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2021-12-24

お通夜に数珠は必要?取り出すタイミングや持ち方のマナーを紹介します

急にお通夜に参列することになった際に「数珠がない」と慌てた経験はありませんか。また、どのような数珠を持参すべきかと悩んだ経験のある人もいるでしょう。

そこで今回は、普段使う機会の少ない数珠を取り出すタイミングや持ち方のマナーについてご紹介します。いざというときに困らないよう、ぜひ参考にしてみてください。

お通夜に参列する際に数珠が必要な理由は?

お通夜に参列するときには、数珠を持って行くのが当たり前になっていますが、持参する理由を知らない人もいらっしゃるのではないでしょうか?

仏教では、人には108の煩悩があるといわれています。煩悩とは、人が生きている間に感じる苦しみの原因とされているもの。数珠は108の珠がつながっており、人の煩悩を払ってくれる役目があるとされています。

数珠に手を通すことで、仏の世界と現世とを結ぶ懸け橋ができるといわれています。数珠を持つことで仏様や亡くなられた人を敬うことになるため、参列者もお通夜に数珠を持参する習慣ができたのです。

お通夜に持参する数珠の種類

数珠には本式数珠と略式数珠の2種類があります。ここからは、それぞれの違いについて詳しく解説します。

本式数珠

本式数珠には、数珠が108あります。基本的に、数珠を二重にして使います。日蓮宗は本式数珠を使うことが多いです。

略式数珠

略式数珠は、珠の数に決まりはないです。本式数珠を簡単にした作りになっており、一重の形式です。宗派に関わらず誰でも使用できることから、宗派が分からなくても問題なく使えます。

お通夜で数珠を取り出すタイミング

お通夜の際、お焼香になってから慌てて数珠を取り出す人がいますが、これは数珠を出すタイミングとして間違っています。

お通夜に参列するときは、はじめから数珠を取り出しておきましょう。左手に持つか、左手首に通しておき、お通夜が終わってから外しましょう。

【マナー】数珠の適切な持ち方

場面ごとの数珠の適切な持ち方があります。宗派によって正式な持ち方がありますが、ここでは、どの宗派でもマナー違反にならない持ち方を紹介します。

<数珠の持ち方>

・使わないときの持ち方:左手で持つ。

・座っているときの持ち方:房を下にし、輪を持つ。あるいは左手首に輪を通す。

・合掌するときの持ち方:左手首に輪を通し合唱する。左手の親指と人差し指の間にかけて合掌する。両手の親指以外を輪の中に入れて合掌する。

数珠を使わないときは、輪の中に手首を通した状態でも構いませんが、基本的に左手で持っておきましょう。合掌するときには親指で軽く押さえておくと良いです。

数珠を使う際にNGとなるマナーは以下の通りです。

・椅子に置く

・ポケットにしまう

・バッグにしまう

数珠はお通夜のはじめから最後まで持っておきましょう。お焼香するときにだけ取り出し、以外は椅子に置いたり、ポケットやバッグにしまったりすることは、マナー違反です。

急なお通夜で数珠がない場合はどうすればいい?

急なお通夜で数珠が見つからない、元々数珠を持っていない場合、数珠なしでお通夜に行くことは無礼です。数珠は近隣のお店で購入できますので、あらかじめ準備しておきましょう。

購入できる可能性があるお店は以下の通りです。

・百貨店

・葬儀場

・紳士婦人服販売店

・仏壇仏具の専門店

・コンビニ

・ホームセンター

・100円ショップ など

仏壇仏具の専門店や百貨店では、本式数珠を販売していますが、それ以外のお店では、略式数珠の販売が主になります。お通夜まで日数があればネットで購入することもできますが、ネット通販の場合、到着するまで日数がかかるので注意しましょう。

最近では、お通夜に参列するときに持参するのは略式数珠が一般的です。ただし、略式数珠にも男性用と女性用があります。

・男性用・・・大きな珠。黒系。

・女性用・・・小さめの珠。ピンクや白など淡い色。

男性用と女性用では見た目も大きく異なるので、間違えることはないでしょう。

数珠を人から借りるのはNG

お通夜に数珠を持参するのは仏様や亡くなった人への敬意を表すためです。たとえ数珠を忘れたとしても、お通夜に参列ができなくなるわけではありません。

周囲の人が数珠を持参しているのに自分だけが持っていないのは恥ずかしいという気持ちから、知人や家族に数珠を借りたくなるかもしれませんが、数珠を持ち合わせていないからといって人から借りるのはやめましょう。

数珠は持ち主のお守りとなるものです。神社仏閣で購入したお守りをほかの人と共有することはないのと同様に、数珠を他の人と共有してはいけません。

お通夜を自宅ではなく会館でされている場合、貸出用の数珠をご用意している会館もございますので、スタッフに尋ねてみるのもよいでしょう。また、コンビニでも販売していることがあるので、焦らずに対処しましょう。

まとめ

今回の記事では、お通夜には数珠を持参する理由と、数珠の持ち方のマナーについて解説しました。

数珠を持参することで、仏様や亡くなった人への敬意を表すことができます。数珠はお通夜のはじめから最後まで左手で持っておきましょう。座っているとき・使わないとき・合掌するときによって数珠の持ち方は異なります。

・使わないときの持ち方:左手で持つ。

・座っているときの持ち方:房を下にし、輪を持つ。あるいは左手首に輪を通す。

・合掌するときの持ち方:左手首に輪を通し合唱する。左手の親指と人差し指の間にかけて合掌。両手の親指以外を輪の中に入れて合掌する。

数珠はコンビニや100円ショップでも販売しています。人に数珠を借りることは良いことではありません。急なお通夜でも他人に数珠を借りずに購入して参列しましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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