2019-07-26
ご不幸の知らせというものは急です。
もし急なお葬式の知らせが入った時に、何か月も前から出席を決めていた結婚式と日取りが同じなんてことも、起こりうることです。
お二人の結婚式も一度きり、故人とのお別れも一度きり…
そんな時はお葬式と結婚式のどちらを優先し出席したらよいのでしょうか?
結婚式を行うのが自分にとってお身内である時は、結婚式への出席を優先して弔問を見送らせていただいてもマナー違反にはなりません。
その場合には弔電を心を込めて葬儀のご遺族にあてて打ちます。その際、駆け付けられなかった理由をくどくどと説明することは避けてください。
また、後日お悔やみのお手紙を添えたお香典を、現金書留で送り弔意を表します。
もし先方の了解がえられ都合がつけられるなら、直接お香典を持参してお顔を合わせお悔やみの気持ちをお伝えするのも良いでしょう。
一方で結婚式を行うのが知人や友人であった場合は、結婚式は見送らせてもらい、お葬式に駆け付けるようにします。※故人様との関係も十分に考慮してください。
結婚はお祝い事であり、今後も新郎新婦とお会いして、お祝いやご祝儀をお渡しすることが出来るからです。
ですが、お葬式は亡くなった方との、最後のお別れです。ですから、できるだけお葬式を優先して駆け付け、故人とのお別れを惜しみたいものです。
また新郎新婦には結婚式に出られないことが分かった時点で、早めに欠席の連絡を入れてください。披露宴に出る予定であった時は、お料理や引き出物などあちらの準備の都合もあるからです。
会場によって、または欠席を連絡したタイミングによっては料理などキャンセルが出来ないかもしれません。ですから結婚式に出席した場合と、同じ金額のご祝儀を包んでお渡ししましょう。
お葬式と結婚式の行われる日付が同じでも、時間帯がずれており両方の参列が可能な場合は、どうでしょうか。
そのような時は時間の調整がつき参列できるなら、お葬式も結婚式も両方に出席して構いません。どちらのお式も、人と人のご縁やつながりを大切にした儀式であることは変わらないからです。
しかし、二つの式場が大変に離れていたり、時間的に厳しいなどの時はお葬式を優先し駆け付けます。
先ほども述べましたように、お葬式とは亡くなった方との最後のお別れをすることです。一方結婚式は慶事ですから、今後またお祝いを改めて伝える機会があるからです。
両方の式に出席する時は服装にも気を配りましょう。ご葬儀では喪服ですし、女性は結婚式ではパーティー用やお祝い用のドレスを。かばんや靴も結婚式にふさわしい装いに変えます。
男性ならネクタイと靴下の色を変えることも忘れないよう気を配ります。
近親者が亡くなった時に一定の期間、喪に服することを喪中期間といいます。四十九日までを忌中、一年間を喪中となります。
この間に結婚式に招待された時、参加するべきか大いに迷う方もいらっしゃることでしょう。このような時にはまず招待者に自分がいま喪中期間であることを伝えて、そのためご遠慮したいのですが、という旨をお伝えします。
近年では四十九日を過ぎれば結婚式などの慶事も行って構わないという、考えが多くなっていますが、年配者の中にはそれとは異なった考えを抱く方も多いみたいです。
ですから、まず喪中期間であること、その上でご遠慮したいことを伝えて、それでも親しい間柄なのだから是非結婚式に出席してほしい、などと相手から言われた時は遠慮をせず出席させていただくのが良いでしょう。
新郎や新婦の関係からどうしても、お祝いの品などを贈りたい場合は、四十九日を過ぎていれば喪中の期間でも問題がないと言われます。しかし地域によっては、喪中期間中の方から結婚の祝い品など、受取ることがあまりよろしくない場合もあるので、喪中期間が終わってから、なるべく贈るようにしたほうが、無難かとおもいます。
その際に遅れた理由を伝えたうえで、贈りましょう。
お葬式も結婚式も人と人とのつながり「縁」を、大切にした儀式。
いつも相手の気持ちに寄り添った行動を行えば、失礼には当たらないのではないでしょうか。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
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