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2025-02-28

お盆の棚経とは?由来や服装・お布施のマナーを解説します

夏の風物詩であるお盆は、現代でも広く知られている伝統行事です。お盆には縁日や花火なども盛んに行われるため、お祭りのイメージをもつ方が多いですが、一番の目的はあの世から戻る魂をご供養することにあります。

今回は、大切なご供養方法として行われる法事の一つである棚経(たなぎょう)の意味や由来、お布施、服装のマナーについて解説していきます。

棚経とは

棚経とは、毎年夏に訪れるお盆の時期に僧侶が檀家を回り、精霊棚の前で読経を行う法要のことです。棚経は、1件あたり平均10~15分程度の時間を要します。また、この時期に読まれるお経そのものを指して棚経と呼ぶこともあります。

棚経はお盆に行う必要がある?

お盆でのご供養方法は、地域や宗派によってさまざまであり、そのうちの一つとして挙げられるのが棚経です。ただし、棚経は必ず行わなければならないわけではありません。

お盆は、ご先祖様や故人様の御霊が年に一度だけこの世に戻る尊い時期です。この世に生きる子孫達は、お戻りになった御霊に敬意を表し、手厚いご供養をするのが古くからの慣習となっています。

棚経を行うことで、祖霊を敬い感謝する気持ちとともにご供養ができるだけでなく、菩提寺と檀家のご縁も深まります。なお、近年ではオンラインで棚経も行う寺院もあるようです。

棚経の由来

棚経は400年ほど前の江戸時代に行われるようになりました。当初の目的は、御霊のご供養だけではなく、隠れキリシタンの摘発が主目的だったといわれています。

当時の江戸幕府では、キリスト教が危険視されていました。そこで信者を見つける対策として、僧侶がお経を唱えながら仏壇や位牌などに隠される十字架やマリア像を探索していたとされています。近年においても棚経は根付いていますが、江戸時代の意味合いとはまったく異なり、御霊への手厚いご供養として行われています。

棚経を執り行う際のマナー

ここからは、棚経を受ける際のマナーについて、詳しく解説いたします。

僧侶を迎えるマナー

お盆は、棚経だけでなく多くの法要も控えているため、僧侶が非常に忙しい時期です。そのため、棚経を受けたい場合は、なるべく早めに寺院への連絡を済ませておきましょう。

当日は、敬意をもって僧侶をお迎えします。部屋は快適な温度に保ち、盆棚の飾りつけもできる限り丁寧に行います。加えて、冷たい飲み物やおしぼりも用意しておくと良いでしょう。

お布施のマナー

ここからは、棚経の際に僧侶へお渡しするお布施のマナーについて解説いたします。

お布施の金額相場

棚経でのお布施は、志(こころざし)ともいわれ、相場は5,000~20,000円ほどです。地域によって違いがありますので、金額に迷った場合は周囲の方に相談してみるのが良いでしょう。

初盆の場合は、手厚いご供養が必要となるため、その旨を寺院に伝えます。初盆の場合の金額相場は、30,000~50,000円ほどです。

お膳を用意する場合は、僧侶もお招きするのがマナーです。辞退された場合は、白いのし袋に「御膳料」と記入し、5,000~10,000円をお渡しします。遠くからお越しになった際には、御車代として5,000円程度をお渡しするのがマナーとされています。

表書きの書き方

お金は裸のままで渡さず、白い封筒か弔辞用ののし袋を使用します。表書きに何も印字されていない場合は濃墨の縦書きで「お布施」と書き、その下にはフルネームもしくは家名(〇〇家)を記載します。

ただし、この金額はあくまで一般的な目安です。不安な場合は、周囲の詳しい方や寺院に相談してみると良いでしょう。

お布施の渡し方

お布施は、棚経が終わってからお渡しします。切手盆に乗せて、文字が僧侶側へ向くように差し出します。「本日はありがとうございました」といった一言を添えて、両手でお渡ししましょう。

服装のマナー

服装は、平服で構わないとされています。ただしカジュアルな普段着は避け、無彩色の落ち着いた色のスーツなどを着用しましょう。お子様が学生の場合は、制服で構いません。制服がない場合は、白いシャツと黒のパンツといったフォーマルな装いにまとめます。

棚経の断り方

棚経は、一度お願いすれば、翌年以降は寺院のほうで予定を調整していただけます。つまり、「棚経は何日の何時に伺います」と記されたはがきや封書が届くようになるのです。棚経は、祖霊をご供養するために行う大切な法事であり、本来であれば継続して行うことが望ましいとされています。

急用で家を空けたり、仕事が入ってしまったりなど、やむを得ない事情でお断りする場合は、できるだけ早い段階で寺院に連絡しましょう。僧侶は、当日のスケジュールを決めて動いているため、早々に連絡しなければ予定が狂ってしまうためです。

宗派ごとの棚経の違い

棚経は、宗派によって読経の内容やお供え物、概念などに違いがあります。

宗派 内容、お供え、概念の違いなど
浄土真宗 浄土真宗の教えは「往生即成仏」であり、仏となったご先祖様が自宅に戻ることはありません。お盆で御霊をご供養する概念がないので、盆飾りも行いません。
お盆の棚経はありませんが、「歓喜会(かんぎえ)」が行われます。いつも傍で見守り続けてくださる仏様への敬意と感謝、そして仏様とのご縁を強固なものにするために行われるので、歓喜という言葉が用いられています。
真言宗 真言宗のお盆は、精霊棚(盆棚)に盆飾りとお供え物を用意します。お供え物は、蓮の葉または小皿に水を満たし、みそはぎを数本束にして浮かべる「閼伽水(あかみず)」、ナスやキュウリを賽の目に切って洗米と水を混ぜた「水の子」です。
棚経は追善供養として尊いものとされ、徳を積むことにもつながり、徳は積めば積むほど祖霊のご供養になるとされています。
曹洞宗 曹洞宗では、戻られる御霊全員分の精進料理をお供えします。用意する食事は1日3回、おやつは2回、あの世へ持ち帰っていただくための団子もお供えしましょう。
お盆最終日には、精霊流しをする地域もあります。精霊流しは、御霊のご供養のために、火を灯した船にお盆飾りとお供え物を乗せ、川や海へ流す美しい行事です。

まとめ

お盆は、ご先祖様の御霊を敬い、ご供養するための尊い時期です。棚経以外にも、さまざま供養方法と考え方があります。いずれの方法を採用するにせよ、最も重要なのは御霊に対する敬意と感謝の心です。棚経を行う際は、本記事を参考にマナーを守り、心穏やかにお過ごしいただければ幸いに存じます。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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