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2022-04-15

お見舞金の相場は?兄弟・部下の場合は?渡し方のマナーやお返しについても解説

「お見舞金」とは、親族や仕事関係の方が入院してしまったときに、相手の病気やケガの回復を祈ってお渡しするお金のことです。

お見舞金は、ただ用意すれば良いという訳ではなく、配慮するべきポイントやマナーが存在します。マナーを知らずに渡してしまったばっかりに、逆に失礼にあたることもありますので注意しましょう。

本記事では、お見舞金の準備から金額の相場、お渡しするときのマナーなど、お見舞金について詳しく解説します。お見舞金を頂いたときのお返しについても解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

お見舞金をお渡しするのはいつ?

大切な方やお世話になった方が入院されたときは、すぐにでも駆けつけたくなるかもしれません。しかし、入院当日や次の日にお見舞金を持っていくのは避けましょう。なぜなら、入院したばかりだと本人の体調が優れない可能性が高いからです。

お見舞金を持っていくのは、入院後数日経ってからが良いとされています。手術のために入院した場合は、術後数日が経ち体調が回復したタイミングでお見舞いに行くのが望ましいです。

お見舞金の相場

お見舞金の金額相場は、相手の方との関係性によって変動します。この項目では、関係性ごとの金額相場と配慮するべきポイントについて解説します。

・親、兄弟、ご親戚の場合

お見舞金の相場は5,000〜10,000円程です。ただし、親族関係のお見舞金は地方によって相場が異なるので、事前に確認しておきましょう。

・知人、友人、ご近所様の場合

相場は3,000〜5,000円程です。仲の良い友人の場合、もう少し多く渡したくなるかもしれませんが、相手方が快気祝いを用意するときの負担になってしまう可能性が高いです。相場程度の金額を用意しておけば、相手の負担を減らせます。

会社関係…上司の場合

上司の場合、目上の方に現金を渡す行為自体が失礼に値します。したがって、3,000〜10,000円程のお見舞品を購入するようにしましょう。

会社関係…同僚の場合

相場は3,000〜5,000円程となります。同僚の場合は部署全体で渡す場合も多いです。そのようなときは、上司に一報しておくようにしましょう。

会社関係…部下の場合

相場は5,000〜10,000円程です。

お見舞金の渡し方とマナー

お見舞金には、現金を入れる封筒の選び方や書き方、渡すときのマナーが存在します。以下の項目では、それらお見舞金に関するマナーについて解説していきます。

お見舞金の渡し方のマナー

お見舞いは事前にアポイントメントを取ってから伺うのがマナーです。いくら親しい仲であっても、突然お見舞いに来られたら都合が悪い場合もあります。

時間帯は、昼食を取って少し休んだあたりの14:00以降が望ましいです。滞在時間は、相手の体調を考慮して20〜30分程を目安としましょう。

お見舞金をお渡しするときには、一言添えるのがマナーです。お見舞金は本来お見舞品の代わりとしてお渡しするものなので、「どのような物が良いか分からなかったので、お見舞品の代わりとして」と、一言添えると良いでしょう。

単に現金を渡されてしまうと相手が恐縮してしまうので、一言を添えるのはとても大切なポイントとなります。

封筒の選び方のマナー

お見舞金を入れる封筒は、水引が「紅白の結びきり」で熨斗がついていないものを選びます。結び切りには「二度と繰り返すことのないように」という意味が込められています。

なぜ、白黒ではなく紅白なのかというと、お見舞金は相手方の全快を願ってお渡しするものだからです。したがって、不幸のときに用いる白黒ではなく、慶時の際に用いる紅白を選ぶのがマナーとなります。

相手方が重篤な場合、全快をお祈りする「紅白の水引」の封筒を用いるのに抵抗があるという方もいらっしゃるかと思います。

そのような場合は、白無地の封筒、もしくは赤帯が入った見舞い用の封筒を用いても問題はありません。ただし、二重封筒になっているものは「繰り返す」という意味が込められているため避けるようにしましょう。

封筒の書き方のマナー

お見舞金の表書きを記入するときには、必ず守らなければならないマナーがあります、それは「お見舞い」と4文字で記入しないというものです。

表書きは「お見舞」もしくは「御見舞」と必ず3文字で記入しなくてはいけません。なぜなら、「4文字」は「死」を連想させる文字数だからです。

また、表書きを書くときには、ボールペンや万年筆ではなく、毛筆が筆ペンを用います。墨は黒墨を使用しましょう。薄墨は不幸があったときに用いる色なので、間違えないように注意してください。

お見舞品としてふさわしいもの

これまでお見舞金について解説してきましたが、必ずしもお金を渡さなければならないという訳ではありません。ただし、お見舞品をお渡しするときには、現金以上に配慮が必要です。

この項目では、どのような物がお見舞品としてふさわしいのかについて解説していきます。お見舞品と聞くと、「かご盛りのフルーツ」や「花束」を連想する方も多いのではないでしょうか。

これらの品物はお見舞品の定番となっていますが、フルーツや花を贈るときには事前に相手方が食事のできる状況であるのか、花粉症などを患っていないかを確認する必要があります。

また花を贈る際は、「根付く」「寝付く」という言葉を連想してしまうため、鉢物は避けるようにしましょう。 

病院によっては花の贈り物を禁止している所も増えてきているので、事前に確認しておかなくてはいけません。最近では手入れの簡単なブリザードフラワーを用意する方も多いです。

果物に関しては保存が難しかったり、食べ切るのが大変だったり、食べるときに皮をむかなければならないという問題もあります。もし食べ物を用意するのであれば、ゼリーやジュースなど、保存しやすく食べやすい物を選ぶと良いでしょう。入院中の消耗品としてパジャマやタオルなどの生活雑貨を贈るのもおすすめです。

お見舞金のお返しは何がいい?

病気やケガが治った場合、お見舞金を貰った方は「お見舞いのお返し」をしなければなりません。お見舞のお返しは「無事治りましたよ」「お見舞ありがとうございました」という気持ちを込めて贈ります。

お見舞金を送ってくださった方に感謝の気持ちがしっかりと伝えられるよう、この項目ではお見舞いのお返しにはどのような物がふさわしいのか、具体的に解説していきます。

お見舞のお返しは基本的に頂いたお見舞金2分の1、または3分の1をお返しするのが相場で、洗剤や入浴剤、お菓子などを贈ることが多いです。

洗剤や入浴剤は「病を洗い流す」という意味が込められており、お菓子は食べたらなくなることから「後に残さない」という意味が込められています。返礼の品物に迷ってしまった場合は、カタログギフトを贈るという方法もあります。ただし、お返しを送るときには、回復後7〜10日までに贈るのがマナーです。

まとめ

お見舞金とは、入院されている方の全快を願って贈るお金です。相手のためを思って贈ったにもかかわらず、逆に失礼になってしまったという事態が起きないよう、本記事で紹介した内容を参考に、お見舞金をお渡しできるようにしましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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