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2022-12-12

初七日法要を家族だけで執り行っても良い?服装のマナーやお布施についても解説

初七日法要に親戚を呼ばず、ご家族だけで執り行うのに特別問題はありません。昨今は、小規模の法要が主流となりつつあるため、「家族だけで執り行います」と伝えても違和感は持たれないでしょう。

しかし、ご家族だけで行う場合、服装やお布施・法要後の食事はどうすれば良いのでしょうか。今回は、初七日法要をご家族だけで執り行う際の流れやマナー、準備しておくべき内容について解説していきます。

初七日法要はご家族だけで執り行っても良い

初七日法要とは、四十九日法要までに執り行うべき忌日法要(きじつほうよう)のひとつです。仏教では、四十九日までの間、7日間隔で閻魔様からの裁きを受けると考えられています。そのため、裁きが下される日に合わせて法要を行い、故人様にとってより良い結果となるよう、お祈りを捧げるのです。

本来初七日を含めた忌日法要は、血縁関係の近い身内や、ごく親しい友人のみで執り行う法要でした。そのため、ご家族だけに変わっても何ら問題はありません。昨今はコロナの影響で小規模なご葬儀や法要が主流となっているので、周りの方々も受け入れてくれることでしょう。

また近年は、初七日を別日ではなくご葬儀と一緒に執り行う形式も人気を集めています。火葬の後もしくは式中に初七日法要を行い、精進落としをして解散するといった流れであり、親族や友人などが再度都合をつけて集まる必要がありません。

親族には前もって「家族だけで執り行う旨」を伝える

親族の中には、初七日を含めた追善供養に参列したいと思っている方もいらっしゃいます。そのため、ご家族だけで執り行うと決めた際は、早めに連絡してあげましょう。その際、「なぜ家族だけで行うのか」を伝えてあげると親切です。

初七日法要をご家族だけで執り行う場合の服装

初七日法要では、準喪服を着用するのがマナーで、これはご家族だけで執り行う場合でも変わりません。次の項目では、気をつけるべき服装のマナーについて解説していきます。

男性の準喪服

男性の準喪服は、ブラックスーツです。ボタンはシングル・ダブルのどちらでも構いませんが、ビジネススーツとは違うため注意しましょう。

シャツは白無地が基本ですが、シャツ以外の小物は黒で統一しましょう。靴は革靴で、なるべく金具がついていないものが理想です。アクセサリーは、結婚指輪と時計以外は外すようにしましょう。

女性の準喪服

女性は黒のスーツかワンピースを着用しましょう。このとき、スカートではなくパンツスタイルでも構いません。また、華美な装飾やレースがついているものは極力控えましょう。

パンプスなどの小物は黒で統一し、ストッキングは20~30デニールのものが最適です。厚手のものはおすすめしませんが、冬場であれば防寒を優先しても問題はありません。

服装以外の身だしなみについては、髪の毛はしっかりとまとめ、清潔感を出しましょう。また、化粧はナチュラルな仕上がりを意識し、アクセサリーは結婚指輪のみとします。ただし、真珠のイヤリングや一連のネックレスは、涙を表現する小物とされているためマナー違反とはなりません。

子どもの準喪服

子どもの服については、学校指定の制服があればそれを着用させましょう。学生服は正装とみなされているので、黒・白以外のカラーが入っていても問題はありません。制服がない場合は、黒・ネイビーなど落ち着いた色の服を用意しましょう。

靴下は、黒または白を着用します。靴は黒のローファーが望ましいですが、なければ黒のスニーカーでも構いません。ただし、中学生以上の場合はスニーカーだと失礼にあたる可能性もあります。

平服と案内された場合は「略喪服」で参列する

「平服でも良い」という案内があった場合は、略喪服を着用しましょう。男性であれば、黒・グレー・ネイビーのスーツ、女性も同じ色合いのワンピースなどが平服にあたります。もちろん、「平服=普段着」ではないので注意しましょう。

初七日法要をご家族だけで執り行う場合の流れ

参列者がご家族だけの場合も、通常の初七日法要の流れとおおむね変わりありません。当日の流れは以下のとおりです。

①僧侶へのあいさつ
「本日はよろしくお願いします」など、喪主から開始前にあいさつを行います。

②読経・焼香
僧侶の読経が始まるので、途中でお焼香をあげましょう。

③法話
僧侶からの法話を賜ります。お付き合いの長い寺院であれば、故人様との思い出話をしてくれる場合もあります。

④食事
オードブルや仕出し弁当などをいただきます。しかし、ご家族だけの場合は省略されるケースも多く、僧侶にだけお弁当を用意することも少なくありません。

⑤僧侶へお礼のあいさつ
「本日はありがとうございました」と、感謝を伝えます。このとき、お布施や用意したお弁当を一緒に渡しましょう。

上記のような流れで進みますが、お斎(法要後の食事)などは省略される場合があります。ご家族だけで執り行う場合は自由度が高いので、事前にどこまでやるのかを決めておくと良いでしょう。

初七日法要をご家族だけで執り行う場合のお布施

初七日法要をご家族だけで執り行う場合もお布施は必要です。細かな金額は宗派や地域によって異なるため、不安な際は地域に長く住んでいる方や親戚に相談するようにしましょう。

また、僧侶に御足労いただいた際には「御車代」として5,000~10,000円ほど追加で包むのがマナーです。

まとめ

初七日法要は、最初に訪れる忌日法要であり、ご家族だけで執り行っても問題はありません。しかし、ご家族だけだからといっても「法要」ですので、身だしなみはしっかりと整えなければなりません。

初七日法要は、故人様が極楽浄土へ無事に行けますようにと祈る大切な儀式です。いざ執り行うとなった際に困らないよう、初七日法要への理解を深めておきましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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