2019-09-27
訃報は季節を問わず突然やってきます。それが40℃近い気温になる夏だろうと。夏の時期は、お盆などで喪服を着る機会が多く、服装に悩まれる方も多いのではないでしょうか。ジャケットはずっと着ていなければいけないのか。半袖やノースリーブ・サンダルなどで参列してもよいのか。子どもたちは夏用の制服で参列しても大丈夫なのか。
そこで今回は、夏のご葬儀に参列する際の服装や着こなしマナーについてご紹介します。
夏の時期のご葬儀にはどのような服装で参列するのが失礼にあたらないのでしょうか。以下に夏の時期のご葬儀での服装・身だしなみをまとめましたので、ご参照ください。
男性の服装は、夏場であっても上下黒のダークスーツに、黒いネクタイ、白いワイシャツ、黒い靴という喪服の基本的なスタイルは変わりません。
しかし、暑さが厳しい夏の時期に、春・秋・冬に着用するスリーシーズンものの生地が厚く裏地がある喪服を無理に着用すると体調を崩す恐れもあります。そのため、多くの方は生地が薄く裏地がない夏用喪服を着用されます。
他にも、夏用の弔事用ネクタイもあります。紗織り(しゃおり)と呼ばれる織り方がなされ、薄くて軽いネクタイになっています。見た目がとても涼しげなので、用意しておくと便利でしょう。
真夏の屋外でもご出棺を待つ際は、男性はジャケットを着用します。そのため、熱中症にならないように気を付けましょう。熱中症の予防策として、適度な水分補給と共に保冷剤をハンカチで包んで身に着けておくとよいでしょう。
また、ご葬儀会場への移動中やご葬儀が終了した後は、喪服のジャケットを脱いでも失礼にあたりません。しかし、半袖シャツを着用する場合は、ご葬儀・告別式の間は長袖のジャケットを着用していなければなりませんので、注意が必要です。
ご葬儀では、女性は極力肌を見せないことが基本的なマナーになりますが、夏の時期のご葬儀では、半袖のワンピースの喪服を着用してもマナー違反にはなりません。ただし、肌の露出が多くなるノースリーブのタイプの喪服は避けましょう。
足元は、黒色の薄手のストッキングに黒のデザインがシンプルなパンプスを選ぶようにしましょう。夏だからと、素足にサンダルやミュールで参列するのはマナー違反になりますので注意が必要です。
また、ご葬儀は基本的にエアコンの効いた会場で行われます。エアコンの冷え過ぎに弱い方は、何か一枚羽織るものやひざ掛けなどを用意するのもいいかもしれません。
幼稚園や学校の制服がある場合は、夏用の制服でご葬儀に参列しても問題ありません。幼稚園や学校の制服がない場合は、黒や紺、グレーなどの落ち着いた色の服装でご葬儀に参列させるようにしましょう。
また、小さなお子さんの場合は、地面からの熱の影響を受けやすいので通気性のよい服装を選ぶとよいでしょう。
黒色の喪服は太陽の熱を吸収しやすく、夏の時期には特に暑さを感じやすいと思います。春・秋・冬に着用するスリーシーズンものの生地が厚く裏地がある喪服を無理に着用すると体調を崩す恐れ危険性がありますので、夏用喪服を用意するなどの暑さ対策をしっかりしてご葬儀に臨みましょう。
60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。
お通夜やご葬儀では、ご遺族は深い悲しみの中にいらっしゃいます。ご葬儀でのマナー違反などにより、相手の方々に失礼があれば、関係に亀裂をもたらすかもしれません。そのような事態を防ぐためにも、ある程度の心構えと準備は日頃から整えておく必要があるでしょう。そこで今回は、ご葬儀に適した服装を解説いたします。
ご葬儀とは、故人様のご冥福を祈り、あの世へお送りするための大切な儀式です。したがって、さまざまなマナーが存在します。それは、子どもについても例外ではありません。最期の別れという悲しみの席では、くれぐれもお相手に失礼のないよう、大人の配慮が必要です。
ご葬儀へ向かう際、どのハンカチを持って行こうか、悩んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。ハンカチはお出かけの際にも必要になるアイテムですが、基本はしまっておくものであるため、どのようなデザインでも問題ないだろうとお考えになる方も少なくないでしょう。