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2024-10-18

送骨とは?流れやかかる費用、供養の方法について解説します

近年では、さまざまな供養方法を選ぶことができます。そのような中で、「送骨」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。送骨とは新しい埋葬法で、言葉通り寺院や霊園にご遺骨を送りご供養してもらうというものです。今回は、送骨が行われるケースと費用相場、送骨を行う場合の流れについてご紹介いたします。

送骨とは

送骨は「送骨納骨」とも呼ばれており、読んで字の如く、霊園や寺院にご遺骨を送り、ご供養をお願いすることです。ご遺骨は骨壺に収納し、郵便で送ります。到着したご遺骨はそのまま永代供養墓に埋葬され、供養されるという仕組みです。

一般的なご供養といえば、ご葬儀を終えたあとのご遺体を火葬場でご遺骨にして、骨壺に収めたらお墓へ埋葬するというものです。しかしながら、現代ではさまざまな事情や状況により、お墓への埋葬が難しいご家庭が増えています。お墓での供養が難しい理由として、以下のような事情が考えられます。

・ご家族の急な死でお墓を探せず(または購入費用が捻出できず)、ご遺骨が自宅に保管されたままになっている

・お墓が遠方にあるため納骨が難しい

・お墓を守る後継者がいない

・ご遺族が高齢で、今後の十分な供養が難しい

・お墓を別の場所へ移動する改葬(かいそう)を行い、元のお墓に埋葬された複数のご遺骨を新しいお墓に移すのが難しい

このような事情を抱えられている場合、その方々の多くが選択するのが送骨なのです。

送骨にかかる費用

遺骨を送る 費用は、送骨先や距離、送骨方法にもよりますが、専門業者へお願いする場合の一般的な相場は20,000~70,000円ほどです。これはあくまで目安であり、送骨されるご遺骨の数などによって異なります。

また、業者によってサービスの内容が異なる点にも注意が必要です。送骨キットや送骨セットが送られてくる場合や、掘り起こすところから送るまでの準備を全て請け負ってくれる場合、包むまでの準備はご遺族の負担になる場合などさまざまです。お問い合わせや見積もりの際は、サービス内容や金額をしっかり確認するようにしましょう。

なお、ご自身で送骨を行う場合は、ご遺骨の引き取り先とご相談の上、郵便局(日本郵便)から送ります。ご遺骨を送ってはいけないという法律はありませんが、大手の佐川急便やヤマト運輸ではご遺骨を配送するシステムがないため、受け付けてもらえません。

送骨を利用する流れ

ここからは、送骨を利用する場合の一般的な流れをご説明いたします。具体的な順番や方法は業者によって異なるため、送骨を行う業者や、ご遺骨を受け入れてくれるご契約先との打ち合わせはしっかりと行うようにしましょう。

<送骨を利用する流れ>

①供養方法・場所を決める

②送骨キットを受け取り梱包する

③火葬許可書を同封する

④遺骨を送る

⑤納骨してもらう

①供養方法・場所を決める

後悔のないようにするため、ご遺骨をどのように供養したいか、合祀で良いのか個別が良いのか、自然葬が良いのかなど、さまざまな方法の中からご家庭に合ったご供養方法を探します。ご遺骨をどこへ送るのが良いか迷った場合、送骨の業者、またはご遺骨の受け入れ先に伺ってみるのも良いでしょう。送骨を行う業者には、ご遺骨一体分の費用、何人分まで送れるかの確認などをしておくのがおすすめです。

②送骨キットを受け取り梱包する

ご供養先が決まったら、送骨キットの有無を確認します。送骨キットの場合は包み方や送付方法が詳しく書かれていますので、その通りに包装しましょう。

送骨用のキットや専用の箱がない送骨業者を利用する場合は、送る準備をご自身で行う必要があります。用意するものは、骨壺を入れるための段ボール、骨壺が割れないための衝撃吸収材、ガムテープ、ビニール袋です。骨壺の蓋をテープで固定してからビニール袋へ入れ、木製の骨箱に納めたら、衝撃吸収材をしっかりと巻いて段ボールに梱包します。

③火葬許可書を同封する

送骨の際には、ご遺骨を埋葬するための書類も同封します。これは、墓地や埋葬等に関する法律で定められており、火葬許可証(埋葬許可証)、改葬許可証のいずれかがないと埋葬できないためです。特に、仲介業者を利用して送骨する場合は、その他の書類も必要になる場合があるため、送る前に同梱すべき書類を確認しましょう。

④遺骨を送る

包装したご遺骨を郵便局へ持ち込んだあとは、段ボールに「割れもの注意」「天地無用」のシールを貼ります。次に、伝票へ住所や名前、送り先などの必要事項を記入したら、送る品物の欄に「遺骨」と記載します。壊れ物、下積み・逆さま厳禁の欄に丸を付け、段ボールにしっかりと貼り付けて窓口へ預けましょう。

⑤納骨してもらう

送骨後の納骨では、立ち合う必要はありません。ご遺骨は、永代供養先で管理していただくだけなので、このあとにご遺族ができることはお墓参りへ行き、必要に応じて法要を執り行うことのみです。なお、送骨後には、埋葬先から納骨通知が届く場合があります。

送骨したあとの供養方法

送骨を行う場合、送骨を任せる業者や埋葬先を選択することができます。送骨後にどのような方法で供養してもらうのかを確認し、ご遺族で話し合って納得できる方法を選びましょう。

送骨は、新しいお墓を建てるよりも費用を抑えられるという利点があります。ただし、送骨されたご遺骨は、元のお墓に戻すことが基本的に不可能な場合が多いです。そのため、ご遺族の他にご親族の方々がいる場合、独断で送骨を行うと、そのあとに大きなトラブルへと発展する可能性があります。送骨を決断するにあたっては、ご親族の方々としっかり話し合うことが重要です。

合祀墓

合祀墓では、ご遺骨到着後、骨壺からご遺骨が取り出され、他の方々のご遺骨と一緒に埋葬されます。費用は、30,000~300,000円程度です。なお、他の方々のご遺骨と混ぜられるため、あとから思い直してもご遺骨が二度と取り出せないというリスクがあります。

納骨堂

霊園、または寺院の屋内スペースに、ご遺骨を安置します。すぐに他のご遺骨と混ぜられることはありませんが、費用は合祀墓より高額になります。数やスペースの大きさにもよりますが、一体で200,000~1,800,000円程度が相場です。また、永代供養付きの一般墓は、700,000円程度が相場です。

なお、個別で安置される場合でも、個別でご供養される期限が設けられている場合があります。期限が過ぎれば合祀墓にご移送されますので、そのあとは改葬が不可能になります。送骨前に、お送り先の霊園や寺院へ個別での安置期限を確認しておきましょう。

海洋散骨

海洋散骨業者へ送骨する委託散骨では、50,000~100,000円程度が相場です。ただし、海洋散骨をしてもらうには、ご遺骨を細かく砕く粉骨(ふんこつ)を行う必要があります。粉骨代の料金が別でかかる場合もありますので、見積もりの時点で確認しておきましょう。なお、散骨の場合も、お手元にご遺骨は残りません。

樹木葬

樹木葬では、墓石の代わりに樹木が植えられ、ご遺骨は樹木の周りに埋葬されます。合祀墓のようにご遺骨が取り出されて他のご遺骨と混ぜられる場合や、骨壺のまま埋葬できる場合があります。

また、樹木葬では場所や環境、他のご遺骨と混ぜるか個別でご供養するかなどによって、金額に大きな差が生じる点に注意が必要です。相場は300,000~700,000円程度ですが、樹木は墓石と異なり、枯れるリスクがあることも念頭に置いておきましょう。

まとめ

送骨を選択するご家庭には、それぞれの事情があります。中には、送骨することに対して引け目を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。そのため、一人で送骨や受け入れ先を決断してしまうのは避けましょう。ご遺骨のお取り扱いに関する問題は、ご家族やご親族とよくご相談した上で決めるよう心がけ、後々のトラブルにならないよう配慮を欠かさないことが大切です。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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