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2022-08-12

お通夜では数珠を持参するのがマナー!必要な理由や種類、持ち方を解説

お通夜に参列する際、どのような数珠を持っていったら良いのか分からず悩んでしまったという経験を持つ方も多いのではないでしょうか。数珠はご葬儀の中で使う大切なものなので、使う場面や持ち方のマナーを知っておくと良いでしょう。

今回は、「お通夜に参列する際にふさわしい数珠の選び方」「数珠の持ち方」「なぜお通夜で数珠が必要なのか」という3つの点について解説していきます。数珠のマナーに関するトラブルを防ぐためにも、数珠に対する知識をつけていきましょう。

お通夜で数珠が必要とされる理由

数珠は、お通夜を含めたあらゆる仏教行事において必要となる仏具です。また、僧侶が念仏を唱えた回数を数える際、玉の数を手で手繰りながら行うため「念珠」とも呼ばれています。まずは、お通夜に参列する際になぜ数珠が必要なのかという理由について解説していきます。

理由①煩悩を払うため

数珠が必要な理由として、「煩悩を払うため」というものが挙げられます。仏教の考え方では、人の煩悩は108個あり、その煩悩を108個の玉を連ねた数珠で覆い隠したり、払ったりできると考えられています。

理由②故人様や仏様と結ばれるため

数珠には「故人様や仏様と結ばれる」といった意味も込められています。仏教では、数珠に手を通すことで故人様が行く世界につながれると考えられており、故人様を敬う意味を込めてお通夜で数珠を身につけます。

仏教以外のお通夜では数珠を持参しない

数珠はあくまで仏教行事に必要な道具のため、神道やキリスト教などのご葬儀に参列する場合は必要ありません。また、自分が仏教徒でない場合も数珠の持参は必要ないとされています。

数珠がない場合は必ず購入して持参する

数珠が必要になった場合は、どこで購入すれば良いのか分からない方も多いです。数珠はコンビニやスーパー、100円ショップなどにも売られており、仏具専門店以外でも購入できます。

もしも会場に向かっている途中で数珠を忘れてきたことに気がついた場合、100円ショップやコンビニで用意するのも良い方法です。

他人から数珠を借りて使ってはいけない

数珠は周りの人から借りてはいけないとされています。なぜなら、数珠は持ち主のお守りであり、分身とされているからです。

個人が所有し、故人様に敬意を表すためにお通夜などに持参するものですので、数珠の貸し借りは厳禁です。もし数珠を忘れて参列する場合は、数珠はつけずそのまま手を合わせましょう。

お通夜に持参できる2種類の数珠

世の中には数多くの数珠が存在しますが、ほとんどの数珠は「本式数珠」と「略式数珠」の2種類に分類されます。それぞれの違いや特徴について、下記の項目で詳しく解説していきます。

①本式数珠

本式数珠とは、各宗派で決まった形がある正式な数珠です。ほとんどの本式数珠は、煩悩と同じ数である108個の玉が連なっており、通常二重にして使うのが基本です。

②略式数珠

略式数珠とは、どの宗派の仏教行事にも使用できる汎用性の高い数珠です。「片手数珠」とも呼ばれており、こちらは一重で作られています。また、球の数は特に決められておらず、54個や36個などさまざまです。

数珠には男性用・女性用・子ども用がある

数珠には「男性用」「女性用」「子ども用」の3種類があります。男性用の略式数珠は、玉の大きさが10~18mmと大きめです。また、多くの男性は茶色・緑色・青色・黒色などの落ち着いた色のものを選びます。

一方、女性の略式数珠では、玉の大きさが6~9mmと小さめです。使用されている石は水晶や天然石のものが多く、淡い色合いのものが多いです。また、女性の略式数珠に関しては、玉の形が「みかん玉」や「平玉」になっているおしゃれな数珠もあります。

そして、子ども用の数珠は割れにくいアクリルでできているものが多いです。玉や輪の大きさは、大人用の数珠と比べて小さくなっています。

宗派によって種類・形・色が異なる

略式数珠は基本的にどの宗派にも使用できますが、本式数珠は各宗派で決められている数珠でなければなりません。なお、宗派ごとに玉の色・形・房(梵天房)の種類が異なるため注意が必要です。

お通夜における数珠のマナー

数珠はれっきとした仏具であるため、持ち方や出すタイミングにマナーが存在します。次の項目では、お通夜における数珠のマナーについて解説していきます。

数珠を出すタイミング

基本的にお通夜の間は手にかけていなければならないので、お通夜が始まるタイミングで数珠を用意しましょう。数珠は左手で持っているか、もしくは左手首にかけておきます。

数珠の持ち方

数珠は左手で持つ、もしくは左手に通しておくということを心がけましょう。合掌する際は左手首に通したままか、両手の親指に数珠をかけるようにします。合掌以外の座っている時間は、房が下に来るように手首にかけ、輪は持っているのが基本です。

ただし、数珠の持ち方は宗派によって異なります。上記の持ち方はあくまで一般的なものなので、不安な方は親戚の方や僧侶の方に聞いて確認しておきましょう。

数珠をしまうタイミング

数珠をしまうタイミングは、お通夜が終了した後です。また、お通夜の最中に席を立つ場合などはイスに置かず、ポケットかバックに入れておくようにしましょう。

まとめ

お通夜に欠かせないのが「数珠」の存在です。数珠には「故人様がいる世界への掛け橋」「煩悩を払ってくれる」といった意味があると考えられています。

数珠にはさまざまなマナーがありますが、なかでも人に借りることは大きなマナー違反とされています。もし参列後に数珠を忘れてしまったことに気がついた場合には、誰かに借りるのではなくただ手を合わせるだけにしましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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