2022-09-16
大切なペットが亡くなった際、気になるのが「その後の供養」なのではないでしょうか。ペットが亡くなった場合も人と同じように火葬を行い、供養するのが一般的です。しかし、ペット火葬にはさまざまなプランがあり、プランによって火葬費用も異なるため、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も少なくありません。
今回は、ペットが亡くなった際の火葬にかかる費用はいくらなのか、返骨してほしい場合にはどのような方法を取れば良いのかなど、ペットの火葬について詳しく解説していきます。大切なペットをお見送りするためにも、火葬プランや内容、料金をしっかりと把握し、悔いのない供養をしてあげましょう。
ペットの火葬にかかる費用は、施設・火葬プラン・ペットの体重によって前後します。ペットの火葬は主に「ペット霊園に併設されている火葬場」「訪問火葬車」「自治体」のいずれかで行われますが、この3つの特徴については別の項目にて詳細を説明します。
次に料金を左右するのは火葬プランです。一般的に、「合同火葬」「個別火葬」「立会火葬」の3つの中から選ぶことになるので、次の項目ではこの3つのプランの内容や料金の詳細について解説していきます。
合同火葬では他のペットと一緒に火葬するため、基本的には返骨やお骨拾いに対応していません。そのためペット火葬の種類の中では最も安いプランとなり、合同火葬の料金相場は下記のようになります。
体重 | ペットの種類 | 料金相場 |
---|---|---|
0~1kg | 極小動物 | 5,000~15,000円 |
1~5kg | フェレットなど | 15,000~20,000円 |
5~10kg | 猫・うさぎ・ダックスフンドなどの小型犬 | 20,000~25,000円 |
10~25kg | 柴犬・ボーダーコリーなどの中型犬 | 25,000~30,000円 |
25~30kg | ダルメシアンなどの中型~大型犬 | 30,000~40,000円 |
30~40kg | レトリバー・秋田犬などの大型犬 | 40,000~55,000円 |
40kg以上 | セントバーナードなどの超大型犬 | 55,000~65,000円 |
個別火葬では、その名のとおりペットを個別に火葬します。出棺までは立ち合いが可能ですが、火葬や納骨に関しては業者に一任する形となり、基本的には返骨が不可能な場合が多いです。個別で火葬した場合の料金相場は下記の表をご参照ください。
体重 | ペットの種類 | 料金相場 |
---|---|---|
0~1kg | 極小動物など | 15,000円ほど |
1~5kg | フェレットなど | 15,000~20,000円 |
5~10kg | 猫・うさぎ・ダックスフンドなどの小型犬 | 20,000~25,000円 |
10~25kg | 柴犬・ボーダーコリーなどの中型犬 | 25,000~35,000円 |
25~30kg | ダルメシアンなどの中型~大型犬 | 35,000~45,000円 |
30~40kg | レトリバー・秋田犬などの大型犬 | 45,000~55,000円 |
40kg以上 | セントバーナードなどの超大型犬 | 55,000~66,000円 |
立会火葬は人と同じように火葬を行う形式で、出棺・火葬・お骨拾い・納骨などすべてに立ち会えます。料金は他の火葬方法と比べて高くなりますが、手厚く供養してあげたい方にはおすすめの方法です。立会火葬の料金相場を下記の表でチェックしてみましょう。
体重 | ペットの種類 | 料金相場 |
---|---|---|
0~1kg | 極小動物 | 15,000~20,000円 |
1~5kg | フェレット | 20,000~25,000円 |
5~10kg | 猫・うさぎ・ダックスフンドなどの小型犬 | 25,000~30,000円 |
10~25kg | 柴犬・ボーダーコリーなどの中型犬 | 30,000~40,000円 |
25~30kg | ダルメシアンなどの中型~大型犬 | 40,000~45,000円 |
30~40kg | レトリバー・秋田犬などの大型犬 | 45,000~60,000円 |
40kg以上 | セントバーナードなどの超大型犬 | 60,000~70,000円 |
ペットを火葬する方法は、ペット霊園での火葬と、訪問火葬車での火葬、自治体での火葬の3種類があります。料金が比較的高いのはペット霊園での火葬ですが、業者によってはペット霊園でも訪問火葬車と同等、またはそれ以下の料金になる場合もあります。
近年、一般的になっているのがペット霊園での火葬です。火葬設備が整っているペット霊園に足を運び、火葬を行います。また、プランによっては出棺から納骨まで立ち合いが可能です。
訪問火葬車は、ご自宅の近くに火葬車が出向き、社内で火葬を行う方法で、ペット霊園に行くのが困難な方に適しています。ただし、においや煙が発生してしまうため、近隣住民への配慮が必要です。
ペット霊園での火葬や、訪問火葬車の料金が負担になる場合、自治体に火葬をお願いする方法もあります。料金の相場は各自治体によりますが、無料~30,000円ほどで火葬が可能です。また、持ち込みか引き取りかによっても料金が変わってきます。
ペットの火葬を自治体にお願いする場合、覚えておかなければならない注意点が存在します。大切なペットをお見送りするための火葬ですので、注意点を理解したうえで、どの火葬方法にするのか検討しましょう。
自治体に火葬をお願いする場合、基本的に返骨されない場合もあります。なぜなら、ペットが亡くなった場合は一般廃棄物として処理されるからです。
人には「墓地、埋葬などに関する法律」が定められている一方、ペットの場合は「廃棄物の処理および清掃に関する法律」が適用されます。手厚く見送ってあげたいと思っているのであれば、自治体以外の施設で火葬することをおすすめします。
ペットを火葬する部署は自治体によって異なります。多くの自治体は「環境局」が担当していますが、なかには「衛生部署」や「清掃部署」が担っている場合もあります。自分の住んでいる自治体の担当部署を確認する場合は、まず環境局に連絡するのがおすすめです。
ペットの火葬の料金は、火葬施設の種類や火葬プラン、ペットの体重などによって変わっていきます。火葬施設はペット霊園と訪問火葬車の2種類があり、ペット霊園の方が比較的料金が高い傾向にあります。また、火葬プランは「合同火葬」「個別火葬」「立会火葬」の3種類があり、かかる費用がそれぞれ異なる点に注意が必要です。
その他にも、自治体に火葬を依頼するという方法もありますが、「一般廃棄物」として処理されてしまうため、安易に決めるのはおすすめできません。大切なペットのためにも、火葬プランと料金を吟味し、後悔のない火葬方法を選んであげましょう。
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