2020-02-21
春と秋にあるお彼岸。年に2回だけ、太陽が真東に上り真西に沈むことから、あの世(彼岸)とこの世が最も近づく日と考えられ、ご先祖のご供養が行われるようになりました。そのため、お彼岸にお墓参りをされる方も多いと思いますが、お彼岸の期間やどのような準備をすればよいかを知っている方は少ないかもしれません。
そこで今回は、お彼岸の期間やお供え物、お墓参りのタイミングなどをご紹介します。
お彼岸の日程は、春分の日(3月20日~21日ごろ)と、秋分の日(9月22日~23日ごろ)を挟んだ前後3日間の計7日間を指し、お彼岸の初日を「彼岸入り」、終日を「彼岸明け」と言います。
春分日、秋分日は両日共に天文計算によって決められ、年毎に日にちが変わるのでカレンダーでチェックするようにしましょう。
また、春分の日と秋分の日はお彼岸の「中日」にあたり祝日であるため、この日にお墓参りに行かれる方が多いようです。
春と秋のお彼岸、年2回とも準備するものと過ごし方は同じです。
まず、彼岸入りまでにお仏壇を掃除します。仏具なども普段よりも念入りに手入れするとよいでしょう。きれいになったお仏壇には、生花や季節の果物、おはぎ、または、ぼたもちをお供えしましょう。
彼岸入りしたらお墓参りに行きましょう。
その際、準備するものは掃除用具(雑巾・ゴミ袋など)と、お供え物(生花・お線香・お水・おはぎ(秋)、ぼたもち(春)、季節の果物など)、ろうそく、マッチかライター、食べ物を置く半紙です。柄杓や桶(バケツ)は多くの霊園・寺院に備わっていますが、無い場合は持参します。
墓地に着いたら、お墓をキレイに掃除するところから始めます。掃除の仕方や参拝方法はお盆のときとほぼ同じですが、お彼岸では「おはぎ」や「ぼたもち」をお供えするのが一般的です。また、お花や果物などは故人様の好きだったものや季節のものを選ぶとよいでしょう。
掃除で出したゴミは持参したゴミ袋に入れ、お供えした食べ物や飲み物も必ず持ち帰るようにしましょう。
お彼岸の期間中でしたら、いつお墓参りに行っても問題ありません。時間帯については、お彼岸に限ったことではありませんが、午前中に行くのが基本です。
墓地が遠方にある場合や、仕事の都合上などで、お彼岸期間中にお墓参りに行けないときは、期間外の日に行っても問題ありません。また、お仏壇や故人様の写真の前にお供えをして合掌するだけでもご供養になるでしょう。
お彼岸は故人様に感謝し、自らを省みる期間ですので、故人様を思い、手を合わせることが最も大事なことと言えるのではないでしょうか。
春の彼岸と秋の彼岸、年2回ありますが、過ごし方やお供え物に違いはありません。
お供え物の「おはぎ(お萩)」は秋の彼岸に、「ぼたもち(牡丹餅)」は春の彼岸に供えるとされていますが、季節の花になぞらえた呼び方に変えているだけで、作る材料は同じです。
春や秋の訪れとともに、迎えるお彼岸。元々は、「煩悩から脱して『彼岸』に到達する」という祈りの意味を持っていたお彼岸ですが、現在ではお墓参りの日として認識されています。お彼岸の意味を知り、ご先祖様をご供養されることで、日々の行いを省みるきっかけにもなり、感謝の気持ちを持って日々を送ることができるでしょう。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
近年では、さまざまな供養方法を選ぶことができます。そのような中で、「送骨」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。送骨とは新しい埋葬法で、言葉通り寺院や霊園にご遺骨を送りご供養してもらうというものです。今回は、送骨が行われるケースと費用相場、送骨を行う場合の流れについてご紹介いたします。
年末になると、家の中をくまなく掃除してから、お正月のお祝いをするために飾り付けや料理の準備を行うのが通例です。玄関に輪飾り、居間に鏡餅など、飾り方はご家庭によってさまざまですが、仏壇にもお清めや華やかな正月飾りを行います。 そこで当記事では、仏壇の正月飾りに必要なもの、華やかに飾り付ける方法、時期などをご紹介いたします。
香典返しが届いたら、お礼の連絡が必要か迷ったことはありませんか?基本的にはお礼やお返しは必要ありませんが、お付き合いの程度によっては、返礼品が届いたことを伝えた方が良い場合もあります。 こちらでは、香典返しをいただいたときのマナーや対応、香典返しの到着を伝える際の注意点を含め、手紙やメールを送る際の例文をご紹介いたします。