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2024-08-23

追悼アカウントとは?SNSごとの死後のアカウント管理について解説

近年では、スマートフォンやパソコンが広く普及しており、デジタル化が進行し続けています。中でも、多くの情報が得られ、交流もできるSNSを利用する方は非常に増えました。

SNSでは、一人ひとりにアカウントが付与されます。利用者が亡くなってしまい、そのアカウントが追悼アカウントになっているケースを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、追悼アカウントがどのような形のアカウントなのか、詳しく解説していきます。

追悼アカウントとは

追悼アカウントとは、亡くなったアカウントの使用者を偲ぶため、故人様の投稿やさまざまな方とのやり取りを閲覧するだけのアカウントのことを指します。

追悼アカウントになると、そのアカウントには追悼の文字が表示され、さまざまな制限がかかります。ご遺族や管理人であっても新規の投稿はできず、基本は閲覧するだけです。その代わり、悪質な乗っ取りなどからアカウントを守ることができます

SNSごとの追悼アカウント

通常のアカウントを追悼アカウントにするには、所定の手続きを踏まなくてはなりません。故人様のご遺族か、あるいは故人様が指定した方が管理人となり、変更や削除の手続きを行います。

SNSによって、亡くなった方のアカウントの対処方法が異なる点に注意が必要です。ここでは、SNSごとの追悼アカウントへの移行方法、アカウントの削除方法などをご説明していきます。

Facebook

Facebook(フェイスブック)では、通常のアカウントを追悼アカウントへ変更することが可能です。その方法として、以下の二種類があります。

・故人様が生前に管理人を設定していた場合

指定された管理人は、故人様のアカウントに入って特別リクエストを申請できます。申請すれば、故人様のアカウントを追悼アカウントへ変更できます。

・故人様が管理人を設定していない場合

ご家族などの近親者であれば、追悼アカウントへ移行するための申請が可能です。ただし、故人様のユーザー名、使用していたメールアドレス、故人様の名前、亡くなった日付などを送付する必要があります。

追悼アカウントになると、ユーザー名の横に「追悼」の文字が入り、一般の方が見ることはできなくなります。ただし、生前に投稿をシェアしていた方々は、過去に投稿された文字や写真を閲覧可能です。

管理人の方は、アカウントにログインしてプロフィール写真を変えたり、プロフィールにご本人が亡くなったことを伝えるメッセージを書いたりできます。また、アカウント自体を削除するための申請も可能です。

Instagram

Instagram(インスタグラム)でも通常のアカウントを追悼アカウントへ変更できます。申請できるのは、ご家族などの近親者のみで、運営に伝えることはFacebookとほぼ同じです。

申請者の氏名、故人様のユーザー名、使用していたメールアドレス、故人様の名前、亡くなった日付、死亡した証明書などのデータを送付します。

追悼アカウントは、Facebookと同様にユーザー名の横へ「追悼」の文字が入り、一般の方が見ることはできません。生前に関わりのあった友人やご遺族は、過去の投稿を閲覧可能です。

追悼アカウントを削除したい場合は、近親者の方であればInstagramに削除リクエストを送ることができます。

X(旧Twitter)

現在のX(旧Twitter)では、追悼アカウントの機能はありません。ご遺族であれば、アカウント削除の申請ができます。また、生前の故人様からアカウント削除の希望を受けていて、IDとパスワードが分かっている場合は、そのままアカウントを削除しても問題ありません。

LINE

LINEにおいても追悼アカウントの機能はありませんが、ご遺族であればアカウント削除の申請が可能です。乗っ取りによる悪用を防ぐためにも、削除の申請依頼を行うのが無難といえます。Xと同様に、生前の故人様からアカウント削除の希望があり、IDとパスワードが分かっている場合は、そのままアカウントを削除しても構いません。

生前にデジタル終活をしておくと安心

デジタル終活とは、ご自身の死後にスマートフォンやパソコンで管理している資産や大切な画像、サブスクリプションサービスなどの状況をご家族へ伝えるために、分かりやすくまとめておく行為のことを指します。

デジタル終活には、ご自身の死後、使用していたSNSアカウントについての希望を伝えることも含まれています。自らの死後、アカウントを追悼アカウントとして残したいのか、それともアカウント自体を削除したいのかを示しておけば、ご家族の負担を軽減できるでしょう。

まとめ

SNSが普及している現代では、故人様がかつて使用していたアカウントを見返し、思い出に浸りながら冥福を祈るといった弔い方もできます。

ただし、中にはご自身の死後にアカウントを消してほしいという方もいらっしゃるでしょう。そのような場合は、生前にエンディングノートを作成し、ご家族にアカウントの削除方法を示しておくと安心です。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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