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2020-05-15

法事・法要の招待状が届いたら、返信はがきはどう書く?

弔事には様々な守るべきマナーや作法がありますが、法事・法要の案内状が届き、出欠席の返信をする場合も例外ではありません。それでは、法事・法要の案内状に返信をする時、具体的にどのような心配りをしながら返信ハガキを作成したらよいのでしょうか。

そこで今回は、法事・法要の招待状が届いた際の返信はがきの書き方やマナーについてご紹介します。

法要の案内状には速やかに返信

ごくごくお身内だけで法事・法要を執り行う場合、出欠席の連絡は電話やメールにてお伝えしても失礼にあたりませんが、故人様があなたの友人や知人であり、ご遺族より法事・法要の案内状を受け取った時は、出欠席の意志表示を返信はがきにて速やかに行う必要があります。

法事・法要の主催者である喪主やご遺族は、返信された出欠席をもとに会食の手配や引き出物の準備を行いますから、招待状を受け取ったら速やかに返信することがマナーです。ただ、ひと口に返信と言っても、出欠席を〇で囲んで出すだけでは礼儀に反します。以下より返信はがきの正しい書き方について具体的に見て参りましょう。

出席する際の返信はがきの書き方

先にも述べましたように、返信はがきを記入する時は、単純に出欠席に〇を付けて済ませるという訳にはいきません。声をかけてくださった施主や喪主に対して、心配りのある、寄り添う思いを表した返信はがきとなるような書き方を心掛けましょう。

より丁寧に返信する場合の書き方は、以下のようになります。

出席の意志表示をする

返信はがき裏面に記載された「御出席」の「御」の字だけを、二重線で消します。そして、「出席」の文字を〇で囲みましょう。記入する本人が自身に対して「御」という敬語表現を使うのは不適切ですので、返信はがきではどの項目であっても「御」の2文字は二重線にて消すのが礼儀になります。また、「出席」に◯を付けただけで済ませず、その下に「いたします」「させていただきます」と文章を追記することで、より丁寧な印象の返信になります。

「御欠席」を消す

返信はがき裏面に記載された「御欠席」の3文字全てを二重線で消します。

敬称を消す

返信はがき裏面に記載された「御住所」の「御」の字を二重線で消します。さらに、「御芳名」の3文字全てを二重線で消します。

「行」を「様」に変更する

返信はがき表面には施主の方の氏名と住所が記載されています。その氏名「●●●●行」の「行」の字を二重線で消して「様」と記入します。

これで返信はがきの記入は完成ですが、はがき裏面の余白が十分ある場合やコメント欄がある時は、そちらに一筆添えるのと相手に更に丁寧な印象を与えます。喪主やご遺族が遠方にお住まいで普段なかなかお会いする機会がない時などは、特に一筆添えることで相手への配慮になりますが、はがきにスペースの余裕がない時は無理に記入する必要はありません。

文例

御連絡を頂きましてありがとうございました。当日はご家族の皆様と一緒に●●●様をお偲びして、ご冥福をお祈りしたいと存じます。

欠席する際の返信はがきの書き方

法要を欠席する場合も、単純に欠席に〇を付けて済ませるという訳にはいきません。欠席する理由を記載して、丁寧にお断りするよう努めるのが礼儀になります。

欠席の意志表示をする

返信はがき裏面に記載された「御欠席」の「御」の字だけを、二重線で消します。そして、「欠席」の文字を〇で囲みましょう。記入する本人が自身に対して「御」という敬語表現を使うのは不適切ですので、返信はがきではどの項目であっても「御」の2文字は二重線にて消すのが礼儀になります。また、「欠席」に◯を付けただけで済ませず、その下に「いたします」「させていただきます」と文章を追記することで、より丁寧な印象の返信になります。

「御出席」を消す

返信はがき裏面に記載された「御出席」の3文字全てを二重線で消します。

敬称を消す

返信はがき裏面に記載された「御住所」の「御」の字を二重線で消します。さらに、「御芳名」の3文字全てを二重線で消します。

「行」を「様」に変更する

返信はがき表面には施主の方の氏名と住所が記載されています。その氏名「●●●●行」の「行」の字を二重線で消して「様」と記入します。

これで返信はがきの記入は完成ですが、はがき裏面の余白が十分ある場合やコメント欄がある時は、そちらに一筆添えるのが相手に更に丁寧な印象を与えます。しかし、はがきにスペースの余裕がない時は無理に記入する必要はありません。

文例

この度は御連絡を頂きましてありがとうございました。当日はご家族の皆様と一緒に●●●様のご冥福をお祈りさせて頂きたかったのですが、どうしても都合がつかずに出席させて頂くことができません。大変申し訳ございません。

一筆添えるスペースがなかった時は、法要に招いてくださった方のお気持ちを尊重して、返信はがきとは別にお詫び状を送ることがより望ましいです。お詫び状の文例は次の項目で詳しくご紹介をいたします。

法要を欠席する時のお詫びの例文

法要を欠席する場合、返信はがきとは別に添えるお詫びのお手紙は同封しても問題ありませんが、別のお手紙として送る方がより丁寧なマナーになります。なお、欠席に際して香典を郵送させてもらう時は、現金書留にて一般的に5,000円程度をお包みするのがよいでしょう。

文例①

謹啓
このたびは、亡●●●●様の三回忌の法要のご案内をいただきまして、誠にありがとうございます。
大変にお世話になった●●様のご法要に会葬し、ご遺族の皆様と一ご緒してご冥福をお祈りしたかったのですが、自病を患っておりまして遠方へ出向くのは控えるように、と医師より指示を受けました。誠に申し訳ございませんが、当日は欠礼をさせていただきたく存じます。
心ばかりではありますが、御香料を送らせていただきました。どうぞ御仏前にお供えくださいますようお願い申し上げます。
ご家族の皆様におかれましては、くれぐれもよろしくお伝えください。
略儀ではありますが、これにて不参のお詫びとさせていただきます。寒さ厳しき折にて、ご家族皆様どうぞご自愛くださいませ。
謹白

自身が病気をしているなどの理由から欠席する時は、「肺炎になって自宅で静養している」などの具体的な事実を述べることは、却って先方に心配を掛けることになります。具体的な病名などはお詫び状では伏せるようにします。


文例②

謹啓
このたびは、亡●●●●様の三回忌の法要のご案内を頂戴いたしまして、誠にありがとうございました。
お世話になった●●様のご法要であり、ご遺族の皆様とご冥福をお祈りさせていただきたかったのですが、当日は取引先との会談がある日に当たります。誠に申し訳もございませんが、欠礼をさせていただきたく存じます。
心ばかりではありますが、別便にて御香料を送らせて頂きましたので、どうぞ御仏前にお供えくださいますようお願い申し上げます。
ご家族の皆様にもどうぞよろしくお伝えください。
略儀ではありますが、これにて不参のお詫びとさせていただきますことお許しください。寒さ厳しき折にて、ご家族皆様どうぞご自愛くださいませ。
謹白

施主や喪主を気遣った文章を織り込むのは勿論、法要を自身の仕事で欠席すること、それが代わりのきかない仕事であることをやんわり伝えることがポイントです。

ボールペンを使用して記入してよいか。筆ペンの場合は

法要の返信はがきはボールペンで記入して問題ありません。丁寧な字を心掛けて、心を込めて記入するのがマナーです。昨今では薄墨用筆ペンも文房具店で購入できますが、法要はあらかじめ日程の決められている行事であり、お通夜式やご葬儀・告別式のように急に決まるものではありませんので、案内状の記入に筆ペンを使用する時は、送る方と送られる方の双方が普通の筆ペンで構いません。

電話やメールで出欠席の返信は可能?

近年では法要の案内をはがきで出さず、電話連絡やメールで知らせる方も多くなっています。このような時は、出欠席の返信も電話やメールで行っても問題ありません。しかし、メールは相手がそれを確認したかは送り手からは確実に分からないため、メールの返信と同時に施主にご挨拶と出欠席の連絡を兼ねて電話を入れるのが安心です。

一般的な法要の案内状をはがきで受け取った時も、施主に電話で連絡を入れるのは問題ありませんが、返信はがきが同封されていた時はそちらも返送するのがマナーです。

まとめ

法事・法要を執り行う時に大切なのは、開催する側も招かれる側も故人様を共にお偲びして、供養をお祈りする気持ちを持つことです。事情により欠席する時も、出席はかなわなくとも自身がご供養の気持ちを忘れずにいることをご遺族にお伝えし、日々の生活においても故人様に手を合わせ続けることが、何よりの供養になるのです。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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