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2025-01-31

2025年の旧盆はいつ?沖縄での旧盆や、新盆との違いを解説します

お盆には旧盆、新盆と呼ばれる時期があり、その日程には1か月ほどの差があります。多くの企業が旧盆の8月をお盆休みとしており、一般的なお盆は8月と認識されることが多いです。しかしながら、7月の新盆にご先祖様をお迎えする地域もあるほか、沖縄では旧盆・新盆のどちらとも異なる日程でお盆の儀式を執り行います。

今回は、旧盆や新盆の時期が異なる理由、そして沖縄特有のお盆の呼び方や時期、意味についても解説いたします。

旧盆はいつ?

8月のお盆は夏の風物詩であり、全国的に華やかなお祭りや盆踊りが行われます。この時期は旧盆(きゅうぼん)、または月遅れ盆(つきおくれぼん)と呼ばれ、毎年8月13~16日の4日間が日程として定められています。

なお、2025年では8月13日(水)~8月16日(土)の4日間が旧盆です。日本のほとんどの地域では、8月の旧盆にお盆のご供養が行われます。

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新盆はいつ?

7月を本格的なお盆として、ご先祖様や故人様のご供養を行う地域があります。7月のお盆は新盆(しんぼん)、または7月盆と呼ばれています。毎年7月13~16日の4日間が新盆と定められており、2025年では7月13日(日)~7月16日(水)です。

お盆の時期が異なる理由

お盆の時期が7月の新盆と8月の旧盆で分かれているのには、明治時代に行われた改暦が影響しています。改暦は国際基準化によって海外交易を推進するため、そして日食月食などで暦の動きが合わない問題を解決するために行われました。

改暦によって、日本のさまざまな行事は1か月後にずれていきました。旧暦で行われていた7月のお盆は前倒しになるため、新盆(旧暦盆)と呼ばれるようになります。そして改められた新暦のお盆が旧盆(新暦盆)と呼ばれるようになりました。

また、7月は農繁期で忙しい地域が多く、落ち着いてご供養することが難しかったため、お盆が8月で定着したという説もあります。現在では東京都(多摩地区など一部を除く)や北海道の函館、静岡県の都市部、石川県金沢市の旧市街地が7月にお盆を行っています。しかしながら、その他の地域のほとんどは8月盆です。

沖縄の旧盆はいつ?

沖縄県が採用しているのは、旧暦の7月盆です。しかし、純粋な旧暦(354日で1年)に合わせて日程が組まれるため、毎年日程が変化します。このお盆期間は、「沖縄盆」または「シチグヮチ」と呼ばれています。

沖縄のお盆では、7月13~15日の日程を旧暦にあてはめて考えるのです。例えば、2025年の場合は、初日の7月13日(旧暦)は9月4日(新暦)、中日7月14日(旧暦)は9月5日(新暦)、最終日7月15日(旧暦)は9月6日(新暦)にあたります。

沖縄盆では、お盆の1日目を「ウンケー」、中日を「ナカヌヒ」「ナカビ」、最終日は「ウークイ」と呼びます。2025年以降の日程は、以下の一覧でご確認ください。

沖縄盆の日程 ウンケー
(旧暦7月13日)
ナカヌヒ/ナカビ
(旧暦7月14日)
ウークイ
(旧暦7月15日)
2025年 9月4日(木) 9月5日(金) 9月6日(土)
2026年 8月25日(火) 8月26日(水) 8月27日(木)
2027年 8月14日(土) 8月15日(日) 8月16日(月)
2028年 9月1日(金) 9月2日(土) 9月3日(日)
2029年 8月22日(水) 8月23日(木) 8月24日(金)
2030年 8月11日(日) 8月12日(月) 8月13日(火)

お盆の1日目:ウンケー

1日目の7月13日にあたる日程は、沖縄でウンケーと呼ばれています。ウンケーは「盆の入り」を意味しており、ご先祖様や故人様の御霊をお迎えする日です。お仏壇を綺麗に掃除してお供え物を用意し、当日までにご先祖様や故人様をお迎えする準備を整えます。

中でも忘れてはいけないのが、「ソーローホーチ(精霊箒)」です。ソーローホーチはご先祖様の足元を綺麗にするためのものであり、玄関先に供えます。

お盆の2日目:ナカヌヒ

ナカヌヒでは、お仏壇のある家にご親族が集まり、お供え物の料理である「ウサギムン」をご先祖様や故人様とともにいただきます。ウサギムンはヒティミティムン(朝食)、アサバン(昼食)、マドゥヌムン(3時のおやつ)、ユウバン(夕食)の4つがあり、それぞれ皆でいただきます。

お盆の3日目:ウークイ

最終日となるウークイは、沖縄盆の中で最も重要な日です。重箱料理の「ウサンミ」をご先祖様へお供えし、お下がりを皆でいただきます。その後で、ゆっくりと御霊のお見送りを行います。

まとめ

地域によって、お盆の日程やご供養の方法は異なります。しかし、重要なのはご先祖様や故人様を敬ってご供養する気持ちです。お盆にはその土地に合った過ごし方をしつつ、故人様やご先祖様へ思いを馳せ、気持ちの良いご供養をしましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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