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2020-09-03

祭壇の種類にはどんなものがあるの?祭壇の意味やそれぞれの特徴とは?

ご葬儀を執り行う際に決めなければいけない内容の1つが祭壇です。近年では祭壇のデザインや表現の幅が広がり、故人様らしさやご遺族様の願いを込めた祭壇を選ばれる方も増えてきました。しかし、実際に祭壇を選ばれる際に情報が少ないために、悩まれてしまう方が多いのも実情です。

そこで今回は、ご葬儀における祭壇の意味や祭壇の種類など、故人様をお見送りするのに欠かせない大切な祭壇についてご紹介します。

祭壇の意味や役割

祭壇は、ご葬儀の際に会場の正面に設けられる装飾壇のことを指します。故人様の遺影写真や供物を飾り、祭壇の周囲を供花で囲み、故人様を偲ぶという意味があります。以前は白木で組まれた祭壇(白木祭壇)が一般的でしたが、近年では洋型の祭壇や生花を飾り付けた生花祭壇など故人様らしさを表すための様々な祭壇も登場しています。

祭壇にはどんな種類があるの?

祭壇はご葬儀を執り行う宗教宗派によって、種類や飾り付けの内容、設置するものが異なるため注意が必要です。以下で代表的な祭壇について見ていきますので、ぜひご参照ください。

白木祭壇

ご葬儀においてもっとも代表的な祭壇が白木祭壇です。戦前の日本において白木で作られた輿にお棺を入れ、墓地に故人を送ったことからこの白木が現代の祭壇の始まりになったと言われています。

荘厳で白木のぬくもりも感じさせる白木祭壇は一部の宗派を除く仏式のご葬儀の際に使用されますが、仏式以外の宗教のご葬儀で使用されることはほぼありません。また、白木祭壇はご葬儀の都度作成されるものではなく、葬儀社から白木祭壇を借りてご葬儀を執り行うのが一般的となります。

なお、白木祭壇は袖を追加して幅を希望の広さに拡張したり、ご葬儀の規模に合わせてカスタマイズが可能です。

生花祭壇

生花祭壇は生花だけで作られた祭壇になります。以前は主に社葬や芸能人のご葬儀で使われていましたが、近年では白木祭壇と並んで大変選ばれており、スタンダードな祭壇となりました。

生花祭壇に使われる生花は、故人様のイメージカラーや生前お好きだった花、思い出のエピソードのある花、その季節の四季折々の花などが使われます。色とりどりの生花を使って作られた祭壇は、デザイン性がとても高く、故人様のためだけにあつらえた祭壇となるため様々な方から選ばれています。

また、仏教職の強い白木祭壇とは違い生花祭壇は宗教色が薄く、どのような信仰の方にも使っていただけますので無宗教の方にも好まれています。

モダン祭壇

白木の温もりある色味はそのままに、更にスタイリッシュに現代的に仕立てた祭壇です。白木祭壇の荘厳さを感じさせながらも、すっきりとした清潔感ある美しさを感じさせる祭壇です。

現代祭壇

モダン祭壇同様にスタイリッシュで現代的な印象を与える祭壇です。落ち着いたブラウンカラーが印象的で、左右に配したフラワーアレンジメントがよりお見送りの心と華やかな印象を与える祭壇でもあります。

現代祭壇のフラワーアレンジメントは祭壇とお棺周りにふんだんに施します。季節折々の生花や生前故人様がお好きだった生花・カラーなどをアレンジメントすることで、ご遺族様だけでなく、ご会葬者さまにとっても心に残るお見送りとなるのではないでしょうか。

プリザーブドフラワー祭壇

プリザーブドフラワーとは、生花を特殊なプリザーブド液に沈めて水分を抜き成果を長期間他のしまえるように保存加工(プリザーブド加工)を施した花を指します。花が最も美しく華やかに咲いた状態で摘み取られて加工されているので、虫やアレルギーの心配もありません。また、プリザーブドフラワー祭壇は、生花に比べて低料金で安心して祭壇を美しく飾ることができます。

祭壇を選ぶ際のポイント

祭壇を選ぶ際に最も重要なのが、どのようなご葬儀を執り行うかということです。ご会葬者の人数をどの程度にするかによって、葬儀会場も準備する祭壇の大きさも異なるからです。例えば、ご親族のみで執り行う小規模なご葬儀であれば、大きい祭壇を準備するのは不適当ですし、ご会葬者を多く招く大規模なご葬儀で小さい祭壇を準備するのも同様です。

また、祭壇の大きさは値段に比例するため、費用に適した範囲で祭壇を選ぶことも大切です。ご葬儀において大切なのは、故人様を弔う心です。そのため、値段が高い祭壇が必ずしも素晴らしい祭壇ではない点に留意しましょう。

まとめ

祭壇選びは、故人様を偲び、よりよいお見送りのためには欠かせない項目です。後悔なく故人様をお見送りするために、祭壇選びは大変迷われることでしょう。故人様やご親戚の意志を尊重しつつ、ご遺族の気持ちを大切にして、満足のいく祭壇をお選びください。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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