2023-02-03
かけがえのないご家族が逝去されるのは、大変つらく悲しい出来事です。人によって異なるものの、場合によっては大事な喪主を務めることになることも考えられます。後悔のないようお見送りをするには、事前の準備と葬儀社選びが重要です。
今回は、お通夜の準備や葬儀社の選び方などについて詳しく解説していきますので、お困りの方は参考にしてみてください。
お通夜とは、ご遺族や故人様と縁の深かった友人・知人などが集まり、故人様との別れを偲ぶ儀式です。従来は、ご遺体の枕元に夜通し灯りを灯し、線香を絶やさずに夜から朝まで見守る儀式でした。
しかし、近年では儀式のスタイルが変化しています。現在では、参列者をお迎えしてから列が途絶えるまでの2時間程度で区切りをつける「半通夜」が主流となっています。
お通夜に伴う準備は、依頼する葬儀社にサポートしてもらえる場面が多いでしょう。しかし、ご遺族が行うべき準備もあります。
・葬儀社に見積もりを依頼する
・世話役を選び、依頼する
・遺影を選ぶ
・お布施を用意する
・お通夜の告知をする
ここからは、上記5つの準備について解説していきますので、抜け漏れがないよう押さえておくようにしてください。
ご葬儀一式の費用を考える際、すぐに全額を把握するのは一般的に難しいとされています。たとえばご葬儀会場を決める場合、寺院や葬儀社の直営場、市営のご葬儀会場などがあり、どれを選ぶかによって金額が変化します。さらに、祭壇の種類やご葬儀の形式などによっても費用は大きく変わるため、最初に考えていた予算にならないことも多いです。
また、「一律◯万円」というプランで契約する方も多いですが、ご遺族全員が求めるご葬儀とは違った内容になっていることも少なくありません。安易に決めてしまうとトラブルが発生するおそれがあるので、葬儀社へ事前の無料見積もりを依頼することが大切です。
葬儀社を選ぶ場合、複数の会社に資料の請求と見積もりの添付を依頼し、信頼のおける葬儀社かどうか見極めましょう。その際、信仰する宗教などのスタイルや予算などを伝えておくとスムーズに比較できます。
世話役とは、ご遺族や喪主以外の「信頼できる人物」のことを指し、喪主をサポートしながらご葬儀に関わるさまざまな問題を引き受けます。一般的に、喪主の負担を軽減する役目を果たします。
世話役を考える際、どのような方に頼むべきか悩む方も多いでしょう。選択肢としては、普段からご遺族と交流のある方や、喪主の意見などをスムーズに聞き入れてくれる職場の方などが挙げられます。また、町内会などですでに決められている方に頼むことも珍しくありません。
世話役を選ぶ際、「立場」がひとつの目安になります。しかし、ご葬儀を円滑に進めるために「コミュニケーション能力」「人柄」なども考慮して選ぶことをおすすめします。
最近では世話役を立てない場合も多くあります。
遺影は、カメラ目線かつピントの合っているカラー写真を選びます。祭壇用に大きく引き伸ばして使用することを加味し、故人様のお顔が10円玉以上のサイズに写っているものを選びましょう。
また、故人様の人格が分かる、自然な写真であることも大切です。誕生日会や旅行時などに撮った写真など、くつろいでいたり楽しんでいたりしている写真がよく選ばれます。
お布施とは、僧侶に対し感謝の意を表して包むお金のことを指します。お布施の相場としては、全国的に150,000~1,000,000円程度です。もちろん、地域によって金額は変わるので、もし迷った場合は葬儀社の方などへ尋ねてみると良いでしょう。
お布施は、郵便番号の書いていない白い封筒か市販の不祝儀袋に入れます。また、文字を書くときは濃墨の筆か筆ペンを使いましょう。
表書きは、中央の上部に縦書きで「御布施」と記入しますが、最初から書いてある場合は、中央下部に縦書きで「フルネーム」または「□□家」と書き入れましょう。裏書きは、左下の右側に住所、左側に金額を記入します。金額は一番上に「金」の文字を入れ、旧字体(壱、弐、参など)を使用するようにしましょう。
なお、場合によっては御車代も必要です。こちらはお通夜やご葬儀で僧侶に足を運んでもらった際、送迎を行わなかった場合にお渡しするもので、1日5,000~10,000円が一般的な額です。
お通夜の日時が決まったら、生前に親交の深かった友人や知人、会社関係の知り合いや団体の関係者などへお通夜の告知を行います。基本的に、メールや電話などを使って知らせることが多いです。また地元ではない方が多く参列する場合、案内状に地図を添付するなどの配慮が重要になります。
お通夜を執り行うにあたり、心の整理がつかずに戸惑う方がほとんどです。お通夜をスムーズに進めるためにもしっかりと用意し、納得のいく形で大切な故人様をお見送りできるようにしたいものです。ただし、身内だけでは難しいことも多くあるので、困ったときは信頼できる葬儀社に連絡を入れて相談することをおすすめします。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
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