日法要への参列が難しい場合もあります。
そのような場合、連絡を控えた方がよいのではないかと思われるかもしれませんが、今後の親戚付き合いに支障をきたさないようにするためにも、必ず連絡するようにしましょう。その上でご本人の参列の意思が強いようであれば、お断りする必要はありません。
「四十九日法要には全てのご親族をお呼びするのがよい」と先に記載しましたが、小さいお子さんに関しては四十九日法要を執り行う時期を考慮して、お呼びしないという決断をすることも必要になります。
小さいお子さんは大人と違って疲れやすく、夏の厳しい暑さや冬の寒さの中で体調を崩してしまう可能性があります。また、受験シーズンとなる冬場はインフルエンザなどにかかってしまう可能性があるため、ご親族の中に受験生がいらっしゃる場合は外出を避けるためにもお呼びしないほうがよい場合もあります。
四十九日法要に関しては、故人様と血縁関係にあるご親族だけで執り行うのが一般的になります。そのため、故人様の友人や知人を四十九日法要にお呼びすることは基本的にはありません。ただし、お通夜式やご葬儀・告別式にご弔問・ご会葬できなかった友人や知人から、四十九日法要に参列したいと打診があることもあります。そのような場合には、相手の気持ちを尊重し、四十九日法要への参列をお願いしても問題ありません。
お住いの地域で四十九日法要にお呼びする範囲に関して風俗習慣がある場合には、基本的にそちらを優先するようにしましょう。その地域で脈々と受け継がれてきたものですから、それに外れた行動をとってしまうと今後のご親族やご近所付き合いに影響が出てしまう可能性があります。
地域によっては、四十九日法要をこじんまりとするところから、ご親族のほかにもご近所の方もお呼びして大々的に四十九日法要を執り行うところもあるなど、多種多様です。もし、どこまで四十九日法要にお呼びするのかが判断つかいないようであれば、年長のご親族や地域の相談役の方に相談しておくとよいでしょう。
ご家族だけで四十九日法要を執り行うのは、結論から申し上げますと「あり」です。例えば、故人様がご家族だけで四十九日法要を執り行ってほしいと明言や遺言があった場合には、故人様のご遺志を尊重して、ご家族だけで四十九日法要を執り行っても問題はありません。
ただし、その場合に注意したいのが、ご親族には早めにその旨をお伝えすることです。ご親族の中には、「四十九日法要は親族が呼ばれるもの」と思われる方や故人様のご遺志を知らない方もいらっしゃいます。今後のご親族付き合いに支障をきたさないためにも、忘れずにお伝えするようにしましょう。
四十九日法要にお呼びする範囲からその際の注意点について取り上げましたが、お仕事などで忙しくて手が回らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような時は、セレモニーにご相談ください。ご葬儀だけでなく、その後のご供養に関しても、全力でサポートさせていただきます。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
四十九日法要が無事に終了した際は、ご臨終から四十九日法要終了までお世話になった方々へお礼状を送付するのがマナーとなっています。しかし、生涯に何度も書く内容ではないため、「書き方が分からない」「マナーや注意点などが知りたい」といった方も多いのではないでしょうか。
四十九日法要は、故人様・ご遺族にとって1つの区切りとなる大切な法要です。そのため、案内状もマナーを守って丁寧に書く必要がありますが、案内状に関するマナーをすべて把握している方はそう多くありません。
数多くある追悼供養のなかでも四十九日法要は、故人様やご遺族にとって節目となる大切な法要になるため、礼節を持って参列したいものです。しかし、四十九日法要に参列する機会はあまり多くありません。 参列が決まったけれど何を用意したら良いのか、どのようなマナーがあるのか分からなかったり、忘れてしまっていたりする場合もあるでしょう。そこで本記事では、喪主・ご遺族・参列者のそれぞれの立場に分けて、持ち物や守るべきマナーについて解説していきます。
ご遺族が喪に服す期間は、故人様が亡くなられてから49日間といわれています。「忌明け(きあけ・いみあけ)」とは喪が明ける日のことを指し、忌明けによってご遺族は通常の生活に戻ることになります。 そのため、忌明けにあわせて開眼法要(かいがんほうよう)や納骨法要(のうこつほうよう)など、さまざまな儀式を執り行うことが多いです。法要を執り行うにあたり、香典返しの準備や挨拶状の作成と儀式の他にも行うことは多々あります。 初めて忌明けを迎える方の場合、何をどう行えば良いのか分からないという方も多いでしょう。年末付近に不幸があったときには、新年のお祝いや年賀状などにも気を配らなければなりません。 本記事では、忌明けで用意しなければならないものや行うべき儀式、避けるべきことなど、忌明けを初めて迎える方や前回の忌明けから年月が経っている方に向けて解説します。