2019-12-20
体調不良や仕事の都合などにより、職場の上司や配偶者などにお通夜、または葬儀・告別式への代理参列を依頼されることがあります。自身も故人様と面識があり、参列を考える間柄であった場合は、香典を預かりご遺族にお渡しすれば済みますが、故人様やご遺族と面識がない場合はどのように振る舞えばよいか悩む人も多いでしょう。
そこで今回は、お通夜やご葬儀に代理で参列する際のマナーについてご紹介します。
お通夜や葬儀・告別式に代理で参列する場合、香典は依頼者が用意することが一般的です。しかし、体調不良や仕事の都合といった様々な理由から、依頼者側で事前の用意が難しい場合は、代理人側で香典の用意をしましょう。
香典を代理人側で用意して持って行くことになった場合、表書きには依頼者の名前と左下に「代」の文字を書きます(依頼者が配偶者の場合は「内」)。
なお、故人様が会社の取引先の場合は、上司の代理であると同時に会社の代表として参列することになるため、表書きは社名と依頼者(上司)の名前を書きましょう。その際、社名の略称などは避け、依頼者の名前はフルネームで記入します。
受付では、お通夜やご葬儀に代理で参列する旨を必ず伝えてください。本人が出席できない事情などを簡潔に伝えた上でお悔やみの言葉を述べ、香典をお渡ししましょう。
芳名帳には、依頼人の代理で参列したことが分かるように、依頼者のフルネームと住所を記入し、横に自分の名前と「代」を小さく記帳してください(依頼者が配偶者の場合は「内」)。
上司の代理で参列する場合、フルネームと言われてもすぐに思い出せない場合があるかもしれませんので、名刺をもらっておくと安心です。
代理で参列した方にも同じように香典返しや供養の品が渡されます。それらの返礼品は預かっておいて、後日依頼者にお通夜やご葬儀での様子を報告する際に手渡しするようにしてください。
代わりに受け取るよう言われることもあるかもしれませんが、元々香典として持参したお金は依頼者のものです。そのため一度は辞退し、それでもと言われたら受け取るとよいでしょう。
お通夜やご葬儀では、代理だからといって特別な対応をする必要はなく、故人様の宗教や宗派に則った作法に従うようにします。
お通夜に参列した場合、通夜振る舞いの席に招かれることもあります。一口でも飲み物や食事を召し上がれば、依頼者に代わって供養したことになりますので、できるかぎり出席しましょう。但し、どうしても抵抗がある時や、早く帰らなければいけない事情がある時などは、丁重にお断りしても特に失礼とはなりません。
お付き合いがあった相手が亡くなったのですから、依頼者としては最後のお別れに行きたいところです。とはいえ、体調不良や仕事の都合などによりお通夜やご葬儀に参列できないということもあるでしょう。そんな依頼者の思いを故人様やご遺族に伝え、ご葬儀の様子を伝えるのが代理人の役割です。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
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