2020-11-06
企業に勤めている方であれば、会社関係の方、例えば会社の上司や同僚、またはそのご家族などのご葬儀に参列して香典を出すことがあります。その時に悩むのが、会社関係の方のご葬儀での香典に関するマナーではないでしょうか。
そこで今回は、会社関係で香典を出す場合の香典の出し方や香典の相場、表書きの書き方などについてご紹介します。
会社関係でご葬儀がある場合、面識のある方が亡くなられたようであれば、できるだけご葬儀に参列するのがマナーとなります。ただし、同じ会社でもほとんど面識がなく、普段あまり一緒に仕事をすることもないようであれば、ご葬儀に参列しなくても問題ないでしょう。
なお、会社の上司や同僚のご家族が亡くなられた場合は、故人様と面識がなくともご葬儀に参列したり、香典のみをお渡しすることもできます。
会社の就業規則で「慶弔規定」がある場合は、そちらに基づいて香典を出しましょう。会社名や社長名、部署名などで香典を出す場合は、それぞれの立場や関係性に応じて香典を出しましょう。
会社の規定と関係なく個人で香典を出したり、同僚数名の連名で香典を出す方法もあります。この場合、それぞれの立場や相手との関係性に見合った金額を包むようにするとよいでしょう。
なお、個人的に香典を出したり、同僚と香典を出す場合、会社で取り決めている香典の出し方があることもあります。そのため、事前に上司や総務の方などに確認しておくことをおすすめします。
会社関係の方のご葬儀に参列する際に包む香典の額の相場は、社内での立場によってそれぞれ変わってきますが、一般的には亡くなられた方が上司や同僚(部下)の場合は3,000円から1万円程度が多いようです。
会社関係の香典の相場
故人様の立場 | ご自身の年齢 | |
20代~30代 | 40代~50代 | |
上司 | 5,000円~ | 1万円~ |
上司のご家族 | 3,000円~ | 5,000円~ |
同僚・部下 | 5,000円~ | 1万円~ |
同僚・部下のご家族 | 3,000円~ | 5,000円~ |
会社から故人様に対して、もしくはご遺族に香典を出す場合、香典袋の表書きの書き方には様々な形式があります。
会社関係の香典袋の表書きにおいて代表的な書き方は、会社の社長名で香典を包む形式です。社長の名前が中央になるようにして、「代表取締役 ○○」とします。社長の名前の横には小さく社名を記します。
企業に勤められている方であれば、ご葬儀に上司の代役として参列することも考えらます。その際の香典袋には、右側に会社名を記入し、真ん中上部に部署もしくは役職名とその下にご自身の名前を記入します。そして、名前の下には代理で参列することを表す「代」を書き添えます。
なお、代理でご葬儀に参列する場合、名簿には「上司の名前+代」と記帳します。上司から名刺を預かっている場合は、名刺の右上に「弔」と記入するほか、名刺の下辺りに「上司に代わり本日参列させていただきます。 山田太郎」などと書き添えておき、香典と共に受付の方に渡しましょう。
部署でまとめて香典を包む場合は、中央に「○○部一同」のほかに、そのすぐ右に社名を記入します。
また、社内の仲間内で香典を包む場合、香典の表書きの連名はどんなに多くとも3名までにとどめておきましょう。それ以上の人数になってしまうと見えづらいですし、何よりご遺族に失礼となってしまいます。
もし3名以上の方で香典を包む場合は、代表者の名前を中央に記入し、その左に「他一同」を書き添えましょう。なお、その際は別紙に「香典を包んだ全員の名前」と「いくら包んだのか」をまとめて、中袋に納めましょう。
会社関係の方に香典を出す場合、会社によって様々なルールやマナーがあることがありますので、事前にしっかり「慶弔規定」を確認したり、上司や先輩社員に確認しておくとよいでしょう。
なお、一般的な香典袋の正しい書き方に関しては、以下の記事でご紹介しておりますので、是非ご参照ください。
香典袋の正しい書き方をご紹介!
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