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2022-02-10

逮夜(たいや)とは?通夜との違いは?逮夜法要の流れやマナーも紹介します

ご臨終を迎えた後の儀式としては、「お通夜」「ご葬儀」そしてご葬儀後の忌日に行われる法要が一般的に知られています。しかし、ご葬儀後に行う法要である「逮夜(たいや)」については知らないという方も多いのではないでしょうか。今回は「逮夜」の概要のほか、具体的な日程や逮夜の際の服装、香典などに関するマナーについて解説します。

逮夜とは?

逮夜(たいや)とは忌日の前夜のことを指し、お通夜とは別の法要として執り行われます。「逮」という漢字には、「明日に及ぶ」という意味があり、そこから転じて「前日」のことを指す言葉になったとされています。また、この「逮夜」は以下の3つの意味を持っているのが特徴です。

1.ご葬儀の前日

2.忌日の前日

3.命日の前日

「逮夜」には複数の意味がありますが、「忌日の前日」と捉えられていることが多いです。命日から四十九日を迎えるまでの忌日法要の前日を逮夜とし、それらの日に法要を行います。

通夜との違いは?

上記でご紹介した通り、逮夜には「ご葬儀の前日」という意味も持っています。ご葬儀の前日に営まれる「通夜」を「逮夜」と呼ぶこともあるため、この2つの言葉は混同されがちですが、逮夜は「忌日の前日」を意味し、「通夜」と区別されるのが一般的です。「逮夜」がどのような意味合いを持つかは、檀家となっているお寺や、年長の親戚の方などに確認してみると良いでしょう。

逮夜表とは?

命日から四十九日の間には、7回の忌日法要があります。逮夜は忌日の前日であることから、法要も7回あることになります。すべての法要を行う場合、計14回にもなるため、日程がわからなくなってしまうこともあるかもしれません。

逮夜の計算法を具体的な日にちを挙げて以下の表にまとめましたので、参考にしてみてください。

命日:2022年2月1日(火)

忌日法要 忌日法要の日程 逮夜の日程
初七日 2022年2月7日(月) 2022年2月6日(日)
二七日 2022年2月14日(月) 2022年2月13日(日)
三七日 2022年2月21日(月) 2022年2月20日(日)
四七日 2022年2月28日(月) 2022年2月27日(日)
五七日 2022年3月7日(月) 2022年3月6日(日)
六七日 2022年3月14日(月) 2022年3月13日(日)
七七日
(四十九日忌)
2022年3月21日(月) 2022年3月20日(日)

このように、逮夜や忌日法要は、命日を「1日目」として計算します。そのため、忌日法要は命日の曜日より1つ前、逮夜は2つ前になるため間違えないようにしましょう。

逮夜法要は省略されることも多い

現在では逮夜は省略される、もしくは逮夜あるいは忌日どちらかのみ法要を行うという場合が多いです。ただし、地域や宗派によっては逮夜法要を行うのが当たり前とされる場合もありますので、迷った場合は僧侶や親戚の方に相談しましょう。

逮夜法要の流れ

逮夜法要の流れは忌日の法要とさほど変わりありません。まず僧侶をお迎えし、喪主が法要開始の挨拶をした後、読経や焼香、説法などが行われます。その後、僧侶をお送りし、喪主が法要終了の挨拶をして完了となり、その後は参列者を招いての会食が行われます。

逮夜法要による服装・マナー

ここからは、逮夜法要を行うことになった場合の施主が準備すべきことをご紹介します。

【喪主・参列者】服装

逮夜法要の服装に関しても忌日の法要と同様に、喪服を着用します。挨拶状に「平服でお越しください」と書かれている場合、喪服を着なくても構いません。

ただし、「平服」といっても派手な色やデザイン、肌の露出の多い服装は避けましょう。男性はスーツ、女性はワンピースやアンサンブルなどを着用するのが一般的です。色は黒やグレー、紺などで、光沢のないものを選びましょう。

【参列者】香典

逮夜法要にも香典が必要です。相場は年齢や喪主との関係によってさまざまですが、10,000万円程度と考えておくと良いでしょう。なお、香典辞退の意思を伝えられている場合は必要ありません。

表書きは法要の香典と同じく、「御霊前」とします。ただし、浄土真宗では霊の概念がありませんので、「御仏前」と書きましょう。宗派がわからない場合は、「御香典」、「御香料」としても問題ありません。

【参列者】お供え物

香典と併せて、お供え物も準備します。お供え物は以下のようなものが一般的です。

・供花

・線香やロウソク

・果物

・お菓子

また、故人様が好きな食べ物なども喜ばれますが、事前に不要である旨を伝えられている場合は喪主の意向に沿い、準備する必要はありません。

【喪主】お布施

お布施は5,000~30,000円程度が一般的ですが、不安な場合は同じ地域の年長の方や親戚に相談して決めると良いでしょう。また、逮夜と忌日両日とも法要を行う場合、お布施は別々に準備します。会食を一緒にしない場合に必要になる御膳料も2日分用意しましょう。

また、お布施を渡すタイミングとしては、以下が望ましいとされています。

・法要前に寺院に挨拶に伺うとき

・法要の終了後

・法要の会食後

僧侶の迷惑にならないよう、タイミングを見て渡してみてください。

まとめ

今回は、逮夜の意味や通夜との違い、逮夜法要を行う際のマナーについて解説しました。法要の簡略化により行われることが少なくなっている逮夜ですが、ご葬儀や忌日法要と同じく、故人様を悼む大切な儀式です。執り行う際、あるいは招かれた際にもマナーを守り、良い法要となるように配慮しましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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