2021-12-24
この記事では、「四十九日法要に合う服装が知りたい」「服装のマナーや注意点を知りたい」といった人に向けて、適切な服装について解説します。まずは四十九日とはどんな日なのかを解説するので、基本的なことから知りたい人はチェックしてみてください。
また、喪服に関しては「喪主・参列者・子ども」、それぞれに適切な服装とマナー、注意点を解説します。略礼服についても触れているため、気になる人は事前に確認しておきましょう。
四十九日とは、故人様が亡くなられてから7日ごとに行われる忌日法要において、特に重要なものとされている法要です。故人様は、この四十九日をもって来世が決まると言われています。ご遺族や故人様と親交のあった人は、この期間中に故人様が極楽浄土へ行けるよう祈ることが一般的です。
四十九日は「忌明け」とも呼ばれ、喪に服されるご遺族が日常生活に戻る日という意味合いもあります。
喪主やご遺族の方々は、三回忌まで正喪服を着ることがマナーです。正喪服は最も格式高い服装で、喪主・親族(三親等)が着用します。
この正喪服について、男女別の着こなし・マナーを見ていきましょう。
まずは、男性が着る正喪服の着こなしやマナー、注意点について紹介します。
・黒スーツ、略礼服を着用(ジャケットはシングル、ダブルどちらでも良い)
・ワイシャツは白の無地
・ネクタイは黒の無地で、ネクタイピンは付けない
・ベルト、靴下、靴も黒の無地
正喪服を着る際は、光沢のあるものや装飾品は付けないのがマナーです。ネクタイピンも装飾品に含まれているので注意しましょう。スーツに関しては、ビジネス向けのものは光沢があるので着用NGです。
続いて、女性の正喪服の着こなしやマナー、注意点について見ていきましょう。
・黒無地のスーツ、ワンピース、アンサンブル
・ストッキングも黒
・装飾品は黒で控えめなデザイン
・靴は黒のパンプス
女性の場合、夏場でも長袖を着用し、スカートの丈も膝が隠れるくらいの長さが正喪服のマナーです。正座した際に膝が隠れる程度を意識してみてください。
肌の露出が多いデザインや、透ける素材なども控えましょう。靴に関しても、光沢がある、ヒールが高い、つま先が出るなどはNGです。
四十九日法要の参列者は準喪服を着ることがマナーです。三回忌法要までは準喪服を着ていきましょう。
準喪服は正喪服の次に格式が高く、法要におけるオーソドックスなスタイルです。近年では、喪主やご遺族の方でも準喪服を着る人が増えてきています。
男性参列者が準喪服を着る際のマナーや注意点、着こなしなどを解説します。
・スーツは黒の無地(シングル・ダブルどちらでも可)
・スリーピースの場合はベストも黒
・ワイシャツは白の無地
・ネクタイも黒の無地がベター
・靴や靴下も黒にする
正喪服と同様、準喪服においても黒で統一することがマナーです。ネクタイピンなども付けず、光沢のある服装・靴は控えましょう。
女性の準喪服についても、マナーや注意点、着こなしを解説します。
・デザインや素材は正喪服に準じたもの
・黒のワンピース、スーツ、アンサンブル、パンツスーツ
・インナーも黒でまとめる
・スカートはふくらはぎ程度の丈
・袖丈は五分~長袖
・フリル、リボンなどのデザインを適度に入れてもOK(過度な装飾は控える)
・靴は黒無地で飾りが少ないもの
・ストッキングも黒が好ましい
女性の準喪服も光沢のあるものは避けて、透け過ぎている素材も選ばないようにしましょう。派手にならないように注意すれば、季節に合わせた素材(レースやベロアなど)でも問題ありません。
ただし、正喪服と同様に、肌の露出は控えるようにしてください。
略礼服とは、案内状などへ「平服でお越しください」と記載されている場合の喪服です。四十九日などの法要において、喪主より格式の高い服装はマナー違反とされています。
略礼服は最も格式の低い服装です。平服での案内がある場合、参列者は略礼服を着て参列することがマナーとなっています。
男性における、略礼服のマナーや着こなしを解説します。
・ブラックスーツやダーク系カラー(グレーや紺など)のスーツ
・ワイシャツは白の無地
・ネクタイ、靴下は黒の無地
・ベルトは装飾などがなく、シンプルなバックルの付いたもの
・革靴は金具がなく(紐で結ぶタイプ)、デザインがシンプルなもの
略礼服は、正喪服や準喪服よりも自由度は高いですが、ダーク系カラーで統一することを忘れてはいけません。さらに、靴やベルトなどの装飾もシンプルなもので統一しましょう。
女性の略礼服についても、マナーや着こなしなどを解説します。
・ダーク系カラーでまとめた、ワンピースやアンサンブル、セットアップのスーツ
・インナーも同様にダーク系カラーにする
・アクセサリー類は一連の真珠やオニキス(結婚指輪も可)
・バッグは光沢がなく、シンプルな布製
・ストッキングは薄手の黒
・靴は黒のパンプス
女性の略礼服も、基本的には男性同様のマナー(ダーク系でシンプル)を心がけましょう。インナーは白など明るい色がNGです。荷物が多く1つのバッグでは入りきらない場合、黒のサブバッグを持っていても問題ありません。
四十九日法要では、子どもでも服装に関するマナーがあります。
・学校指定の制服(制服がある場合)
・制服がない場合はダーク系カラー(黒、グレー、紺など)の服装
・男の子はブレザーとズボン
・女の子はワンピースやブレザー+スカート
・靴は黒の革靴(持っていない場合は黒・白・紺などのスニーカーも可)
子どもの場合、学校指定の制服で参列することが一般的です。着崩したり、派手なアクセサリーなどを付けたりするのは控えましょう。
四十九日は特に重要な法要で、ご遺族は故人様が極楽浄土へ送られるよう祈りをささげる期間です。特別な日なので、喪主はもちろん、参列者もマナーを守った服装を意識しましょう。
・喪主:正喪服
・参列者:準喪服
・子ども:制服(なければダーク系カラーの服装)
喪主から「平服でお越しください」という案内が来ている場合、参列者は略礼服でも問題ありません。ただし、平服は普段着という意味ではないので注意が必要です。「略礼服:「平服でお越しください」とある場合の喪服」も参考に、法要の場に合った服装で参列しましょう。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
四十九日法要が無事に終了した際は、ご臨終から四十九日法要終了までお世話になった方々へお礼状を送付するのがマナーとなっています。しかし、生涯に何度も書く内容ではないため、「書き方が分からない」「マナーや注意点などが知りたい」といった方も多いのではないでしょうか。
四十九日法要は、故人様・ご遺族にとって1つの区切りとなる大切な法要です。そのため、案内状もマナーを守って丁寧に書く必要がありますが、案内状に関するマナーをすべて把握している方はそう多くありません。
数多くある追悼供養のなかでも四十九日法要は、故人様やご遺族にとって節目となる大切な法要になるため、礼節を持って参列したいものです。しかし、四十九日法要に参列する機会はあまり多くありません。 参列が決まったけれど何を用意したら良いのか、どのようなマナーがあるのか分からなかったり、忘れてしまっていたりする場合もあるでしょう。そこで本記事では、喪主・ご遺族・参列者のそれぞれの立場に分けて、持ち物や守るべきマナーについて解説していきます。
ご遺族が喪に服す期間は、故人様が亡くなられてから49日間といわれています。「忌明け(きあけ・いみあけ)」とは喪が明ける日のことを指し、忌明けによってご遺族は通常の生活に戻ることになります。 そのため、忌明けにあわせて開眼法要(かいがんほうよう)や納骨法要(のうこつほうよう)など、さまざまな儀式を執り行うことが多いです。法要を執り行うにあたり、香典返しの準備や挨拶状の作成と儀式の他にも行うことは多々あります。 初めて忌明けを迎える方の場合、何をどう行えば良いのか分からないという方も多いでしょう。年末付近に不幸があったときには、新年のお祝いや年賀状などにも気を配らなければなりません。 本記事では、忌明けで用意しなければならないものや行うべき儀式、避けるべきことなど、忌明けを初めて迎える方や前回の忌明けから年月が経っている方に向けて解説します。