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2024-07-05

初盆(新盆)のお返しは必要?選び方や定番のお返しを解説します

大切なご家族が亡くなった後に初めて迎えるお盆は、初盆(はつぼん)または新盆(にいぼん)と呼ばれています。初盆は、故人様が亡くなった後、魂が初めてこの世へ戻ってくる貴重な時期のため、法要を行って供養するのが一般的です。

初盆の法要には、ご家族やご親族、それに生前故人様と親しくしていた知り合いの方も参列することになるため、香典やお供え物を受け取ることになるでしょう。そこで本記事では、香典返しの必要性や用意すべきもの、お返しする場合のタイミングなどについてご紹介いたします。

初盆(新盆)のお返しは必要?

初盆で香典やお供えなどをいただいた場合、お返しを用意すべきなのかどうかは、各ご家庭の考えや地域によって異なります。

法事の際は参列してくれた方々へ食事を振る舞うのが一般的ですが、それ自体がお返しになると考える方もいますし、法事の際の返礼品を用意してお渡しして、それをお返しと捉える方もいます。また、初盆でいただいたものは「故人様へ向けたもの」と考え、故人様以外のご遺族がお返しする類のものではないという考え方も少なくありません。

そもそも初盆(新盆)とは

日本の伝統的文化ともいえるお盆ですが、初盆は通常のお盆とは違う大切な意味を持ちます。初盆は、大切な故人様があの世へ旅立ってから49日間を過ぎた後、初めて迎えるお盆です。すなわち、故人様の御霊が、あの世から初めてこの世に戻ってくる時期にあたります。ゆえに、ご供養は特に手厚く行われるのが一般的です。

なお、お盆寸前の時期やお盆の最中(6~8月頃)に故人様が亡くなられた場合は、四十九日法要の前にお盆の時期が来てしまいます。このケースでは、翌年のお盆が初盆にあたります。

初盆(新盆)の時期はいつ?

初盆(新盆)は、一般的に8月13~16日の時期です。8月盆、または月遅れ盆、旧盆と呼ばれています。

主に多摩地区の一部を除く首都圏、そして金沢、函館、神奈川などの一部地域では7月13~16日がお盆の時期とされ、各地でさまざまなお祭りが催されます。この時期は7月盆、新盆などと呼ばれる時期です。初盆は、故人様がお住まいだった地域のお盆の時期に合わせて行うのが良いでしょう。

初盆(新盆)のお返しの選び方

ここからは、初盆のお返しに適したものの選び方について、具体的にお伝えしていきます。

軽くかさばらないものがおすすめ

初盆のお返しは、参列者の方々に法事の会場でそのまま渡すことが多いため、持ち歩くなどのご都合を加味した方が重宝されます。つまり、軽くてかさばらないものを選ぶのが無難といえるでしょう。

「消えもの」を選ぶ

法事などの仏事でやりとりされる品は、後に残るものをお渡しすることに際し、良しとしない風潮があります。なぜならば、法事は死や心の痛み、悲しみや別れを連想させるため、それが後に残らないよう配慮するのが暗黙のルールとなっているからです。

お渡しする品は日用品や食品など、使用したらなくなる「消えもの」を選びましょう。特にお盆は暑くなる時期なので、生ものや痛みやすいものは避け、海苔などの乾物や日持ちする菓子などを選びます。ドリンクは重たくかさばりますが、粉状のものや乾燥した茶葉入りの缶なら喜ばれるでしょう。

いただいた品の1/2~1/3の値段のものが相場

香典へのお返しを後でお送りする場合は、いただいた香典や品物の額の約1/2~1/3の値段のものが相場です。あらかじめ返礼品を用意する場合は、1,500~2,500円を目安に選ぶと良いでしょう。なぜならば、香典の相場が3,000~5,000円程度になるからです。

なお、会食が行われる場合の香典の相場は10,000~30,000円ほどになるため、会食の分を差し引いたとしても、返礼品は3,000~8,000円程度用意しておくと安心です。

思ったよりも多くの金額が香典として包まれていた場合は、後日改めてお返しを送っても良いでしょう。その際は、お礼状を添えることで、こちらの気持ちもより伝わりやすくなります。

初盆(新盆)の定番のお返し

ここからは、初盆のお返しに良く選ばれる、定番かつ人気の品を見ていきましょう。

そうめん

初盆のお返しとして定番なのが、乾麺のそうめんです。夏の時期にもぴったりですし、日持ちもします。食べたらなくなるので、消えものにも当てはまる最適な商品といえます。なお、ギフト用そうめんの相場は2,000~3,000円程度です。

洗剤

洗剤や石鹸は、どのご家庭でも必要不可欠な日用品です。あって困るものではなく、世代関係なくお使いいただける品なので、お返し物にはぴったりです。なお、ギフト用の洗剤セットは1,000~5,000円程度と、さまざまなものがあります。

ラップ

消えもののお返し品として、食品用のラップもおすすめです。ラップはどの家庭でも必要不可欠なアイテムなので、受け取った方は喜ばれることでしょう。贈答用のラップは、食器用洗剤とセットになって販売されていることが多いです。ラップを含むギフトセットも、洗剤と同様にさまざまな価格帯があります。

お菓子詰め合わせ

お菓子なら、個包装になっていて日持ちのする和菓子がおすすめです。焼き物の洋菓子なども、日持ちがするものならおすすめです。特に故人様がお好きだったものが喜ばれることでしょう。ただし、保管に困る冷凍品、冷蔵品は避けるべきといえます。

カタログギフト

お返しでは、カタログギフトも喜ばれます。相手の方 に欲しいものをじっくり選んでもらえれば、「使わないものをもらってしまった」と思われることもありません。

初盆(新盆)でタブーとされているお返し

お返しの品では、以下のようにタブー視されているものもありますので、うっかり手配しないよう気を付けましょう。

・器やお箸、置物

後に残る食器や置物をお渡しすると、使うたびに故人様を失った悲しみを思い出させてしまう要因になりかねませんので、お送りすることは控えましょう。

・魚、肉

仏教の概念で、殺生を連想させるものは禁忌とされているため、弔事の贈答品には向きません。近年では日持ちのする加工食品なら良しとされる地域もありますが、できれば避けた方が良いでしょう。

・酒、鰹節

酒や鰹節は、お祝いを連想させる品です。弔事でのお返しには不向きなお品となりますので、お送りすることは控えましょう。

・華美な包装のもの

法事のお返し物では、故人様のご供養が中心となっているため、誕生日やお祝いに使われる派手な包装は控えるべきです。グレーや薄いラベンダー、紺色などがあしらわれたシックな法事用包装紙を用いて、熨斗を付けましょう。

まとめ

初盆は、各ご家庭や地域によって考え方が違うため、お返しの時期や内容などに迷うことが多くなることでしょう。ここでは初盆のお返しにフォーカスして一般的なご説明をしましたが、もし不安な要素があれば近隣の詳しい方や菩提寺の方に確認してみると良いでしょう。故人様のご供養に寄り添ってくれた皆様にお礼を伝えたいという気持ちが、しっかりと伝わるような品物を選ぶのが大切です。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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