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2020-10-16

大切なお人形やぬいぐるみにお別れができる「人形供養」。供養方法や注意点とは?

「大切にしていた人形やぬいぐるみをそのまま捨ててもよいのか」「ゴミと一緒に捨てるのは忍びない」と悩まれる方は多いと思いますが、そんな方におすすめしたいのが「人形供養」です。しかし、人形供養に関して分からないという方も多いと思います。

そこで今回は、大切なお人形やぬいぐるみをちゃんと供養してあげたいという想いから生まれた人形供養の役割やお願いする際のポイントなどについてご紹介いたします。

人形供養とは?

「人形供養」は、文字通りお人形やぬいぐるみを供養する日本独自の文化です。人形供養の歴史は古く、室町時代の末頃から人形供養を執り行っているお寺があります。

日本では、「全ての物に神が宿っている」という考え方がありますが、特に古くから大切にしていたものには魂が宿るとされています。そのため、思い出が詰まったお人形やぬいぐるみなどを粗末に扱うことに対して抵抗を感じる方が多く、そうした方々の想いから役目を終えた物に対し感謝の意を込めて供養する「人形供養」という習慣が生まれました。

「お焚き上げ」で供養する

人形供養を執り行うにあたって、最も一般的な作法が「お焚き上げ」になります。お焚き上げは、日本で古くから執り行われてきた伝統的な風習で、役目を終えた大事にしていた物を処分する時に執り行われます。魂が宿っているとされる物が、火で燃やされる(焚き上げられる)ことで浄化されて天に還っていくとされています。

なお、お人形やぬいぐるみに限らず、手紙や写真、書籍、お札などもお焚き上げの対象になります。

人形供養はどこにお願いできる?

人形供養をお願いする方法としては、次のようなものがあります。

1.お寺や神社に持ち込んで供養してもらう
2.お寺や神社に郵送して供養してもらう
3.専門の業者に依頼して供養してもらう
4.葬儀式場で開催される人形供養祭などで供養してもらう
5.無料(買取)で供養してもらう
6.ご自身で供養する

それぞれの供養方法については、以下で詳しく見ていきましょう。

お寺や神社に持ち込んで供養してもらう

お寺や神社では、もともと不要になった破魔矢やお札をお戻しして処分していただいたり、遺品整理のお焚き上げをしていただけるところも多くあります。中には人形供養を特化して受け付けておられるお寺や神社もありますので、近所にそのようなところがあれば、そちらに人形供養をお願いするとよいでしょう。

なお、実際にお焚き上げを行う場所が異なっていたり、無料のところや有料のところもありますので、事前にお寺や神社に確認をしておきましょう。

お寺や神社などに郵送して供養してもらう

人形供養をしていただくお寺や神社、企業、団体などによって送り方が異なりますので、事前に詳細を確認しておきましょう。

なお、一般的な送付方法としては、お人形やぬいぐるみを白い布や半紙で包み、必要書類などと共に段ボールに入れて、元払いで送付します。お人形やぬいぐるみを包む際、これまでの感謝の気持ちも込めて包んであげるとよいでしょう。

専門の業者に依頼して供養してもらう

もし近所で人形供養を受け付けているお寺や神社がないようであれば、専門の業者に依頼するという方法もあります。専門の業者に申し込むと、郵送のための段ボールなどが送られてきますので、その中にお人形やぬいぐるみを入れて送り返しましょう。

葬儀式場で開催される人形供養祭などで供養してもらう

葬儀会社や葬儀式場で開催時期などは異なりますが、年に数度人形供養祭や人形供養サービスを開催していますので、その際にお人形やぬいぐるみを持ち込んで供養してもらいましょう。

無料(買取)で供養していただく

遺品整理などを取り扱っている買取業者が行っている人形供養を利用される方もいらっしゃいます。お人形やぬいぐるみ以外にも大切にしていた物や美術品などの買取もお願いすることで、人形供養を無料でしてもらえることもあります。

ご自身で供養する

お人形やぬいぐるみの人形供養をご自身で執り行うこともできます。ご自身で人形供養を行う場合は、まず入浴などでご自身の身を清めます。そして、お人形やぬいぐるみを丁寧に拭き、汚れを落としたら、塩を振って清めて白い紙に包みます。最後に弔いや感謝の言葉をかけたら、他のごみと混ぜないように自治体指定のごみ袋に入れて封をします。

なお、お人形やぬいぐるみは「燃えるごみ」が一般的ですが、実際の分け方に関しては、各自治体の規定に沿って執り行いましょう。

人形供養を執り行う際の注意点

人形供養を執り行う際の注意するべき点もいくつかございますので、以下で注意点をまとめましたのでご参照ください。

・人形ケースは対象外であったり、別料金となる場合もあります。
・ひな人形の場合、お飾りは対象外であったり、別料金となる場合もあります。
・お人形の種類に制限をかけていたり、お人形の種類によっては別途費用がかかってしまう場合もあります。
・お人形やぬいぐるみの郵送を受け付けていない場合もあります。
・供養の際に立ち合いができない場合もあります。

上記以外にも、お寺や神社などによって、供養の内容やサービス、費用の設定が異なっていたりすることもあります。そのため、人形の種類や個数、大きさなども考慮した上で、どのように人形供養を執り行うのかを検討されるとよいでしょう。

供養以外の方法も検討しましょう

お人形やぬいぐるみの状態がよい場合は、人形供養をしないで他で活かすことを検討してもよいでしょう。例えば、発展途上国や児童施設などに寄付したり、ご親族やご近所でお人形やぬいぐるみがお好きな方に譲ってもよいでしょう。

まとめ

思い入れのあるお人形・ぬいぐるみを手放す方も、お人形・ぬいぐるみも心残りなく気持ちよくお別れができる「人形供養」。人形供養は、大切にしていた物をきちんと供養してあげたいという想いを大切にする供養の形です。

セレモニーでは、定期的に開催する見学会などで人形・ぬいぐるみ供養を執り行っております。お人形・ぬいぐるみの供養をお考えの方は、ぜひお近くのセレモニー直営葬儀式場までお問い合わせください。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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