意外と知らない葬儀の知識やマナー、お悩みをわかりやすく解説・解決
意外と知らない葬儀の知識やマナー、お悩みをわかりやすく解説・解決
知っておきたい葬儀の知識
知っておきたい葬儀の知識
動画でみる葬儀の知識へ動画でみる葬儀の知識
さいたま市の葬儀社セレモニーのHPへご葬儀はくらべて選ぶ時代
お問い合わせ・資料請求はこちら
お電話よる資料請求・お問い合わせ0120-41-1147

2021-02-19

ご逝去後に施されるエンゼルケアとは?エンゼルケアの手順やかかる費用をご紹介

ご家族が長い闘病生活の末に亡くなられた場合、少しでもきれいな姿で送ってあげたいと考えられる方は多いと思います。ご遺体を清潔に整えて生前の姿に近づける死後処置のことを「エンゼルケア」と言います。エンゼルケアは遺されたご家族の悲しみを和らげる1つの拠り所になるはずです。

そこで今回は、大切な方の死を受け入れる大切なプロセスの1つであるエンゼルケアの目的や内容、費用相場などについてご紹介します。

エンゼルケアとは

人が亡くなられた後に行われる死後処置と死化粧をまとめて「エンゼルケア」と言います。病院で亡くなられた場合、エンゼルケアは看護師や病院が提携している業者の方が行っております。

医療機関で施されるエンゼルケアには、大きく分けて2つの意味があり、1つは「感染予防」、もう1つは「故人様への尊厳とご遺族のケア」になります。

「感染予防」としてのエンゼルケア

亡くなられた方に施す死後処理は、ご遺族や搬送業者、葬儀担当者への安全管理上、とても重要です。ご臨終後のご遺体からは感染症のリスクがありますので、専門知識を持った方の手で適切な処置を施すことで、病原微生物の飛沫や体液や排泄物による汚染を防ぐことができます。

「故人様への尊厳とご遺族のケア」としてのエンゼルケア

人生の最後を美しく整えることは故人様の尊厳や人格を守ると共に、ご遺族の心のケアにも繋がります。

長い闘病生活の末に亡くなると、お元気だった頃の姿とは大きく様子が変わってしまうことも多く、その姿はご遺族に深い悲しみを与えてしまうことが考えられます。また、お元気だった頃とかけ離れた姿だとご遺族は故人様の死を受け入れることが難しくなってしまうとも言われています。

エンゼルケアを施すことで、ご遺族は大切な故人様の死を受け入れて悲しみから立ち直るプロセスになります。

エンゼルケアの手順について

エンゼルケアは病院の方針や宗教的な慣習、故人様の生前の希望などを考慮した上で処置がなされます。そのため、エンゼルケアで施す内容は、病院ごとに若干の差がありますが一般的に、以下のような処置が施されます。

・医療従事者による処置
・全身清拭(せいしき)
・着替え
・エンゼルメイク
・合掌
・シーツをかける

医療従事者による処置

エンゼルケアの処置をする前に、これまで治療のためにつけていた医療器材を看護師の方々が外していきます。その際、傷などがあれば処置をしていただけます。その後、内容物や排泄物の排出や口腔ケアなども施していただけます。

全身清拭(せいしき)

お湯とタオル、または温タオルを用意し、全身を拭いていきます。これを「清拭(せいしき)」と言います。清拭は看護師の方々が行うこともありますが、ご遺族が行えることもありますので、ご自身の手で行いたい方は事前に相談をしておきましょう。

着替え

宗教宗派によって旅支度が異なることがありますので、事前に菩提寺やご親戚の方に相談しましょう。着替えに関しては一般的に白装束に着替えますが、特に宗教宗派による指定がない場合は、故人様がお好きだった服やご遺族が故人様に着せたい服で問題ありません。

エンゼルメイク(死化粧)

エンゼルメイクは、故人様の顔や全身を化粧品などで整えるエンゼルケアの中でも大切なケアです。業者や看護師の方々が行われることもありますが、希望すればご遺族が行える場合もありますので、事前に相談してみましょう。

女性だけでなく男性も薄化粧を施し、髪を整えます。なお、化粧品については病院や業者が用意していますが、故人様のお気に入りのものがあるようであれば、それを使用してもいいでしょう。

合掌

「合掌バンド」と呼ばれるゴムを使用して、故人様が合掌するように胸の上で手を固定する病院もあります。これはご遺体を運ぶ時に腕がだらんとするのを避けるためのもので、ご自宅や霊安室に安置した後は外します。

シーツをかける

胸の上で合掌をするようにしたら、故人様にシーツを掛けて、顔に白い布をかけます。なお、ご遺族が希望されれば顔に布をかけないなどの対応をしてもらえますので相談してみましょう。

エンゼルケアにかかる費用

エンゼルケアの料金は、病院や業者によって様々で、病院でエンゼルケアを施してもらう場合は無料の場合や数万円かかることもあります。エンゼルケアを業者に依頼する場合は、1~3万円が相場とされています。

まとめ

エンゼルケアを施して故人様をきれいな姿でお見送りしてあげることは、ご遺族の心のケアにつながります。ケアの内容は病院や業者によって様々ですので、故人様やご自身の希望を伝えて、心残りがないようにしましょう。

セレモニーでは故人様との最後のお別れのシーンを、美しくラストシーンを彩る「ご葬儀Beauty」を取り扱っております。ご家族やご友人とのお別れを悲しむだけではなく、素敵なお別れにするための「湯灌」のご用意やフューネラルドレス(洋装)、お着物(和装)、フューネラルウィッグという故人様専用のウィッグも取り揃えております。

詳しくはお近くのセレモニー直営葬儀式場にお問い合わせいただくか、「ご葬儀 Beauty」webサイトをご参照ください。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


「葬儀知識・マナー」に関する記事

ご葬儀での「ご愁傷様」の意味とは?正しい使い方や適切な返答をご紹介

ご葬儀での「ご愁傷様」の意味とは?正しい使い方や適切な返答をご紹介

家族やお身内など大切な方を亡くされた喪主やご遺族に、ご葬儀の最中、会葬者から「この度はご愁傷様です」とお悔やみ言葉をかけてもらう場面が多くあります。弔事の場で述べられる基本的なお悔やみの言葉として、最も頻繁に使われている「ご愁傷様」という言葉には、どのような意味を持ち、また適切な返答などはあるのでしょうか。 そこで今回は、ご愁傷様の意味と適切な返答についてご紹介します。

香典に5,000円を包むことはある?香典袋の書き方やマナーを解説

香典に5,000円を包むことはある?香典袋の書き方やマナーを解説

香典は、ご葬儀の場において故人様の御霊前へお供え物をする代わりに、ご遺族へお渡しする金銭です。「5,000円程度が香典の相場なのではないか」という意見も散見されますが、故人様との関係や地域によって金額のマナーは変わるため、注意が必要です。 そこで今回の記事では、香典の一般的な相場や香典袋の選び方、書き方、香典のマナーについて詳しくご紹介していきます。

喪中のお正月の過ごし方はどう過ごす?年末の過ごし方も分かりやすく解説

喪中のお正月の過ごし方はどう過ごす?年末の過ごし方も分かりやすく解説

故人様の死を偲びながら静かに過ごす一年間を喪中といいますが、喪中では慶事に参列したり、大がかりな旅行をしたりなどの行動を慎むことが、古くからの慣習となっています。本記事では、一年で最もめでたい時期と考えられているお正月に焦点を当て、喪中のご家庭でどのように過ごしていくべきかを解説していきます。

忌中札とは|いつまで掲げる?書き方・掲げ方や意味合いを紹介

忌中札とは|いつまで掲げる?書き方・掲げ方や意味合いを紹介

ご家族に不幸があった場合、玄関に「忌中」と書かれた札が掲げられます。この札は忌中札(きちゅうふだ)といって、日本の伝統的な様式です。目立つ位置に貼ることで近所の方々へ不幸を知らせるため、そして死の穢れを周りへ移さないようにするためという心遣いでもありました。 現代でも、各地域に忌中札の風習は残っています。そこで当記事では、この忌中札の意味や書き方、掲げる時期、掲げ方などを解説いたします。

関連する記事「葬儀知識・マナー」について

ご葬儀での「ご愁傷様」の意味とは?正しい使い方や適切な返答をご紹介

ご葬儀での「ご愁傷様」の意味とは?正しい使い方や適切な返答をご紹介

香典に5,000円を包むことはある?香典袋の書き方やマナーを解説

香典に5,000円を包むことはある?香典袋の書き方やマナーを解説

喪中のお正月の過ごし方はどう過ごす?年末の過ごし方も分かりやすく解説

喪中のお正月の過ごし方はどう過ごす?年末の過ごし方も分かりやすく解説

忌中札とは|いつまで掲げる?書き方・掲げ方や意味合いを紹介

忌中札とは|いつまで掲げる?書き方・掲げ方や意味合いを紹介

喪中に厄払いに行っても良い?初穂料の相場や、のし袋の方き方も解説

喪中に厄払いに行っても良い?初穂料の相場や、のし袋の方き方も解説




埼玉・東京・千葉葬儀場のご案内