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2023-02-10

告別式とは|ご葬儀・お通夜との違いは?式の流れやマナーも解説します

人が逝去すると、通夜やご葬儀、そして告別式などの弔事によって見送られるのが通例です。しかし、一つひとつが異なる儀式であることは理解できていても、内容にどのような違いがあるのかまでは、よく分からない方も多いのではないでしょうか。今回は、それぞれの葬送儀礼に関する違いやマナーなどについて詳しく解説していきますので、お悩みの方は参考にしてみてください。

告別式とは?

告別式とは、一般の参列者が故人様に正式な別れを伝えるための社会的な儀式です。ご遺族や生前親しかった知人、友人に会社関係の仲間などが参列して、最後の別れを悼みながら焼香や献花などを行います。

本来、告別式とご葬儀は別々の儀式ですが、近年は「簡素化」が進んでおり、両方を一括りにして行うパターンが一般的です。とはいえ、それぞれ明確な区切りが設けられているわけではありません。なかには、ご葬儀の中に告別式の意味合いを含め、進行していくこともあります。

ご葬儀とは?

故人様との別れを悼む「社会的」な意味を持つ告別式に対し、ご葬儀は主に「宗教的」な意味合いを持ちます。参列者が故人様のために冥福を祈り、魂を無事にあの世へ送り届ける儀式がご葬儀にあたるのです。仏教では僧侶、キリスト教では神父(牧師)が霊魂を鎮めます。

出棺前にご葬儀が行われる場合は、生前の状態の故人様と直接お別れができる最後のタイミングです。ご葬儀は、参列者が故人様との関わりに感謝しながら死を受け入れる、大切な機会でもあるのです。

お通夜とは?

お通夜とは、故人様が生前親しくしていた友人や知人、そしてご家族などが、ご遺体のそばで夜通し時間を過ごしたり供養をしたりしながら故人様との別れを惜しむ場です。近年では、日が変わらないうちの1~3時間程度に時間が短縮された「半通夜」が主流です。通夜や半通夜では、親族がろうそくやお線香を切らさないよう、注意深く見守ります。

また、お通夜はご葬儀や告別式よりも前に行われます。本来ならば、参列者は翌日に執り行われるご葬儀や告別式に参列し、故人様との別れを悼むものでした。しかし、昨今では参列者の事情を考慮し、日中に行われる告別式よりも、夕方~夜間に開かれるお通夜での参列が多くなっているようです。

ご葬儀・告別式の流れ

ここからは、ご葬儀・告別式(一般葬)の一般的な流れを紹介していきます。なお、家族葬や一日葬とは勝手が違うこともございますので、ご注意ください。

喪主・ご遺族が着席する

喪主やご遺族は、式が始まる1時間前に現地へ集合します。そして、会場の担当者との最終的な打ち合わせや、参列者が最初に訪れる受付の確認などを行います。参列者が余裕を持って着席できるように、開式の30分ほど前になったら受付を開始しましょう。

受付は、その場にいる関係者(ご親族)から順に済ませていきます。受付が終わった喪主やご遺族は、参列者よりも先に会場へ入ります。指定の場所へ着席し、静かに開式を待ちましょう。

参列者が着席する

参列者として会場へ赴いた場合、最初に行うのは受付です。受付窓口は、親族側用と一般の参列者用とで別れていることがあります。まずは、ご自身が並ぶべき列をしっかりと確認することが必要です。

受付前では静かにお悔やみの一言を添え、香典をお渡しします。先にお通夜で香典を出している場合、その旨を受付に伝えてください。一連のやり取りを終えた後は、芳名帳に記帳しましょう。

なお、ほかの方からの香典を預かっている場合も、受付に伝えてから封筒を渡します。この場合、記帳は人数分で行ってください。また、代理出席の場合は、名前の下に「代」と記載します。

記帳後は会場内へ入ります。指定の場所へ座りましたら、静かに開式を待ちましょう。

僧侶が入場する

開式前に来た僧侶とも、事前の打ち合わせが必要です。僧侶に対し、喪主や世話役が挨拶を交わしたら、控室に案内し開式後の最終的な打ち合わせを行いましょう。その後は着替えていただき、参列者の入場が終わった後に会場へご案内します。

開式の辞を述べる

僧侶が入場した後は、司会者の案内に従ってご葬儀が開式されます。ご葬儀の次に告別式が行われる場合は、「続きまして、告別式に移ります」と告げてください。司会者の方がいる場合は、進行をお任せすることになるので、開式の辞の発言もそのまま委ねましょう。

読経・引導が行われる

次に行われるのは、僧侶による読経や引導です。読経とは、故人様を弔うためにあげていただくお経のことで、引導は仏教における葬送儀礼です。故人様を極楽浄土へ成仏させるために進むべき道を示し、この世との縁を断ち切らせるという意味合いを持ちます。

ただし、引導についてはいくつか注意すべき点があります。たとえば浄土真宗は、死後の信者は必ず浄土へ行けるという考えがあり、引導の概念がありません。宗教や地域によってさまざまな作法がありますので、事前の打ち合わせで確認しておくと良いでしょう。

一般的な流れとしては、先に読経があげられ、次に引導の儀式が行われます。僧侶の読経や引導は、故人様の魂が冥土に旅立つ、大切な時間です。この瞬間にも心を鎮め、故人様のご冥福を静かにお祈りしましょう。

弔事・弔電を披露する

告別式当日に参列できない方から、弔電(お悔やみの電報)が届くことがあります。届けられるタイミングは、おおよそお通夜~告別式の朝です。

弔電は、お通夜で紹介されることは少なく、告別式に読み上げられることが一般的です。喪主の判断で紹介する弔電を数通用意しておき、司会者に紹介してもらいます。もちろん、喪主が自ら紹介してもかまいません。

流れとしては、最初に弔電の内容を読みます。次に会社名がある場合は必ず会社名を伝え、次に肩書きや芳名を紹介します。もし弔電の数が多い場合は、順番に芳名だけを読み上げるか、あるいは1つの弔電を読んだ後、「ほかにも多数の弔電を頂戴しております」などのように説明すると良いでしょう。

喪主が焼香を行う

会場係員の指示に従い、焼香をします。喪主が最初に焼香をあげますが、場合によっては指名焼香になることがあります。

親族が焼香を行う

喪主の次に焼香を行うのはご遺族です。ご親族が焼香するにあたっては、順番を必ず事前に決めておき、合意を得ておきましょう。なぜなら、焼香の順序は親族間のトラブルに発展してしまうことがあるためです。

焼香の順番は、非常にデリケートな問題です。事前の打ち合わせをしっかりと行い、当日は心穏やかに焼香をあげられるようにしましょう。

参列者が焼香を行う

次に焼香を行うのは参列者です。特に決まりはありませんが、多くの会場では参列者に椅子が用意されており、座っている順番に焼香をすることが多いです。

閉式の辞を述べる

焼香と僧侶退出まで滞りなく終わったところで、告別式の閉式と、出棺の準備を伝えます。多くの式場では、司会者にお任せすることが多くなるでしょう。

ご葬儀・告別式に関するマナー

告別式では、昔からのしきたり(マナー)が存在します。式を円滑に執り行うためにも、以下にご紹介するマナーを念頭に置き、行動することが大切です。

ご葬儀・告別式での服装のマナー

ご遺族としてふさわしい服装は、ブラックフォーマルと呼ばれる「喪服」です。生地は光沢のないブラックを選びましょう。また、靴はエナメルなどの光沢があるものは避け、黒い革素材のものを履きましょう。

男性は白いノーマル襟を選び、黒いネクタイを締めます。女性はワンピースかアンサンブル、またはパンツスーツから選んでください。バッグは黒い布製のもの、アクセサリーは大粒すぎず長すぎない真珠の1連ネックレスにとどめます。

持ち物のマナー

以下に、ご遺族(喪主)が用意すべき当日の持ち物をご紹介しますので、チェックリストとしてご活用ください。

①数珠
仏式の場合、数珠は必須です。新しく購入する場合は、宗派によっても形状が違うため、菩提寺に確認すると良いでしょう。

②袱紗(ふくさ)
喪主でしたら、濃い紫の台付き袱紗が無難です。金封袱紗は袋型になっていて便利ですが、地域によっては「ふさわしくない」と考える方もいるので気をつけましょう。

③ハンカチ
ハンカチは涙や汗をぬぐうのに役立ちますが、袱紗を忘れた際に利用することもでき、汎用性があります。

④ペンとメモ帳
バッグは布製で手に持つタイプの、シンプルな黒を選びます。女性の場合はバッグを用意し、その中にペンやメモ帳を入れておくと、葬儀社の担当者と打ち合わせをするときなどに重宝します。

お布施のマナー

お布施とは、僧侶に対して感謝の気持ちを表すために包むお金です。一般的に、何も印刷されていない白い封筒にお金を入れてお渡しするのがマナーです。

喪主の挨拶のマナー

閉式の辞を終えた後は、喪主が参列者に向けて出棺前の挨拶を行います。ご葬儀の最後に行われる出棺は尊ぶべきお別れの儀式であり、出棺に先だって行う挨拶は、喪主が参列者に感謝の意を伝えるための大切な機会ともいえます。

喪主は、「参列へのお礼」「故人様が生前お世話になったことへの感謝」「故人様のエピソード」「ご遺族に対する支援のお願い」の4点を意識して挨拶することが大切です。また、故人様以外の親族を知らない参列者もいるかもしれないので、挨拶をする際は自己紹介とともに、故人様との関係性が分かる内容を考えることも重要です。

以上の点を踏まえ、事前に文章を考えておくと、緊張せずに挨拶を行うことができるでしょう。以下に例文をご紹介しますので、参考にしてみてください。

【例文】

私は□□の長男の◯◯でございます。

このたびの喪主として、皆様に一言ご挨拶を申し上げます。

本日は御多忙の中、父(□□)の葬儀にご焼香を賜りまして、誠にありがとうございます。

父も生前親しくさせていただいておりました皆様方からお見送りいただきまして、さぞかし喜んでいることと存じます。

生前は仕事に打ち込んでいた父でしたが、家族の誕生日になると決まってケーキやプレゼントを買ってくるようなマメで優しい一面を持った人でした。

定年退職後は趣味の陶芸などにいそしんでおりましたが、一昨年の秋に倒れて以来、長い入院生活を送っておりました。

家族全員で回復を願っておりましたが、闘病もむなしく、先日の急変で眠るように逝去いたしました。

正直なところ、心の整理がつかない状況ですが、父は闘病生活から解放されホッとしているのかもしれません。

生前中のご厚誼を賜りましたこと、故人に変わりまして厚くお礼申し上げますとともに、今後も変わらぬご厚情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

本日は、最後までお見送りいただきまして、ありがとうございました。

まとめ

故人様との別離は、つらく悲しい出来事で、ひどく落ち込んでしまう方も少なくありません。しかし、今回ご紹介したご葬儀や告別式への知識や理解を深めることで、1つの区切りをつけやすくなります。故人様との思い出を胸に抱きつつ、前向きに生きていくことが大切です。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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