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2025-04-18

故人 とは?意味・読み方や例文を紹介|故人を偲ぶ方法やマナーも解説します

「故人」という言葉は、亡くなられた方という意味で使用されています。日常生活ではあまり使われず、ご葬儀などでしか耳にする機会はありません。当記事では、故人の意味と使用方法の例文、故人様を偲ぶためのマナーも解説いたします。

故人とは「亡くなった方」のこと

故人は「こじん」と読まれ、この世から亡くなった方を指し示す言葉です。故人の「故」の字には、「元からある」「以前から」「過ぎ去った過去」などの意味が示されており、その中には「死」も含まれています。

故人は、元々は異なったニュアンスとしても使用されていました。しかし、現代においては「あの世へ旅立った方」として解釈されるのが一般的です。

故人の使い方

現代では、故人という言葉を以下のような場面で使用します。

・メディアなどで亡くなった方を表現する時

・お通夜やご葬儀でお悔やみの言葉を掛ける時

・ご葬儀やお通夜の案内状を書く時

そのほか、亡くなった方を表現する際、氏名の上に「故」を付け、亡くなったことが一目で分かるように用いられることもあります。

漢文では旧友を意味する

漢文において「故」の字は「昔」、つまり「古くからの」という意味が込められています。昔からの知り合いのことを意味していたため、ご存命である旧友や幼馴染を指して使われていました。

しかし、現代の日本において、故人は亡くなった方といった意味が定着しているため、生きている方に対して故人という言葉を使用することはありません。

「故人を偲ぶ」とは?

ご葬儀では、故人を偲ぶ(しのぶ)という表現をよく使用します。偲ぶという言葉には、「過去を懐かしく思い出す」「昔のことに心を巡らせる」「思い入れのある場面を振り返る」といったの意味が込められているのです。つまり、故人を偲ぶとは、故人様との思い出に心を馳せながら、ともに過ごした日々を懐かしむ気持ちを表しています。

儀式の場では、故人様との別れを悲しむだけではなく、故人様が生きていた時の思い出を振り返り、懐かしみながらお送りするといった目的も含まれています。そのため、故人を偲ぶという表現が用いられるのです。

故人を偲ぶための行い

ご葬儀は、故人様の死を悼みながら行うお別れの儀式です。また、故人様がご存命だった時の思い出を懐かしむ場でもあります。

そのような中では、悲しみの最中にいるご遺族への配慮を忘れないようにしたいものです。ここからは、故人様を偲ぶための正しいマナーについてまとめていきます。

お悔やみの言葉を伝える

ご葬儀において、最もつらい気持ちを抱えているのはご遺族の方々です。加えて、喪主は忙しい立場に置かれているため、対面する機会があっても、お悔やみの気持ちを短くまとめて伝える程度に留めておきましょう。

<お悔やみの言葉の例>

・この度は思いがけないことで驚いています。心からお悔やみ申し上げます。

・突然の悲報を受け、残念でなりません。安らかな旅立ちを心よりお祈りしております。

・この度はご愁傷様です。心からお悔やみ申し上げます。

・ご生前は大変お世話になりました。ご恩返しもできないうちにお亡くなりになり、悔やまれてなりません。

・突然のことで言葉が見つかりません。力になれることがあればいつでもお声掛けください。心よりお悔やみ申し上げます。

なお、お悔やみの言葉を掛ける際は、「重ね言葉」「忌み言葉」などの表現を避け、マナー違反にあたらないようにしましょう。

・重ね言葉…くれぐれ 重ね重ね 度々 次々 ますます

        →加えて いつも さらに 一段と などの表現に言い換える

・忌み言葉(直接的な表現)…死ぬ 壊れる 終わる 生きていたころ

        →ご逝去 他界 旅立ち ご生前 お元気だったころ などの表現に言い換える

・不吉な表現の言葉…9(苦しみ) 4(死) 浮かばれない 落ちる 再び 消える 忙しい 苦労 大変

        →意識して使用を避ける

また、宗教によって使用してはいけない言葉があります。例えば神道やキリスト教、浄土真宗では、それぞれ死に関する概念が異なるため、ご冥福(めいふく)の言葉が失礼にあたります。また、故人様の死因を尋ねることもタブーとされていますので注意しましょう。

お通夜・ご葬儀に参列する

故人様との別れは、かけがえのない貴重な時間です。故人様との関係性にもよりますが、極力慶事よりも弔事を優先させましょう。

また、参列の際には基本的なマナーを守ります。参列者は準喪服を着用し、香典を用意します。アクセサリーは、男女ともに結婚指輪かシンプルな腕時計に留めておくのが無難です。仏教のご葬儀ならば、一人一つずつ数珠を持参します。

お墓参りに行く

お盆やお彼岸、命日の法要、故人様を思い出した時などに、お墓参りへ行くのも良いでしょう。仏花、お線香・お供え物・ライター・掃除用の軍手・柔らかい布・ゴミ袋を持参します。夏場であれば、虫よけスプレーや日焼け止めがあると重宝します。

供花は供えたまま帰宅しても構いませんが、供物は手を合わせて拝んだ後に持ち帰りましょう。お墓に捧げた供物のお下がりは、故人様を思いながらご家族でいただきます。

日常の中で思い出す

日常で故人様を思い出した際には、故人様との思い出を語り合うのも良いご供養になります。お通夜やご葬儀に参列したり、お墓参りに赴いたりするのも大切ですが、日常の中で思い出すことが故人様を偲ぶことにつながります。

まとめ

「故人」という言葉は時代とともに意味を変え、現代では亡くなった方を指すために使用されています。故人様のご供養にあたっては、ご葬儀やお通夜に参列したり、お墓参りに赴いたりするのも重要ですが、日々の生活で思い出して故人様を偲ぶことが最も大切です。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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