2022-10-07
忌中見舞いとは、故人様が亡くなられてから49日間の間にお伺いし、お悔やみを述べることを指す言葉です。しかし、これは必ず行うものではないので、「経験がない」「聞いたことがない」といった方もいらっしゃることでしょう。
今回は、忌中見舞いとは何なのか、どういったときに行うものなのか、忌中見舞いに行く際の持ち物や服装・マナーなどを分かりやすく解説していきます。
忌中期間にご遺族のもとにお伺いし、お悔やみを述べる行為のことを「忌中見舞い」といいます。忌中見舞いを行う理由は地域によってさまざまですが、主に以下の3つの理由から忌中見舞いを行うとされています。
・生前お見舞いに行こうと思っていたが、その矢先に亡くなってしまった場合
・ご葬儀に参列するべき間柄であったが、やむを得ず出席できなかった場合
・ご葬儀後に亡くなったことを知った場合
忌中見舞いとは、上記の理由でお見舞いに間に合わなかったり、ご葬儀に参列できなかったりといった際に行うものです。また、この忌中見舞いはご遺族に対してお悔やみを伝えるとともに、ねぎらいの気持ちを表すものでもあるので、忌中見舞いに伺う際はご遺族の気持ちに寄り添った言葉をかけてあげるよう心がけましょう。
故人様が亡くなられてから49日までの期間のことを「忌中」と呼びます。ただしキリスト教の場合、忌中といった考え方がなく、そのため亡くなられてから1ヶ月後の昇天記念日を忌明けとしています。
忌中と似た言葉に「喪中」があります。先述したとおり、忌中とは故人様が亡くなられてから49日間を指し、四十九日法要をもって忌明けとするのが一般的な考え方です。これに対し、喪中は「故人様が亡くなられてから1年間」であり、喪が明けるのは基本的に一周忌法要が終わってからと考えられています。
忌中見舞いに適している期間は、ご葬儀後なるべく早めが良いとされています。とはいえ、ご葬儀の翌日はご遺族も何かと忙しくされている可能性があるため、3日目以降が望ましいです。また、遅くても四十九日法要までには伺いましょう。
忌中見舞いに伺う際は、事前にご遺族の都合を確認し、承認をいただいてから日程を調整するのが礼儀です。
忌中見舞いに伺う際は、「現金」または「お供え物」を持参しましょう。このとき、お悔やみの手紙を添えるとより丁寧な印象になります。
忌中見舞いのお供え物は仏壇に供えるのがマナーです。実際にお供えをするときは、「仏壇にお供えさせていただいてもよろしいでしょうか?」と一言聞いてからお供えしましょう。もし仏壇がない場合、ご遺族に直接手渡ししても問題はありません。
次の項目では現金やお供え物を用意する際の相場や、どのような品物を用意すれば良いのかなど、お供え物の細かな点について解説していきます。
忌中見舞いで包む現金には、香典の代わりといった意味も含まれています。そのため、現金を包む際は不祝儀袋を用意しましょう。
包む金額は、おおよそ3,000~5,000円ほどとされていますが、生前とても親しくしていた場合などは5,000~10,000円を包むのが一般的です。多すぎても少なすぎても悪目立ちしてしまうので、ご自身の立場や年齢、故人様との関係性に応じて決めるようにしましょう。
お供え物を用意する際はお菓子や飲食物、お線香などの消え物を用意しましょう。もし飲食物を持参する場合は、できれば日持ちするものが望ましいです。また、お菓子であればなるべく個包装になっているものを選ぶようにしましょう。
続いて、忌中見舞いに伺う際の服装や、お供え物にかけるのしのマナーについて解説していきます。
忌中見舞いののしは、表書きの上段に「忌中見舞い」または「御供」、下段にお見舞いを用意した方のフルネームを記入するのが一般的です。また、表書きは薄墨で記入するので、間違っても黒墨で記入しないように注意が必要です。なお、水引は白黒・白黄・双銀のいずれかを用いましょう。
ただし、地域によっては紅白の水引を用いる場合もあります。忌中見舞いは地方性が強いものなので、事前に年配者や親族に確認することをおすすめします。
弔事に関わる事柄なので、喪服が思い浮かぶかもしれません。しかし、忌中見舞いの場合は平服が良いとされています。なぜなら、ご葬儀をイメージさせる喪服は、ご遺族が大切な方をなくした気持ちを思い出させてしまうかもしれないからです。
弔事における「平服」はカジュアルな服装ではありません。男性の場合は黒や紺・グレーのダークスーツを指します。ワイシャツ以外はできるだけ黒色で統一し、時計などの装飾品は外しましょう。
女性の場合は、黒・紺・グレーのワンピースまたはアンサンブルなどを着用し、ストッキングやパンプスも黒色で統一します。結婚指輪などは例外となりますが、それ以外のアクセサリーは基本的に控えた方が無難です。
忌中見舞いとは、故人様が亡くなられてから49日目以内にご遺族へお伺いし、お悔やみの気持ちをお伝えする行為のことを指します。たとえば、やむを得ない事情で参列できなかった場合や、生前お見舞いに行こうと思っていたが間に合わなかった場合などに忌中見舞いを行います。忌中見舞いはご遺族の気持ちに寄り添うために行うものなので、故人様のご冥福をお祈りするのはもちろんですが、ご遺族への配慮も忘れずに行いましょう。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
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