2020-07-09
急なご葬儀で慌ててしまった結果、香典袋にお金を入れ忘れたという方は意外にも多いようです。こんな時、香典が入っていなかったことを会葬者に伝えるべきなのか、香典返しはお渡しすべきなのか、悩まれるかと思います。
そこで今回は、香典袋に香典が入っていなかった時の対応と香典返しについてご紹介します。
香典袋に香典が入っていないという事態が起こった場合、香典の中身が入っていないことに気付いたタイミング、つまり、会計係が香典の中身を確認する「香典開き」を行うタイミングで対処方法が変わります。
ご葬儀では、受付は基本的に2名以上をたてて行い、その中の会計係となった方が、受付から少し離れた場所にある帳場で香典が中袋に記載されている金額と合っているかを確認します。ただし、香典開きのタイミングはご葬儀の形式や地域での慣習によってはご葬儀後に行われることがあります。
ご葬儀当日に香典開きを行い、香典が入っていないことに気付いた場合は、判明した時点で葬儀社の方や会計の方などの第三者からご本人に伝えていただきましょう。
・相手から連絡があった場合
ご葬儀後に、「家に帰ったら、用意していたお金が残っていた」「中身を入れ忘れたかもしれない」と連絡が入る場合があります。その時は、お断りをせず、お礼を述べて香典を受け取りましょう。なお、その際は他の会葬者の方と同様に香典返しを贈ります。
・相手から連絡がない場合
ご葬儀後に香典開きを行い、香典が入っていないと分かった場合は、相手から連絡があるまでは、香典が入っていないことを伝えるのは避けましょう。
故意に香典を入れなかったということは、まずないでしょうから、この場合は、香典袋に記載された金額を受け取ったものとして、香典返しをするのがよいでしょう。
香典が入っておらず、相手からの連絡がなかった場合、香典返しをどうすればよいか悩まされることと思います。この場合、お礼状だけを送るという意見もありますが、相手が中身を入れ忘れたことに気付いていない場合、香典返しの品がないことを失礼と感じるでしょう。
そのため、香典が入っていなかった場合、お気持ちをいただいたと受け止め、香典返しを贈るのが望ましいでしょう。
ご不幸は突然やって来るため、香典を用意するにあたり慌てていたために香典を入れ忘れてしまった、ということはイレギュラーではありますが意外とあります。慌てることなく対応するためにも、どのように対処すればよいのかを分かっておくとよいでしょう。
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