2022-10-14
お葬式に参列する際、身だしなみに気をつけるのは当然のマナーですが、ネイルとなるとどうでしょうか。特にネイルサロンで施してもらったジェルネイルなどは、取るのにお金や時間がかかってしまいます。そもそも、お葬式までにサロンの予約が取れない可能性もゼロではありません。
そこで今回は、お葬式におけるネイルの扱い方について解説していきます。「普段のネイルで参列もして良いのか」「何色のネイルであれば許容範囲なのか」などの疑問をお持ちの方は参考にしてみてください。
人によって価値観は異なるものの、お葬式にネイルをして参列するのはマナー違反と思われる可能性もあるので、やはりネイルをオフした方が無難だといえます。しかし、仕事柄どうしてもネイルが必要な方などは、お葬式のためにネイルをオフするかどうか迷ってしまうこともあるでしょう。
このようなときは、「マナー違反なのは把握したうえでネイルをどうするか」を考えましょう。基本的にネイルはしない方が良いのですが、もしネイルをして参列する場合は控えめなカラーやデザインを選ぶようにしましょう。また、ネイルが良いか悪いかは故人様との関係性によっても変わっていくので、この辺りも考慮して決める方が望ましいといえます。
お葬式にネイルをして参列する場合、なるべく透明なネイルか、肌や爪の色と近いベージュ・薄ピンクなどの色を選ぶようにしましょう。また、お葬式では光沢のあるものは身につけない方が良いとされているため、マッドタイプなら許容範囲といえます。
ただし、ネイルに関するルールは特に設けられていないため、状況によってはマナー違反として注意を受ける可能性があることを頭に入れておきましょう。
お葬式の通知は突然やってくるものなので、サロンの予約が取れず、ネイルをしたまま参列しなければならない場合もあるでしょう。次の項目では、ネイルをオフできない事情がある際の対処方法について解説していきます。
手袋をはめればネイルを見られずに済むので、お葬式用に販売されている黒い手袋を着用しましょう。このとき、革製の手袋は殺生を連想させるため、お葬式の場にはふさわしくありません。またレースなどの装飾は、華美なものでなければ許容範囲です。
焼香の際は手袋を外すのがマナーですが、背面にいる参列者からは手元が見えにくいため、ネイルに気づかれる可能性は低いです。ただし、通夜振る舞いなど食事の席では手袋を外さなければならないので注意しましょう。
ベージュ色などのネイルポリッシュ(マニキュア)を重ね塗りして隠すという方も珍しくありません。ジェルネイルの方であれば、お葬式後にネイルポリッシュだけリムーバーでオフすれば良いので、一時しのぎの方法としておすすめできます。
ただし、リムーバーの種類によってはジェルネイルが少し剥がれてしまう可能性もあるため、オフする際は「アセトン」を含んでいないリムーバーがおすすめです。
ネイルシールで隠すのも有効です。最近は、ドラッグストアやECサイトでお葬式用のネイルシールが販売されており、これらは剥がすだけで簡単に元の状態へ戻せる点がおすすめです。ただし、元のネイルに大きめのストーンなどがついている場合、シールがうまく貼れずにシールの横から元のネイルが見えてしまう可能性もあるため注意しましょう。
ネイルシールの代わりに絆創膏でネイルを隠す方もいらっしゃいます。ただし、10本の指すべてに絆創膏を貼るとかえって目立ってしまうため、指1~2本など比較的少ないネイルの場合におすすめの方法といえます。
お葬式で気をつけなければならない点は、ネイルだけではありません。髪型やメイクにも配慮する必要があるので、次項で解説するポイントをチェックしてから参列するようにしましょう。
髪型については、ショートヘアなら特に問題ありませんが、ロングヘアの場合は一本に結びましょう。このとき、耳より下の低い位置で結ぶようにするのがポイントです。また、髪色は黒色か、もしくは暗い茶色が望ましいといえます。
お葬式に参列する際のメイクはナチュラルメイクを意識し、つけまつげや濃い色のアイシャドー・チークなどは控えるようにしましょう。たとえ落ち着いた色であっても、パールやラメ感が強すぎるものはあまりおすすめできません。
お葬式において、ネイルは基本的にマナー違反と覚えておきましょう。ただし厳密なルールはないため、透明やベージュ色なら許容されることも多く、判断が難しいところでもあります。もしジェルネイルをしてオフが間に合わなかった場合は、お葬式用の手袋を着用するか、もしくはネイルポリッシュやネイルシールなどで隠すといった対策を行いましょう。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
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