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2020-06-26

家族葬を後から知った時、香典や弔問はどうすべき?

家族葬はごく限られたお身内だけで行われるご葬儀の形式です。そのため、亡くなられたことや家族葬が執り行われたことを後から知り、香典をお渡ししたいがどうすればよいか分からないと悩まれる方も多く見受けられます。

そこで今回は、家族葬を後から知った時の香典や弔問はどうするべきかについてご紹介します。

家族葬を後から知った時の香典はご遺族へ確認を

家族葬は会葬者を限定して行われる形式のご葬儀ですので、亡くなられたことやご葬儀が執り行われたことを後から知った方が、香典をどのようにお渡しするべきか判断に迷われるといったことが多く見受けられます。

そのような時は、まずご遺族に連絡を取り、香典をお渡ししたい旨を伝えて、受け取ってもらえるかを確認します。家族葬を執り行われたご遺族の中には香典を辞退し、お身内だけで故人様を静かに悼む意向を持つ方が多くいらっしゃいます。そのような時はこちらの気持ちを押し付けることはせずに、何よりもご遺族の意向を大切にしましょう。

家族葬後の香典のお渡し方法

ご遺族から香典を受け取ってもらえる旨の了解を得たら香典をお渡ししますが、基本的に香典は直接手渡しするのがマナーになります。しかし、住まいが遠方である、高齢のためどうしても直接訪問がかなわない時などは、郵送にて香典をお送りしても問題ありません。以下より詳しく見て参りましょう。

ご自宅を弔問して直接渡す

ご遺族から香典を受け取ってもらえる旨の了解を得た上で、必ず先方のご都合のよい日時をお伺いしてから、後日、香典を用意してご自宅まで弔問します。

弔問は故人様を悼み、大切な方を亡くされたご遺族にお悔やみを申し上げるために行われます。ここで何よりも配慮したいのは、自身が故人様を偲びたいという気持ちではなく、ご遺族への配慮です。もし、故人様が会社や取引先の関係者だった時は、勝手に弔問をすることはせずに、まずは上司に相談をして、その上でご遺族に連絡を取ります。

現金書留にて香典を郵送

現金書留にて香典を郵送する際は、郵便局にて不祝儀袋が収まるサイズの現金書留用の封筒を購入して送付します。現金を直接、現金書留の封筒に封入してはいけません。現金はまず不祝儀袋に入れ、さらにお悔やみのお手紙を同封してお送りしましょう。

準備ができたら郵便局の窓口にて郵送料を支払います。郵便局は基本的に平日のみ開いていますが、ゆうゆう窓口のある支店ならば週末や祝日でも郵送業務を受け付けてもらえます。

なお、香典を郵送する際の注意点などに関しては以下の記事で詳しく紹介しております。ご興味のある方はぜひご参照ください。

香典を郵送する際のマナー。郵送するタイミングや同封する手紙の書き方

香典の代わりに供物や供花を送る方法

香典の代わりとして供物や供花を送ることもできます。しかし、香典と同様にご遺族がはっきりと供物や供花の辞退を表明している時は、無理に送ることはマナー違反になります。そのような連絡がないか、訃報連絡のはがきやご葬儀の案内をよく確認しましょう。

供物

お元気だった頃の故人様がお好きだったもの、ご遺族が好まれるようなものを選びましょう。一般的な例として、ご進物用のお線香やお菓子、缶詰や果物などがよく選ばれています。お菓子は御霊前に供えられた後でご遺族が召し上がることになりますから、生菓子など賞味期限の短いものは避けて、和菓子や洋菓子、ゼリーなど日持ちのする品を選びます。

供花

供花は籠花、アレンジメント、スタンドなど種類は様々あり、一般的に供花に使われる花は、菊やユリ、カーネーションの他に、故人様が生前お好きだった花を選べばご遺族にも喜んでもらえるでしょう。供花は葬儀社に依頼する他にも、昨今ではインターネット上から花屋に注文することも可能です。

家族葬後に弔問にお伺いする時期

家族葬が行われた後でご自宅に弔問にお伺いするタイミングは、いくつかの守るべきマナーがあります。以下より弔問のタイミングと流れについて具体的に見て参りましょう。

まず、弔問のタイミングはご葬儀後から四十九日以内にお伺いします。弔問自体にここでお伺いすべき、という決まりはありませんが、少なくともご葬儀直後のご遺族は様々な手続きでお忙しい時期であり、弔問は避けた方がよいという意見もあります。

そのため、ご心配な時は前もってご遺族に相談し、確認を取ってから弔問に伺いましょう。弔問はご遺族に対応の時間を取らせることになりますので、家族葬の後で大勢の弔問客が訪れ、ご遺族はそれに掛かり切りとなっては申し訳ありません。弔問のタイミングを相談する時は、ご遺族のご都合に合わせる心づもりが大切です。

ご自宅に弔問する際の流れ

ご自宅へ弔問にお伺いする際の流れは、以下のようになります。

① 弔問にお伺いする日程をご遺族に相談し、必ず事前に連絡をしてから伺います。
② ご遺族に挨拶をしますが、この時多くの言葉を発する必要はありません。「この度は御愁傷さまです」「この度は突然のことで」と、短く簡潔な言葉で弔意を表します。
③ 線香をあげます。この時、故人様の生前の思い出話など溢れてくるかも知れませんが、あまり長居をするのはマナー違反になります。
④ 帰り際には、ご遺族を力づけるような言葉をいくつかおかけしましょう。

まとめ

家族葬が行われたことを後から知った時、何か今から自分にもできることはないだろうかと悩まれる方は多いものです。しかし、家族葬を執り行ったということは、ご遺族や故人様に尊重されるべき考えがあってのことです。そのことを念頭に、しっかりとご遺族の意向を確認した上で、香典や供物、供花などで弔意を表すのがマナーになります。もし香典など辞退をされている時は、お手紙を書くなどでも十分にあなたの弔意は伝わるはずです。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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