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2024-06-28

お盆にお供えする料理はどうすればいい?定番料理や時期についても解説

お盆になると、ご先祖様や故人様の御霊を慰めるため、お供え物などを持ち寄ったご親族が大勢集まるご家庭も多いでしょう。お盆では、慰霊のためにお膳を作って祭壇へお供えし、集まった方々と共にお墓参りや食事会を行うのが一般的です。

そこで当記事では、お供え用の料理とはどのようなものを用意すべきなのか、その詳しい内容とタブー視されている食材、料理を供える時期について、詳しくご紹介していきます。

お盆には料理をお供えする

お盆でお供えする料理といえば、最初に思いつくのは故人様が好きだった食材を使った料理でしょう。それでも構わないのですが、昔ながらの伝統を重んじるのであれば、お供え用の食事として精進(しょうじん)料理をお供えするのが一般的です。

精進料理では、生き物の殺生を嫌う仏教の考えに基づき、肉や魚を使いません。材料としては大豆由来の豆腐や野菜、穀物のみが使われ調理されるのが一般的です。

細かなルールに関しては、地域によって考え方がさまざまです。近年では、お供えする分だけ精進料理を作り、集まった方々には通常のお料理をおもてなしするご家庭が増えています。一方で、お盆の期間はご家族や集まったご親族の方々全員で、お供えした精進料理と同じものをいただくご家庭もあります。これは、昔ながらの伝統的な習わしを重んじる方も多くいらっしゃるためです。

なお、宗教によっても精進料理に対する考え方が違います。もし、どのような形でご供養を行うか迷われた場合は、地域の慣習に詳しい方や菩提寺、ご親族の方などに相談してみても良いでしょう。

そもそもお盆とは?

そもそもお盆とは、ご先祖様の御霊をご自宅にお迎えし供養する期間であり、日本における大切な夏の慣習です。お盆には、ご家族やご親族でお墓参りを行い、自宅には盆飾りを施して、精進料理なども用意し御霊を慰めることが、本来の正しい過ごし方です。

伝統を重んじる家では精進料理をお供えする

昔ながらの伝統に沿った精進料理とは、すなわち仏教の教えに添って調理された料理のことで、霊供膳(りょうぐぜん)という器に盛り付けられます。精進とは「仏道を歩むため、行動に慎みを持つ」という意味です。

では、精進料理とは具体的にどのような食事を指すのでしょうか。ここからは、その内容について掘り下げていきます。

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一汁三菜

精進料理の形式の一つにあげられるのは、一汁三菜(いちじゅうさんさい)です。一汁三菜とは、日本人における食事の基本と考えられていますが、精進料理では略式とされているお膳です。

お膳の内容としては主食のご飯、次に味噌汁や吸い物を示す一汁、そして三菜は3種類のおかずを指します。ご飯はご先祖様がお腹いっぱい食べられるよう、山盛りに丸く盛り付けましょう。汁物の出汁には、昆布や干しシイタケなど、自然の食材を使います。なお、煮干しや鰹節は使用しません。

おかずは、焼き物や煮物、和え物などの3種類を作ります。漬物(梅干し、たくあん、ぬか漬けなど)はご飯に必ず添えるものと考えられているため、三菜とは別に考え用意しましょう。漬物の数は、2切れを意識します。3切れは「身切れ(みきれ)」と呼ばれ、縁起が悪いと考えられているためです。

一汁五菜

精進料理の正式な方式は、一汁五菜(いちじゅうごさい)といった考えが一般的です。しかしながら、宗派の戒律により一汁三菜や一汁五菜、二汁五菜、三汁七菜など、どの方式が良いのかが異なる場合もあります。気になる方は、菩提寺などに確認してみると良いでしょう。

一汁五菜では、一汁三菜よりもさらにおかずが二種類増えます。主菜にはカボチャ、レンコンなど野菜の煮しめや高野豆腐、がんもどき、ひじきの煮つけ、副菜には豆腐を使った白和えや青野菜の胡麻和え、ゴボウやニンジンのきんぴらを添えてみましょう。ご飯や漬物、汁物に関しては、一汁三菜と同様に用意します。

お盆によくお供えされる定番の料理

お盆のお供え物として、精進料理の他によくお供えされる定番料理もあります。ここではあくまで全国的に有名なものをご紹介しますが、地域の特色を活かしたお供え物もありますので、事前に調べておくと良いでしょう。

そうめん

定番のお供え物はそうめんです。そうめんは、特に多くの地域でお供えされることが多い食材です。そうめんが供えられる理由としては、さまざまな言い伝えがあります。

代表的なものは幸せが細く長く続くようにと願いが込められている説、疫病にかかりにくくなる説、ご先祖様があの世へ戻られる際にお土産を括りつける縄の役割を果たす説などです。

団子

団子は、味付けしていない真っ白なものを用意します。団子をお供えする意味は3つです。1つ目はご先祖様をお迎えするための「迎え団子」、2つ目はご先祖様が滞在中に供える「供え団子」、3つ目はご先祖様をあの世へ送り出す時に供える「送り団子」です。

なお、地域によって団子の積み方や味付けが異なる場合があります。気になる方は、ご近所の詳しい方などに伺ってみると良いでしょう。

天ぷら

天ぷらは、東北、信州など特定の地域でお供え物に使われることがあります。お盆のお供えとして作られた天ぷらは「精進揚げ」と呼ばれ、ナスやレンコン、サツマイモやキノコ類などが主な食材です。なお、衣は小麦粉と水のみで作られます。

おはぎ

お盆では、おはぎもよく使用されるお供え物で、ご先祖様や故人様に敬意を示すために用いられることの多い一品です。おはぎの材料として用いられる小豆の紅色は、お祓いの効果があり、もち米は五穀豊穣を意味すると信じられています。つまり、おはぎは縁起物のお供え物として重宝されているのです。

お盆のお供えに適さない料理

お盆のお供えとして作る精進料理には、適さない食材があります。故人様のお好きだったものを優先するのも大切ですが、極力避けた方が良い食材も知っておくと便利です。

三厭(さんえん)

三厭とは、動物性の食品のことです。主に魚類・獣類・鳥類のことで、より噛み砕いた言い方をすれば、魚・肉・卵が三厭にあたります。

仏教には五戒といわれる教えがあるのですが、この戒律の一つに示されているのが不殺生戒(ふせっしょうかい)です。不殺生戒では、生物の命を奪うことが禁じられています。ゆえに、殺生を連想させる三厭は、精進料理に適しません。

五葷(ごくん)

仏教で伝えられている五葷とは、香りがきつく陰性の気が強いとされる食材を指します。具体的には、にらやらっきょう、玉ねぎ、長ねぎ(あさつき)、にんにくです。

五葷は、仏教でご法度とされる煩悩(ぼんのう)を刺激し、五臓にも負担がかかると考えられているため、精進料理では避けるべき食材と覚えておきましょう。

お盆に料理を備える時期はいつからいつまで?

お盆特有のお供え期間は、新盆(7月)旧盆(8月)共に、13~16日の4日間です。なお、16日の翌日からは、普段のお供えに戻します。お盆の時期は地域により異なりますので、事前に周囲へ確認した方が良いでしょう。

まとめ

お盆は、ご自宅にご先祖様や故人様の霊が戻り、お供え物を召し上がっていただける尊い期間です。地域によっては、お料理の内容やお盆の日付などが変わりますが、どの期間であっても心を込めてお迎えし、ご供養する気持ちを忘れないようにしましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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