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2022-12-16

初七日法要のお返しとは|費用相場や渡すタイミング、添える手紙の例文を紹介

初七日法要とは、故人様が亡くなられてから初めて執り行う追善供養です。法要を行った際、参列者から香典をいただくことがありますが、「初七日法要でも香典返しは必要?」「のしや表書きの書き方は?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

今回は、初七日法要のお返しに最適な品物の選び方・渡すタイミング・金額相場・用意する際のマナーなどについて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

そもそも初七日法要とは

初七日法要とは、故人様が亡くなられてから7日目に行う法要を指します。仏教では亡くなられた日を1日目と数えるため、仮に11月1日に亡くなった場合、11月7日が初七日(しょなのか・しょなぬか)にあたります。

初七日法要は、仏教にとって大切な意味のある儀式です。仏教では、亡くなられてから四十九日までは、7日間隔で閻魔様からの裁きを受けるとされています。初七日は初めて裁きがくだされる日とされており、ご遺族は故人様に良い裁きとなるよう、法要を通してお祈りを行います。

「繰り上げ初七日」「繰り込み初七日」とは

初七日法要は、本来ご葬儀と分けて執り行われます。しかし、近年はさまざまな事情で7日後に集まるのが難しくなってきており、ご葬儀と同日に行うケースが多くなってきました。同日に行う初七日法要を「繰り上げ初七日」または「繰り込み初七日」といいます。

繰り上げ初七日とは、火葬の後に初七日法要を繰り上げて行う方法です。一方、繰り込み初七日は、告別式やご葬儀の中に「初七日法要」を繰り込んで行う方法です。どちらの方法で行うかは、宗派や火葬場のスケジュールによってそれぞれ異なります。

初七日法要におけるお返しとは

初七日法要へ参列していただいた方には、お礼を用意するのがマナーです。四十九日法要が終わった後に「香典返し」としてお渡しします。繰り上げ初七日・繰り込み初七日のどちらであっても基本的なマナーは同じとなっており、「忌明け」にお返しするのが一般的です。しかし、近年は繰り上げ・繰り込み法要の当日に会葬御礼と同じタイミングで渡す方も多くなりました。

ここからは、初七日法要を別日に執り行った場合を「香典への御礼」、繰り上げ初七日・繰り込み初七日にて当日にお返しする場合を「参列者への御礼」として、それぞれのマナーについて解説していきます。

参列へのお礼

参列者へのお礼を用意する際、水引は白黒または白銀の結び切りを用います。表書きは「志」と記載し、名前は家名だけ記載するのが一般的です。ただし、地域によってはマナーが若干違うため、悩む場合は親族に相談してみるのが良いでしょう。

香典へのお礼

初七日法要を別日で執り行った際や、繰り上げ初七日・繰り込み初七日でご葬儀の香典とは別にいただいた場合は、四十九日法要の後にお礼をお返しします。表書きは「志」「粗供養」「忌明け志」が一般的です。また、関西や西日本の一部地域では「満中陰志」と記載することがあります。

水引は黒白か銀黒の結び切りを用い、氏名は家名のみを記載しましょう。ただし、地域によっては黄白の水引を用いる場合もあるので、事前の確認は大切です。ほとんどの場合、お店の方がしっかりと用意してくれますが、自身で用意する際は注意しましょう。

初七日法要のお返しはいつ渡す?

ここからは、お礼をお返しするタイミングやマナーを、当日お渡しする場合と、香典へのお礼としてお渡しする場合の2つに分けて解説していきます

参列へのお礼は当日渡す

参列者へのお礼は、ご葬儀の当日、その中でも帰り際に渡す場合が多いです。参列者全員に渡すため、あらかじめ数に余裕を持って用意しておくのが基本です。

香典へのお礼は忌明け後に郵送で送る

香典へのお礼は忌明け(四十九日法要の後)にお渡しします。参列していただいた方へ、「四十九日法要が無事終わりました」といった気持ちを込めてお返しする品物です。

初七日法要のお返しの費用相場

初七日法要のお返しは、当日に渡すか、それとも香典へのお礼として渡すかで相場が少し変わってきます。次の項目では、それぞれの費用相場と、予算の決め方について解説していきます。

参列へのお礼は3,000円程度

法要の当日に参列者していただいた方へ渡すお礼の品は、一律の予算で用意します。予算は繰り上げ初七日・繰り込み初七日に関係なく3,000~5,000円です。

香典へのお礼は「半返し」が基本

香典へのお礼は、「半返し」が基本となっています。「半返し」とは、いただいた金額の半分程度の品物をお返しするという慣習のことです。とはいえ、ぴったり半額でなくても問題はなく、おおよそ3~5割の間で用意する方が多いです。

初七日法要の香典は、5,000~10,000円が相場となっているため、3000~5,000円の品物を用意しましょう。また、香典返しを辞退されている方には、お礼の手紙をお送りするのが一般的です。

初七日法要のお返しで送るもの

初七日法要でお返しする品物は、当日にお返しするか、香典へのお礼としてお返しするかによって選ぶ基準が異なります。次の項目では、それぞれの選び方について紹介していますので、ぜひご参照ください。

参列へのお礼は持ち運びやすいものが良い

お返しの品は、消え物を選ぶのが一般的です。消え物とは、使い終わったら消えてしまう品物を指し、「不祝儀を残さない」といった意味が込められています。たとえば、以下のようなものが消え物にあたります。

・焼き菓子やお煎餅などのお菓子類

・お茶、紅茶、コーヒーなどの嗜好品

・海苔、調味料などの食品

・洗剤、ハンカチ、タオルなどの日用品

当日にお返しする品物は、かさばらずに持ち運びしやすく、壊れにくいものを選びましょう。なかには遠方から来ている方もいらっしゃるかもしれないので、日持ちしやすいものが最適です。また、生前故人様の好きだったものを選ぶ方法もあります。

反対に、ふさわしくないものは商品券など明らかに値段が分かるものです。そのため、品物以外を用意する場合はカタログギフトを選ぶようにしましょう。

香典へのお礼は参列者に合わせたものを送る

香典のお礼としてお返しをする場合にも、消え物が良いとされています。また参列者へのお礼と違い、持ち運ぶことがないため、相手の好みに合わせて選ぶとより親切です。

もし香典を連名でいただいた場合は、個包装になっているお菓子セットなどが一般的です。また、高齢の方であればやわらかくて食べやすいものを選ぶなどの配慮を行いましょう。

なお、香典のお返しを辞退されていた場合は、お礼の手紙を渡すのがマナーとなっています。しかし、どうしてもお返ししたい場合、負担にならないお菓子などを用意すると良いでしょう。気軽に受け取ってもらえますし、感謝の気持ちを表しやすいのでおすすめです。

初七日法要のお返しで添えるお礼の手紙の例文

初七日法要のお返しには、お礼の手紙が必須です。また、お返しに添える手紙にはマナーが存在するため、間違えないように注意しましょう。基本的に守るべきマナーは以下の2点です。

・句読点は打たない

・重ね言葉を使用しない

また、お手紙の内容は以下の内容を盛り込むようにしましょう。

・参列へのお礼

・いただいた香典へのお礼

・本来なら直接お礼を言うべきところを手紙で省略しているお詫び

・香典返しを受け取ってほしい旨

以下の項目では、上記のポイントを押さえて作成された例文をご紹介します。

参列へのお礼の手紙

繰り上げ初七日・繰り込み初七日のどちらであっても、お礼の手紙は必須です。とはいえ、年配者であれば四十九日法要の後に香典返しを送るのが当然と思っている方もいらっしゃいます。そのため、以下の文章を手紙に添えてあげると良いでしょう。

「本来であれば 四十九日を過ぎてからお渡しする物ですが この度は事情により繰り上げ法要にて執り行うことになりました」

以降は、通常通り手紙を書けば問題はありません。手紙の例文は以下をご参照ください。

謹啓

亡き妻○○○○の葬儀に際しましては ご多忙中にもかかわりませずご参列くださいまして 誠にありがたく 厚くお礼申し上げます
取り込み中のこととて 不行き届きの点も多々あったかと存じますが 何卒ご容赦くださいますようお願いいたします
略儀ながら 書中をもって御挨拶申し上げます

ささやかではございますが 供養の御印として心ばかりの品をお送りさせていただきますので どうぞお納めください

敬具

令和○年○月○日

○○○○(喪主の名前)

香典へのお礼の手紙

本来、香典返しは、忌明けの挨拶をかねて喪主が直接赴くのがマナーとなっています。しかし、近年は品物を郵送で送るケースがほとんどであり、挨拶の代わりとして挨拶状を添えて送るのが一般的です。

以下に例文をご紹介しますので、参考にしてください。

謹啓

御尊家 御一同様 益々ご清祥のこととお喜び申し上げます
先般 妻○○○○(故人様のフルネーム)儀
永眠の際は 御懇篤なる御弔慰ならびに御芳志を賜り 誠に有り難く厚くお礼申し上げます

お陰をもちまして この程 法名○○○○の七十七日法要を相営みました
つきましては 早速拝趨の上御礼申し上げるのが本意ではございますが 略儀ながら書中を以てご挨拶申し上げます

ささやかではございますが 供養の御印として心ばかりの品をお送りさせていただきますので どうぞお納めください

敬具

令和○年○月○日

○○○○(喪主の名前)

なお、「七十七日法要」とは、四十九日法要を指します。「7日間が7回ある」=「四十九日」となるため、お礼文では「七十七日法要」と記載するのが一般的です。

まとめ

初七日法要を執り行った際は、参列者にお礼の品をお返しするのが基本のマナーです。繰り上げ初七日または繰り込み初七日の場合、法要の当日にお渡しします。一方、通常通り初七日法要を執り行った場合には、四十九日法要の後(忌明け)に渡すのが一般的です。

用意する品物は消え物が良いとされており、当日にお返しする場合は3,000~5,000円、忌明けにお返しする場合は半返しが相場となっています。初七日法要のお返しにおけるマナーをしっかりと把握して、供養していただいた方へのお礼を行いましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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