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2021-09-10

死装束って何?死装束の意味や装具、今時のフューネラルドレスをご紹介

故人様をお見送りする際にお着せする服が「死装束」です。死装束を故人様にお着せする慣習は古くから存在し、通常の着物とは着せ方が異なります。また、着物以外にも死装束には装具が多くあり、それぞれ意味がことなりますので、注意が必要です。

そこで今回は、死装束や他の装具の意味のほか、近年注目されているフューネラルドレスなどについてご紹介します。

死装束の意味とは?

死装束は「しにしょうぞく」と読み、故人様に最後に着せる服のことを言います。故人様のあの世への旅路が滞りなく終われるようにという願いを込めてお着せするものであり、死装束には実は長い歴史があるのです。

死装束の起源についてははっきりとはしておりませんが、西国三十三ヶ所巡礼や四国八十八ヶ所巡礼などが行われていた1,000年前くらいから存在しているとされており、その姿は巡礼者や修行僧を意味しているとされています。

日本ではご葬儀の形式のほとんどが仏式で執り行われますが、仏教では、人が亡くなると「あの世に行く」もしくは「仏の世界に旅立つ」という考え方があり、死装束はその旅の装いになります。ただし、仏式のご葬儀で死装束をお着せするということではありません。例えば、浄土真宗では、故人様は死後すぐに成仏されると考えられているため、死装束をお着せしないこともあります。

死装束をお着せするタイミングとは?

死装束をお着せするタイミングとしては、「納棺を執り行う前」が一般的になります。納棺を執り行う前に、死装束を故人様にお着せし、お棺に納めていきます。

なお、死装束をお着せするのは、現在では「ご葬儀を担当する葬儀社のスタッフ」が一般的になります。かつては故人様のご遺族がお着せしていましたが、現在では特段の事情がない限りはほとんどの場合、葬儀社のスタッフが行っています。

また、一般的な死装束は葬儀社が用意してくれます。したがって、特別な死装束を希望されない限りは、ご遺族やご親族が死装束を用意することはありませんので、ご安心ください。

死装束の装具について

仏式のご葬儀の際に死装束として身に着ける装具は服だけでなく、それ以外にも10点もの装具があります。それぞれに正式な名前や意味がありますので、以下でそれぞれ見ていきましょう。

① 編笠(あみがさ)
雨風を防ぎ、日光を遮るために頭に被ります。

② 手甲(てっこう)
もともとは武具や労働用に使用され、手の甲を刀から守るために使用したり、害虫などから
身を守るために使用しました。

③ 脚絆(きゃはん)
旅行する時などに、歩きやすくするために用いました。

④ 経帷子(きょうかたびら)
仏式で死者を葬るときに着せる着物で、経衣(きょうえ)ともいいます。白布などで作り、真言・名号・題目などを書きます。経帷子は、本来なるべく多くの人の手を掛けて、はさみを使わず、返し針や糸を結ぶことをしないで、普通の着物より短めに縫ったものを肉親の女性によって死者に着せていました。

⑤ 足袋(たび)
浄土まで無事に歩けるようにという意味で故人様に履かせます。

⑥ 草履(ぞうり)
浄土まで無事に歩けるようにという意味で故人様に履かせます。

⑦ 六文銭(ろくもんせん)
三途の川を渡る際に必要なお金とされており、かつては本物を使っていましたが、現在では火葬炉を傷める原因になってしまうため、本物ではなく印刷したお金を使います。

⑧ 頭陀袋(ずだぶくろ)
死出の旅路の用具を入れる袋になります。もともとは頭陀の僧侶(托鉢僧)が経巻き・僧具・布施袋などを入れて首から掛ける袋でした。

⑨ 杖(つえ)
旅の途中で倒れないように、歩行の助けとして持たせます。

⑩ 数珠(じゅず)
生前使用されていた数珠があるようであれば、そちらを使用することもできます。

⑪ 三角頭巾
「天冠(てんかん)」とも呼ばれ、死者の罪を消し、近縁の方の魔よけとなるほか、袁正人の謁見する際の正装とも言われています。

近年注目を集めているフューネラルドレスとは?

「死装束は、シックでおとなしいデザイン」と考えている方も多いと思いますが、現在では、「フューネラルドレス」という選択肢もあります。

フューネラルドレスは、「エンディングドレス」や「エピローグドレス」などとも呼ばれています。故人様をお見送りする際にお着せする服である点は一般的な死装束と変わりはありませんが、フューネラルドレスは華やかさをもったデザインがなされています。なお、ドレスとは言いますが、洋装以外にも和装もあります。

参考:ご葬儀Beauty

まとめ

長い歴史を持っている「死装束」ですが、宗教によってはお着せするものが異なる場合がありますので、ご心配な方は事前に葬儀社に確認しておくと安心です。また、現在では「フューネラルドレス」を死装束として選ばれる方も増えてきました。ご興味がある方は、ぜひ一度、セレモニーまでお問い合わせください。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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